アイドルマスターシンデレラガールズ7話「I wonder where I find the light I shine...」(及び、必然的にここに至るまでの過去話を総括することになる)感想記事、その前編です。
作品全体における7話の位置づけ
前回の記事
○未央、凛、卯月で三者三様のアイドル像から観る『アイドルマスターシンデレラガールズ話』6話感想
http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20150220
で構成・章題の形でもはっきり示しつつ書いたように。
6話は主に3話と明確に対となりつつ、過去話全体の流れが集約された「破局(3話で良くも悪くも掛かっていた「魔法」の終わり)」が描かれた回でした。
この7話で描かれたのは「破局」の修復であり、改めての再出発(「魔法」で飛ぶのではなく、しっかり地面を踏みしめて歩み出す第一歩)です。
特に1話を多くの対比を交えつつなぞり、過去話の諸々を踏まえつつ。
渋谷凛、本田未央、島村卯月、そしてP。それぞれのキャラクターの在り方と関係性とを、そしてシンデレラプロジェクト(以下、CP)14人とPとの改めての螺旋階段を一緒に登って行く第一歩、その再出発が描かれた挿話です。
1話からこの7話までが大きなひとまとまりで第一部。
ひとまずの完結編という趣があります。
担当スタッフを見ても。
1話。
脚本:高橋龍也(シリーズ構成)。
絵コンテ:高雄統子(監督)。
演出:原田孝宏(助監督)&矢嶋武。
作画監督:松尾祐輔(キャラクターデザイン)。
7話。
脚本:高橋龍也。
絵コンテ:高雄統子。
演出:原田孝宏。
作画監督:嶋田和晃。
そうであるべきだし、そうでなくてはいけない布陣かと思えます。
この記事の目次
まずは、今回の感想記事で書いていく内容を項目に分けて目次として紹介してみます。
1:「7話って、どういう話だったの?」という全体的な流れ。
2:本田未央の島村卯月にも決して劣らない尊さについて。
3:島村卯月もまた「人間」らしい「人間」だろう。
4:渋谷凛も未央と一緒に謝らなければならなかった理由/凛の1話と7話。
5:7話はNG以外の11人にとっても再出発(特に前川みくと双葉杏、多田李衣菜に注目)。
6:7話の挿話内での演出及び過去話との対比演出のまとめ。
7:その他もろもろ。
※2、3、4では前回記事に引き続き。
「この作品においては、いずれのキャラクターの長所も短所と表裏一体、その逆も真。
その上でアイドルたちもPもそれぞれ「一人の人間」として描かれることが志向されている」
という話を重ねて解説していくことになります。
何度でも強調したい、作品の核心かと思います。
また、はてなダイアリーの一記事内の限界容量の問題で、記事を分割します。
このページ内では「2:本田未央の島村卯月にも決して劣らない尊さについて」の終わりまでを見ていくことになります。
1:「7話って、どういう話だったの?」という全体的な流れ。
7話はあまりにも見事に多くの要素が詰め込まれ、収束し、鮮やかに演出されているので最初にどう切り込むか悩まされます。
なので、まずは放送直後の個人的なまとめtweet連投に幾つか他の方の発言も引いて補足しつつ。
この後、最初の目次に示した各項目に触れていく中で随時補い、それを通じて7話を面白く観ていくイメージを大まかに示せたらと願います。
例のCP部屋の植木。
https://t.co/U09qWtg9sW
元気なかったな。
あれはアイドルとプロデューサー両方というか、その状態とか信頼関係とか全般を象徴してて、まあ、やがて全員で(346プロのポスターが示す通り)「花開く」んだろな。きっと。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
あと、デレマス7話はなんか花言葉警察(?)の人でもいたら是非大活躍して欲しい感じだったな。高雄監督、そういうの好きな方なのかな?あからさまに意味深に花が出るわ出るわ……。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
あと、帰ってきたプロデューサーが復帰の弁を述べてる時、杏が今までにない、なにか強く関心を惹かれているような顔をしてた。あの表情はとても良かったな。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
で、勿論公園の凛、P、未央のやりとりは1話と重ねてある。
凛が今度は逆にプロデューサーに踏み込んでみせろと要求。
凛の踏み込みを島村さんが誘ったように、Pの伸ばした手と、それに応じたいけど躊躇ずにはいられなかった凛の手を未央が繋いだ。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
デレマス1話、凛の心を示すハナコ(7話でも打ちひしがれた寄る辺ない心を遺憾なく示していた)がPに向け一直線に走り、吠えつつも身を寄せたのに、手綱を凛に返したのを自主性を尊重する良きものとして捉えていた。
http://t.co/VhEdFfIU2Y
でも。(続く
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
続き)デレマス7話で明らかになったのは、それがアイドルたちの心に踏み込むことを恐れるPの臆病さでもあったことかと思う。
で、凛は改めて、自分の手綱をしっかり握ってよ、信頼させてよ、私(たち)にもっと向き合ってよ、踏み込んでよとPに思いをぶつけたということかな。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
続き)それはいかにも、目の前の相手に常に真剣に向き合う渋谷凛
http://t.co/lSA2DjxC9z
らしい要求。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
それに、凛はアイドルのことが分からないから卯月と未央を中心に、他の仲間達にも真っ直ぐにアイドルの仕事や彼女たちの「夢中」(例えば多田李衣菜のロック)を訊ね続けてきていたけど。
やはり、まず自分を誘った私のプロデューサー、あなたが私(たち)に教えてくれないと、と。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
これもまた、もっとも過ぎる要求だし、正にCP14人全員が必要とし、求めていた事でもある。
卯月の逆境でも失われない笑顔と前向きさ。
未央のバツが悪くてもそれでも人と人を繋ごうとする在り方。
まっすぐに人と向き合う凛は誰よりも真正面からPに向き合い、踏み込んで。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
