2006-02-07から1日間の記事一覧

山田風太郎『戦中派動乱日記』〜日付を追っての点描(1)

以前の日記についてと同様、日付を追っての点描を試みる。 昭和24年1月4日。徳富蘇峰『近世日本国民史』の感想二つ。「一、家康、秀吉、若き日より後年の大をおもんばかりて自愛自重これ努めたるが如き形跡なし。信長のため、即ち他人のため(特に家康の場合…

『THE 有頂天ホテル』〜面白いけど、中途半端。《映画》が《映画》であるがゆえに持つべき面白さについて。

品川プリンスシネマのレイトショーで、三谷幸喜『THE 有頂天ホテル』を観る。 手際よく複雑な物語を処理する手腕と、しかし、余りにも《映画的でない》フィナーレの処理 作中で明示されている通り、正にいわゆる"グランドホテル形式"の、ドラマ性をちょっと…

映画『THE 有頂天ホテル』、風太郎『戦中派動乱日記』ほか。

故J・H・ワトスン博士著/ニコラス・メイヤー編『シャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険』(田中融二/訳)読了。 このホームズパスティーシュ最大の傑作についての感想は明日以降に。