NG三人とPが招いたプロジェクトの暗雲を、NG三人の良さ(まず凛がPに踏み込み逃げず向き合うことを促し、卯月が背中を押し、未央が一緒に歩いて手を繋がせ、凛が何が必要か教え要求)が見事に合わさり三人自身とPを復帰させ吹き払った。
そんなデレマス7話だったかと思う。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
2話のアー写撮影で撮影監督に助言、ボールを投げ込ませて三人の素を引き出したPが誘われても一緒に写真を撮ることを受け入れなかったの。あれも黒子に徹するスタイルとして前向きに捉えてたけど、主にPの踏み込めない臆病さだったという解釈が良さそう。7話観た後ではそう思う。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
デレマス7話で一つ凄みがあったのは、PとCP14人であくまで自分たちの問題として解決させてみせ、美嘉に「部外者」として遠慮させた展開。美嘉にも責任を意識させ、ジョーカーとしても振る舞えた立ち位置も視聴者に示しつつ、札として切らせることなく事態を収めてみせた。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
続き)未央(たち)の空回りの遠因というか主原因は無論美嘉の引き立てで望外の成功を収めた3話にあり、美嘉自身が言う通り(6話で彼らの膨らみまくった希望に太鼓判まで押してしまったhttp://t.co/SeK7CNxiqYことも含め)責任というか、
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
続き)介入の名分やそれが受け入れられる素地はあった。その上でなお、という演出が素晴らしかった。
「美嘉ネエが勝手に気を回して空回りして状況に絡めてなかったけど、あれはなに?」というのでなく。空回りさせてきちんと自分たちで解決した、という重要な強調描写になってた。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
デレマス7話はそれ自体再視聴する度に諸々面白いだろうし、これはもう露骨に1話もじっくり観直して比較しろ、いろいろ重ねてあるから……と要求してるよね。
そういう作りだとしか思えない。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
CPの足並みが不揃いであり、一歩を踏み出せていなかったという視点に立つならば、7話の最後で改めて「フライ・ド・チキン!」の掛け声と共に階段を"一歩"あがるのはとても重要なシーンだと思う。「何もわからない」まま飛び出した3話のステージを一旦リセットする行為
— ききょう (@haihole_kikyo) 2015, 2月 20
もちろん、そのシーンが挿まれる前にPとアイドル達が今一度距離を測り直したことはとても重要で。その前提があってこそ、ここが本当の"最初の一歩"たりうる。"ジャンプ"ではなく"皆での一歩"。CP内のばらばらな足並みは今一度整理され、ようやくスタートを切れるのだ
— ききょう (@haihole_kikyo) 2015, 2月 20
美嘉のステージは"自分たちの"スタートではない。未央が誤解し、不和を生んだのが6話だった。そのステージと同じ掛け声で今一度踏み直すのは"ジャンプ"ではなく"着実な一歩"。その前段で、美嘉は「部外者」となる。CPとして、新人として、確かな一歩を踏み出したと思う
— ききょう (@haihole_kikyo) 2015, 2月 20
デレマス7話をみて「なぜ、3話の経験から膨らんだ過剰な期待と現実とのギャップに島村さんも気づけなかったの?」という問への答えをPへの信頼とした個人的推測も正しかったと思うけど。
http://t.co/xqnfACswDr
それでも島村さんには驚かされた。(続く
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
続き)あの状況でもなお島村さんが揺るがないP(と仲間たち)への信頼を笑顔で示し、Pの背中を押すとまでは……その凄みを捉え損ねてた。
「こんな時こそ笑顔」というのでなく、そもそもPも未央も凛も大丈夫だと。「こんな時」などではないと信じてた。
島村卯月、凄かったな。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
7話で島村さんは勿論未央(やP)を心配していたけど、それ以上にずっと強く"勿論、大丈夫"と当然に信じていて。
だから気に病むあまりに熱を出したんじゃなくて、概ねただ単に普通に風邪を引きでもして休んでたっぽい。
その向日性というか正の存在感、半端じゃないよな……。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
未央引き篭もり後間もなく、凛は激しく動揺。
長所と短所は裏表。
目の前の相手に向き合うことを美点とも特徴ともする凛
http://t.co/g24VOSlLuv
は心配している相手に目も手も届かないとなると脆い。
pic.twitter.com/393zaPIYUz
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
続き)一方、目の前にいるPには踏み込めるし、踏み込む。
でも、同時に。
「迷った時に誰を信じていいか分かんないなんて、そういうのもう、嫌なんだよ」
信じるべき/信じたい、目の前の相手が信じられない事には耐えられない。
pic.twitter.com/ZI9nhBaD7O
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
デレマス7話。いやホントもう、島村さん宅にPが見舞いに行っての二人の会話と表情や態度、面白過ぎるし、島村さん凄すぎる。
自分の姿勢や言葉がどれだけ見事にPを救って背中を押したか、当人はまるで分かってなんていないというのがまた、なんとも凄い。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
「あの、実はこの前のミニイベントなんですけど」
(P、顔をそらし俯く)
「ちょっと心残りがあって」
「…っ!」
「私、折角のステージなのに」
「最後まで笑顔でやりきることができなくて」
驚き。
「え…?」
これ(続く
pic.twitter.com/PkV64QwgPk
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
「ミニイベントなんですけど」(P、責められることを覚悟)
「心残り」(P「("最初で最後の舞台になるかもしれないのに"というニュアンスか…)」))
「最後まで笑顔で」(P「(あれ?自分の反省?しかもなんか前向きな声で?))
Pのこの当然の驚き。そして、更に。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
「だから、次はちゃんと最後まで、笑顔でステージに立ちたいなって」
「凛ちゃんと…未央ちゃんと一緒に」
呆然。
「明日には体調も…」
「無理はなさらず」
(「プロデューサーさん、明日からもまた、宜しくお願いします!」)
pic.twitter.com/C0Rjc5uVj3
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
島村さんはPを励まそうとして無理に……ではなく。
ごく自然に次のステージを。
そこに凛と未央と一緒に立つことを。
それは変わらず信頼するPの元であることを。
当たり前のこととして語っていて、そこで自分がやるべきことを語っていて。
この揺るぎない、絶対の信頼。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
このPと島村さんのやりとりと、部屋にこもってデスクで仕事をするPの下に乗り込み問い詰めた凛の会話が見事な対比になっていて。
そりゃあ、凛もPもこの件では揃って島村さんに頭が上がらないだろう、頭下げるしか無いだろこれはという。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
「私たち、どうなるの」「このまま未央が来なかったら」
「こちらで調整を」
「調整?なにそれ」
「その…皆さんは、各々できることを行って下さい」
「…………」
「できない」
Pと凛、揃って後の島村さんに顔向け出来ない。
pic.twitter.com/eQw4wrarAZ
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
島村さんにも同様に責められ詰られることを覚悟して見舞いに行ったPを待っていたのは、Pも未央も凛も全面的に信頼した上で「彼女にできること」にひたすら懸命な島村卯月の姿だったわけで。
そりゃあPだって「できること」に向けて全力で走り出さないわけにはいかない。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
@sagara1 信頼されないように動いていたPにとって、卯月の信頼はいつも彼の殻を破るきっかけになっていますよね。1話でも、凛をスカウトしてることを、卯月の信頼とがんばりに申し訳なくなって、ポロリと零してしまう。企画中連呼してもそれでも信じた卯月に、歯車ではいられなくなったと。
— とーか (@yumetya_toka) 2015, 2月 20
@sagara1 凛はこの卯月の絶対の信頼に憧れてるところがありますよね、だからこそ、Pに対しては信じていいかわからないのはいや(信じさせてよ!)という言葉になってしまうと。
Pも凛もとことん不器用ですよね、進む道が決まればまっすぐなんでしょうが。
— とーか (@yumetya_toka) 2015, 2月 20
@yumetya_toka Pと凛はある意味において(というか主に誠実さと不器用さですが)、1話から似た者同士としても描かれているような観はありますねー。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
@sagara1 その似たもの同士の二人が、信頼と笑顔を得ていく(取り戻す)なら、素敵ですね。
昔のPは、アイドルから笑顔がいいと言われた経験があって、信頼を得るためには笑顔→笑顔がいいアイドルを選んでいるとかだと胸が熱くなります(妄想過多)
笑顔が選考の理由、楽しみです
— とーか (@yumetya_toka) 2015, 2月 20
未央は勿論、全員を全面的に信じてくれていた卯月がいたのに「迷った時に誰を信じていいか分かんない」などとPに言ってしまっていた凛も心底、合わせる顔がない。でも卯月は何を謝られてるのかも分かってない。ただただ、喜んでる。
pic.twitter.com/s1Gcn6Dl4b
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
デレマス7話の卯月に対するP、ラストの未央と凛のように「覚悟を決めていた人が、予想もしない歓待に出会ってどう表現したらいいのか分からないような嬉しさと恥ずかしさが混じったようなたまらない気持ちを味わう」というの、個人的に滅茶苦茶好きなシチュエーションで。(続く
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
例えば。
『ピンポン THE ANIMATION』の孔文革。
https://t.co/twIDZImycj
冲方丁『光圀伝』の光圀。
https://t.co/uEqsfcOgUE
ホント、素晴らしいと思う。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
他にも例えば『グイン・サーガ』でケイロニアでダルシウスに「息子」とされ、敬愛すべき主君アキレウスを得て、良き友人ハゾスにも出会い、万座の親愛と敬意の中で黒竜将軍に任じられたグインとか。
出会う度、なんともたまらなくいいなー、と思わされる。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
未央に続き卯月は病気、凛も顔を出さない。
プロジェクトと自分たちの未来も危ぶまれる中。
杏「なんだか大変なことになってるんだね」
↓解決。
「改めてシンデレラプロジェクトを進めていきたいと思います」
この杏の表情。
pic.twitter.com/XZFIEfrtdQ
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
続き)双葉杏は7話で「大変なこと」を経たからこそ、これまで閉じこもっていた殻を壊し抜け出て、晴れやかな再出発が出来たP(とNG3人の)の姿を目にした。
「働いたら負けだと思ってる」とある種の殻に籠る(?)杏はそこで、何を感じ何を思ったのだろうかと興味深く思う。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
@luiaska 先掲の表情からそのまま繋がる形でPの挨拶、杏もしっかり加わり返事、そして時計の針が一分進んでいます。
今回歩みを進めたのはNG3人とPだけでなく、他の面々、特に杏も……ということかと思います。
pic.twitter.com/Gmfw5A618R
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
@luiaska あんきらは尊いですし、きらりは杏に対してだけでなく、CP14人の中でも一番といっていいくらい視野が広く器も大きい要のキャラクターですね。
↓
https://t.co/VUNpYLYFFd
&
https://t.co/CNR52Gywke
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
@sagara1 年齢的には新田ちゃんが上だけど、気遣いや気配りが一番出来てるって思うのはきらりんなんですよね・・・
— Aska☆かな子喫茶♪ (@luiaska) 2015, 2月 20
デレマス7話、ここまで自分の感想投げるのと、そのためのキャプチャ作業に完全に忙殺されてて、他の人の感想まったく読みにいけてないな。どんな感じなんだろ。ちょっと覗いてみるか。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
デレマスの感想スレで
ちゃんみお「誰もぜんぜん私の話してないよ!?
ってか前回のあの引きで私回じゃないとかどうなってんの!?」
武内P「じゅうぶんだったと思いますが…」
ち「武内Pやしまむーの感想ばっかりじゃん!」
武「当然の結果です」
みたいな流れになっててお腹痛い
— ディープバレー@冬コミ新刊委託中! (@deepvalley) 2015, 2月 20
※このタイミングで見つけて、RT↑ん?Pは臆病さと罪悪感で、凛は臆病さと不信感と意地で手を繋ぐための最後の距離を埋められずにいた中、二人より一層強い罪悪感その他心理的抵抗の最中で一歩を踏み出して二人の手を繋がせた本田未央が7話で活躍してなかったって?
pic.twitter.com/RKZIFlUGlT
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
皆が逆境と感じている中を全くそう捉えることもなく、圧倒的な明るさと笑顔で背中を押す卯月は勿論素晴らしく尊い一方で。
逆境の中Pも凛が互いへと踏み込むのを躊躇った時、一番苦しい立場にいるのにそれでも踏み出した本田未央が尊さで劣るなんてことはないんだよ。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
分かりやすい活躍からしかキャラクターの良さを見て取れないっていうなら、そういう連中こそ嗤われるべきだろ。
逆境の中で逆境を自覚しつつなお踏ん張るキャラクターなり人間なりの良さ、尊さをまるで分からない、そんなものは見えないとでもいうのかよ。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
島村卯月にもその笑顔を失う弱点はあって。
本当に仲間が辞めてしまう、あるいはその危機だと認識したら、強くショックを受ける。6話ライブで笑顔を失ったのもその影を感じたからだろう。
http://t.co/rSdGKFRncc
7話は非常に上手い処理をしてる。(続く
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
「どうかした?」
「すみません、いろいろあって、疲れちゃったのかな?」
未央が引篭り始めた時には島村さんも不安を引きずってる。
でも、熱で休んでいる間、どんどん空気が重くなっていった連鎖反応から逃れていて。(続く
pic.twitter.com/J916mWkR3O
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
「未央ちゃん、今日は来ますよね、きっと」
Pが来る直前も心配はしてる。
でも、
「プロデューサーさんも風邪なんですか?」
「え?」
「なんか元気が無い気がして」
この温度差は身をおいた場の空気の差も大きかったのでは。
pic.twitter.com/42YTGM1mmg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
いわば島村さんは、精神に強烈な打撃を受けても追加の外部要因(例えば非常に悪い場の空気)さえなければ凄い勢いで自然回復するスキル持ちとでも思えばいいかと。
で、7話では結果的にその特性が活きるようタイミングよく隔離されていた。そんな天の加護もあっての展開かと思う。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
あるいは、発熱はやはりライブからの流れから未央引篭りを受けての精神的打撃の影響も強く、その後数日の間に心も体も強烈な回復力で(大変に暖かい家族というプラスの外部要因もあり)持ち直し、そこから見舞いに来たPとのあのやりとりに繋がっていったという話なのかもしれない。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
アニメ版の島村さんの家がとても裕福そうだというのは5話のこのあたりの描写から
https://t.co/vlrjKeaxax
既に明らかだったかと思うけど、7話でもダメ押しとしていろんな描写がありはしたみたいだな、と。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
島村さんの家は、とても裕福だという印象。
丁寧な言葉づかいを始めとした礼儀正しさ、明るさ、人当たりの良さにも大いに影響している(というアニメ版の設定)なんだろうな。
pic.twitter.com/DywCdG3ntm
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 6
多田李衣菜。
5話、ライブ案にPの反応芳しくなく。
「あの感じだと、しばらくデビューはなさそうだね」
7話、凛がPと直談判後に立ち去り、島村さんも休み。
「これはいよいよ、本当に解散ってこともあるかも」
だりーな……
pic.twitter.com/qUT38wT6zd
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
@yumetya_toka 皆が思っていて口に出せないことを代弁してもいるという点では前川みくと似たような役回りではありますね。
で、軸がなく軽いキャラクターは皆段々分かってきてるから、他の面子でなくだりーなが言ってくれれば結果的に最小限の重みになるという。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
@yumetya_toka なお、7話でも。
みく「プ…プロデューサー、ちゃんと聞かせて。この部署はどうなるの?」
莉嘉「未央ちゃんは?凛ちゃんは?」
みりあ「やっぱり辞めちゃうの?」
みく&年少組は代弁者なり代表者的な役回りをこなし続けてもいますけど。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
@yumetya_toka 「○○して欲しい/教えて欲しい」という方向性はみくあるいは年少組。
「どうせ○○なんじゃないかな/結局○○になっちゃうのかな」という方面だとだりーなという感じみたいですね。
そういう役の人も必要かなと。あと、だりーなは可愛いですし。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
@yumetya_toka でも、ほら。
多田李衣菜はこんなにもロックですよ。
https://t.co/38gWM1h1X8
&
https://t.co/5uVdbyohNP
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
@yumetya_toka 真面目に書くと多田李衣菜の魅力を示す話としては劇場358話がまず挙げられるのかなとも思います。
https://t.co/9hViKB4sxd
あと、アニメ版だと結構立場が離れてしまってるみたいですが、だりなつは大変良いものですね。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
デレマス7話眺めながら「主な出番が何回かに散ってるので取り上げづらいけど、みくにゃんは7話でもよく頑張ってるなー」なんてことも色々思ったりもしてる。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
ところで、なんで「ついさっき」0時〜0時30分のデレマス7話みたばかりの筈なのに、今もう朝の5時半なのだろう?なにかがおかしい。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
デレマス7話の門(神社の鳥居なんかも含むかな)、ドア("ガラスの"自動ドアというのは特に)、階段、窓……どれも非常に印象的に提示されてるなー。ただ、このモチーフ、しっかり解釈するにはそれの為に全編なんども集中して見直さないといけない類のものだよな……。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
7話。1話と同じ服の凛と、雨に濡れたスーツを脱ぎ(心の殻を大きく剥がした)手に抱えるP。
未央に繋いで貰った片手をPと未央が引き、凛も自ら立ち上がる。
一方の手は心の象徴でもある愛犬、その手綱を自分自身で握っている。
pic.twitter.com/ub814h94Aw
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
島村卯月のPと仲間(凛、未央)に対する全面的信頼はおそらくセットのもので。
一つ崩れると総崩れしかねない危うさもあるかと思う。
例えばもしも未央が本当に辞めていれば、卯月の中で速やかにPへの信頼も壊れていただろう。
1話でそれが示唆されてる。(続く
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
1話の「でも、夢なんです〜嬉しくて!」の場面に島村卯月の在り方が集約されている。
http://t.co/KPVGsonzPy
いつアイドルになれるか分からず養成所の仲間たちが皆辞めてもいった「ずっと待って」いた、暗い中屈せず笑顔でいた時間はもう終わり。(続く
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
プロデューサーが私を見つけてくれた後のこれからはずっと私と仲間はキラキラ(キラキラの意味は各々違う)した何かになるという夢を、一緒に叶えていける。
そうに違いない、と。
おそらく、島村さんのそれは信念というか信仰というか魔法というか。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
一種理屈も常識も越えたもので、だからこそ強くもあるし、どう足掻いても決定的に信じられなくならずにはいられない事態に直面すれば、おそろく脆く一遍に崩れるのではとも思う。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
ただ、そこにおける島村卯月による「仲間」の定義が例えば同じ時期にCPに入った凛と未央に限定されるのか、あるいは幅広い「仲間」の中で格差はあるのか、CPのメンバー全員が入るのか、あるいは今後そう拡張されていくのかといったことは今のところよく分からない。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
寝よう。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
とりあえずは、大体こんなところかと。
放送後間もなく〜数時間の間に続けて出していった感想なので粗も見落としも勿論ありますが、概ね間違っていないのではとも思えます。
この後、先掲の目次通りに順次より詳しく見て行く中で。
ここで提示した7話を観ていく上でのいわば骨格に、より豊かに肉付けをしていければと思います。
2:本田未央の島村卯月にも決して劣らない尊さについて。
前回記事=6話感想の大きな目的の一つとして。
本田未央のあの空回りが、いかに彼女の長所と分かちがたく結びついていた、彼女ならではのものであったか。
本田未央というキャラクターを一人の「人間」のように捉えた場合、いかに納得の行く、仕方のない、むしろ応援せずにはいられなくなるものであったかを示すことがありました。
7話放送前に書き上げ公開した記事ですが、7話放送後に見ても、自画自賛ですが(細部には色々問題はあるかもしれませんが)大筋において適切な解説・解釈になっているかと思えます。
まずは、その補足をしていきます。
その上で、7話での本田未央の活躍と尊さが渋谷凛は勿論、島村卯月にも決して劣るものではないということを強く主張し、示していきたいと考えています。
真面目なことも…。未央の真意は若干ミスリードされるように演出されています。
— 郄橋龍也 (@t_takahasi) 2015, 2月 22
現状で目的意識もばらばらなCP部署において、未央(やきらり)は周りよりもやや仲間想いが強い子として描かれています。Pが一度目の訪問時に口にした言葉はかなりの悪手だったのかも…。
— 郄橋龍也 (@t_takahasi) 2015, 2月 22
デレマス6話は特にライブ場面の各種演出、記事にも書いたように
http://t.co/WDMBKCXblm
割とえげつなかったものなあ……。
改めて書くと(続く
https://t.co/OZn2r5ldFA
https://t.co/U3cSYuiKYc
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 23
続き)
1:(目の前の観客としっかり向き合い感極まっていく)ラブライカと並行描写しつつ流すのは『Memories』一色で心情はそちらに誘導する(ラブライカ同様に「未央?」と戸惑わせる)。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 23
2:"あ、良かった。客は少なくても、ちゃんとクラスメートたちはこれだけ応援してくれてる"(視聴者)
↑↓
"リーダーなのに。皆こんなに応援してくれてるのに。私のせいで"(未央)
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 23
続き)"なぜ失望したか、辛いのか"という"理由と過程への共感"をむしろ妨げ誤誘導しつつ。
その上でOPと6話特殊EDの強烈な対比で未央が"いかに失望し、辛いか"という"結果への共感"は強烈に押し出す。
それを併せて見ると(続く
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 23
未央が「なぜ失望したか、辛いのか」は「自分/アイドルが思ったより多くの人にチヤホヤされなかったから」でなく「多くの人を楽しませる自分/アイドルになれたと思ったのに、私のせいでそうさせられなかったから」という「真意」を、むしろ積極的に取り違えるよう演出してた事に。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 23
"もっとチヤホヤされると思ってて勝手に失望してしまったのか。ショックの大きさや辛さは分かったど、もっと周りを見て"(→七話Pの初訪問「皆、待っています。これは…あなた一人の問題では」「そんなの分かってるよっ!」にも繋がる?)と思わせがちというか、思わせる演出。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 23
ただし、過去話において一貫して描かれ続けていたように。
http://t.co/9KHxVLQHiJ
未央は正に人一倍"周りを見る"タイプで人の特徴や心の把握に優れていて。
で、そんな彼女がしかし、正に本田未央だからこそ、
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 23
6話でのライブの件「だけ」は彼女ならではの事情で「皆の期待や買って出た責任を裏切ってしまった私」と実態と大きく異なる誤解をしていて、だからこそ傷ついてる。
で、視聴者に対する感情誘導というのは7話においても継続されていて。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 23
島村さんについても大きく誤解していたP
https://t.co/eFnwrbuZ5l※連投
がその姿に背中を押され駆け出し、改めて未央と向き合い。
ようやく本当の意味での「見解の相違」を捉え得た事……その流れと視聴者の感覚の同期を図るような演出にはなってそう。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 23
きらりが引き合いに出されているけど「きらりはもーーっとみんなでハピハピしたいにぃ☆」と言う彼女は、仲間たちに向ける視野の広さも懐の深さも14人の中でも際立っている
https://t.co/VUNpYLYFFd※連投
一方で、
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 23
きらりのそういった長所/美点は、6話終了後公開された「アイドル達の素顔6話」において、彼女が自分ではどうにもならない自分の在り方(その大きさ等)に深いコンプレックスを抱いていることと表裏一体であることが示されてる。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 23
CP14人は(それとPも)各々が各々の異なる事情と思い(とアイドル像)を抱える中、未央ときらりのそれは"周りへの視線と思いと自身へのコンプレックス"という在り方においては比較的に似てはいる。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 23
そういう意味で、正に6話終了後の「アイドル達の素顔」できらりに踏み込んだのは意味があるというかそのタイミングであるべきことで。
毎度のことだけど、本編補完として「アイドル達の素顔」は必見だとも思う。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 23
「皆、待っています」
(手をぐっと握る)
「これは…あなた一人の問題では…」
「そんなの、分かってるよ!!」
「…っ」
346プロ入口でガラスの欠片を踏み割る島村さん。
凛と共にPと遭遇。
ここの演出も濃い。(続く
pic.twitter.com/aAKWBEBZSF
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 23
Pが鞄を持つ手をぐっと握ったのは、
後に体を張って閉まるドアを止め、未央に踏み込んだ時(添付動画)にも似た決意の動作。
その上で未央に「正しい道」を「真っ直ぐ」示そうとしての、
「これは…あなた一人の問題では…」
#imsa_cg pic.twitter.com/R56zLzXVya
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 23
しかしそれは、
「正しい道でも、真っ直ぐな示し方でも。時と場合によっては息苦しく感じてしまうものだ」
今西部長が語る過去の過ちをなぞってしまってる。
未央の心に寄り添えていない間違った示し方と言える。
https://t.co/eUhvIiRAA8
※連投
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 23
だから未央の心は更に粉々に(島村さんが踏み割るガラスの欠片と連動)。
未央が傷心をこじらせ復帰が遅れたのは、このようにPの最初の訪問時の対応に大いに問題があったからでもある。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 23
ガラスを踏み割ったのは凛でなく、島村さん。アイドルを目指した仲間が皆辞めていった過去の辛い思い出を想起させる、スイッチとしてかと思う。
凛は卯月の過去は話に聞いただけでしか無いから、その心の動きに気付けない↓
https://t.co/wrDH7TCOAS
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 23
島村さんは不安を抱かなかったのでなく、強烈な回復力を発揮し、諸々のタイミングがうまくはまった結果、
https://t.co/6VinGgfXFs
大きく前向きな力を発揮することになったのかと思う。
島村卯月といえども、何があっても前向きでいられるわけではない。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 23
6話で諸々全てが本田未央がデビューライブで空回りするべく裏目に出てしまったのと反対に。
7話では風邪での休みまでもが島村卯月の信頼と笑顔の魅力、その力を最大限に発揮させるべく追い風として働いている。
状況の中で生きる人の描き方として、非常に優れていると思う。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 23
一昨日昨日でデレマス1-7話再視聴したけど、改めて凄いなあ。
例えば、7話公園で未央とPの懇願を一度拒んだ凛と、過去話描写。
例えば、6話で未央がライブ前までの見事に良きリーダーだったか。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 26
7話公園で、未央とPに復帰を懇願され拒む凛。
「嫌なんだよ。アイドルがなんなのかよくわかんなくて。わかんないまま始めて。よくわかんないままここまで来て。でも、もうこのままは嫌」
これについて。
pic.twitter.com/HBJPMZsiWp
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 26
2話終わり、初舞台決定を聞かされた時(画像上)。
5話アバンのCDデビューを聞かされた時(画像下)。
素直に喜ぶ未央、卯月の傍らで(こんなのでいいの?)戸惑いと疑問を示していた凛。
その思いを都度、口にもしていた。
pic.twitter.com/ETeFZZf1Ht
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 26
それは以前の記事で書いた、
http://t.co/wEcWxO5H3N
3話アバン⇔ライブ前の体を叩き励ます立場の反転。
3話「アイドルって最高!」と頷き合う未央と卯月との表情の差。
5話でユニット名を決める席で「みくたち」を気にかけていた姿。
等とも通じる。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 26
6話未央の見事なリーダーシップ。
足を引っ張ることを恐れ一人沈む卯月を気にかけ。
ぶっつけ本番のインタビューを反省。ラジオ冒頭で「せーの…こんにちは!ニュージェネレーションズです!」その後も二人をトークでフォロー。
pic.twitter.com/UdaYg2iqGN
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 26
ラジオ出演後不安を抱え一人練習する卯月を、凛と連れ立ち、未央がリーダーとして支える。
その様子をPも見た。
"本田さんは大丈夫か"ではなく”島村さんが危うかったが、本田さんがいるから大丈夫"と見て当然だったろう。
pic.twitter.com/SImzbvbUvR
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 26
やはり記事で書いたように。
NGはラブライカに比べ皆、アイドルとしての準備が足りない。メンバーの性格も違う。そんな中、未央が勢いとコミュ力を中心に引っ張る在り方でNGは成果を出し続けてもいた。Pがそれを良しとし自由にやらせていたことは、十分理解できる判断と思う。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 26
その上で、こちらの感想記事が指摘する通り。
○6話の重箱の隅
http://t.co/jd55NdbPLR
「未央達がずれた感覚で話しているシーンにことごとくPが立ち会ってない」
ことも、Pに未央「見解の相違」を捉え損ねさせた。実に巧みな脚本。
その一方で。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 26
7話。Pとラブライカ。
「もし、分らないことがあれば、質問して下さい」
「「はい」」
「失礼します」
立ち去ろうとする二人を呼び止め、
「あの………先日のステージ、どう…感じられましたか」
必要だったのは「無口な車輪」に出来なかったこの踏み込みだったと示される。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 26
話数をまたいだ、こうした応答も実に巧いと思わされる。
勿論、一つの話数の中でも見事な応答は描かれている。
例えば7話における次の場面。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 26
7話。
「プロデューサーさん、明日からもまた、宜しくお願いしますね!」
こんな言葉を贈られてしまったPは。
P「明日からも、宜しくお願いします!」
なにがなんでも確信を込め、二人にこう言えなければいけなかった。
pic.twitter.com/UjCcIzWA5T
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 26
「本田マジかよ!」
「すごぉい!絶対ライブ行く!」
「ありがとう!って、まだライブあるかわかんないんだけど」
「ええ、あるでしょ?」
「皆で横断幕作らない?」
「いいねー!でーっかいの作ろう!」
「本人が作っちゃダメでしょ」
「いっけねぇ!」
「もう、未央はぁ」
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 26
5話でCDデビューを聞かされた未央の友人たち。
軽いノリと軽口だけど(添付動画)。
6話のあの描写は"彼らの付き合いは軽くも浅くもなかった"ということなんだよな。
pic.twitter.com/rxwR962zIK
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 26
5話の未央の友人たち(画像上)が6話では本当に横断幕作って一人残らず+αで応援に(画像下)。で、(気付かなかったら最後に驚かせてやろう)とあえてあそこで声援も控えて観ていたらしい。
これは辛い。辛くて当たり前だよな。
pic.twitter.com/V0hAAnUqeX
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 26
まだ高校一年で短い付き合いだけど、未央が友人たちに本当に愛されてるということだし。で、なんで愛されてるかというと、きっと本田未央がこの応援の様子を見てすぐにそういうことに気付ける人間だからでもあれば、彼女の方も友人たちを心から大切に思っているからかと思う。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 26
「私さ、お客さんの数ばかり観てて」と7話で未央は言い、その通りでもあったけど。友人やファン一人一人を大切にしない人間では全くなく。
6話友人たちの応援を目にした場面はそれを物語り、だからこそ強烈な一撃になって思わず「私、逃げ出しちゃった」(7話)のかと思う。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 26
"大切な友人でありファンにもなってくれた面々が軽口も本当にして応援してくれていたのに、自分は約束した晴れ姿を本当に出来ず、気持ちに応えられなかった、なんて情けないんだ"という心理。
ホント、6話では友人たちの本物の友情も含め、未央にとって全てが裏目に出てる。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 26
「どこが…お客さんだって、全然」
「その次を…」
ここでPが丁寧に誠実にしゃがんだ仕草は1話で島村さんが桜の花を、Pがハナコの手綱を拾い上げた姿
http://t.co/5gJx8TZT84
に繋がるものかと思う。
pic.twitter.com/meOSh8XdUd
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 4
「ずっと待ち続けていた」島村さんを「プロデューサーさんが、見つけてくれた」ように。島村さんの笑顔に撃ち抜かれ、心の枷が緩み(手綱を手放して)駆け出して寄って来た(愛犬ハナコに象徴される)凛の心を拾い上げ、その上で決断を凛自身に委ねたように。
重ねての失敗を経て、Pはここでようやく未央の心……盛んに咲いていた花(3話の大成功)を儚く散らし地に落ちてしまっていた彼女を拾い上げようとしている。
1話で島村卯月、渋谷凛に対して丁寧に行ったPの「拾い上げ」がこの7話に来てようやく、本田未央に対しても行われたということになる。
そして、7話を何番目かくらいに代表する名場面と思えるのが次のやりとり。
「どういう顔で会えばいいわけ…皆に、迷惑かけて…」
「…だからこそ、このままはいけないと思います。私は…このままあなたたちを、喪うわけにはいきません」 pic.twitter.com/fpJCaPBTDV
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 5
ここでも未央は「皆に、迷惑かけて」と言い。そこにあえてPは「あなたを」ではなく「あなたたちを」と返す。
本田未央は、たくさんの人を笑顔にしたいアイドルで。
仲間たちの中でも、リーダーとして皆を引っ張り自分たちも笑顔にしていきたいアイドルで。
だからこそ、本田未央はこんな時でも「皆に、迷惑」が心に痛い。
それに対しPは例えば「そんなに気負わず、まずは謝って、むしろ助けてもらうくらいでもいいのではないでしょうか」などとは決して言わない。あえて「あなたたちを」と言った。未央にリーダーとして戻ってきて欲しいと呼び掛けた。
"あなたが準備の時から仲間たちを引っ張り続け、舞台に立ったデビューライブは成功だった。これからも、あなたはリーダーとしてやっていける。やっていくべきなのだ"とPは告げていて。
"7話での最初の訪問の過ちを繰り返してしまっている"などということでは断じてなく。これこそは、かくあるべき正しい呼びかけだろう。
そして、それに対する未央のこの表情の移り変わりが示すものがたまらなく尊い。
一度顔を上げ、しかし、たまらず伏せてしまい……そして決意をもって、再び顔を上げてみせる。
1話の島村卯月が、地面に落ちた桜の一花=自分自身にしてみせたように。
1話の渋谷凛が、夜、卯月にも選んだ白いアネモネ(「花言葉は期待、希望とか……そんな感じ」)を自分へのものとしても見つめつつ、「夢中になれる何か」へ向けて踏み込むと自ら決めたように。
7話の本田未央はここで、自分自身を「拾い上げて」いる。
シンデレラたちはただ魔法使いに魔法を掛けられ「拾われる」だけでなく。
彼女たちが輝くには自分と向き合い、自分で自分自身を「拾い上げ」なくてはいけない。
人の心が、周囲の思いが、自分のやってしまったことが人一倍良く分かる彼女だからこそ。周りを楽しませ、笑顔にしたくてたまらない彼女だからこそ。
今回の失態はたまらなく苦しく、辛い。
それでも、本田未央はこうして顔を上げて見せる。
これがキャラクターの、人間の尊さでなくてなんだろう?
そして本田未央は、自分がどんなに言えた義理ではないかよく分かった上で。
罪悪感にも羞恥心にも恐怖にも打ち勝って、凛に向かってしっかりと思いをぶつけてみせる。
この時の表情の描写の複雑さ、丁寧さ、繊細さは(6話の「いいえ。この結果は当然のものです」を受けての絶望の表情との対比としても)圧巻。
「しぶりん…私……」
「ぅ……ぅ…ごめんっ!!」
「私、辞めるって言って、リーダーなのに…逃げ出しちゃって、迷惑かけて…ごめんっ!」
「でも私、このまま終わりたくない。アイドル、一緒に続けさせて欲しい!」
pic.twitter.com/84eWrFbqeD
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 5
そして、それが真正面から「嫌なんだよ」と断られて。どんなにか、たまらない思いだったか、察するに余りある。
凛に歩み寄り、決意と誠意をもって手を差し伸べるPに任せきり、その背中の影に隠れてじっと見ていることしか出来ない……それが普通というか、むしろそうでないとおかしい状況かと思う。でも。
「努力します。もう一度、皆さんに信じて貰えるように」
「ん……」
(躊躇う凛。待ち続けるP)
(Pの背中の影から抜け、二人に駆け寄る未央)
「……あ」
「……しぶりんっ!」
pic.twitter.com/siDREMBRVz
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 5
そこで二人に駆け寄り。本当はもう一度信じたくて、その手を取りたくてたまらないけど恐れや罪悪感、羞恥、意地などで最後の距離を埋められない凛と、踏み込むと決めてさえ差し出した手をそれ以上伸ばしはせず相手に任せるPの手とを繋いでみせた、それが出来るのが本田未央という十五歳の少女であり、掛け替えのない輝きを持つアイドルなのだと思う。過去7話を通じ、こここそが最高の名場面だと思う。
これ以上に困難で尊いことを成し遂げたキャラクターは、この作品の中でまだ、他に誰もいない。
また、再掲になるけど凛と連れ立ってのこの謝罪。
未央は勿論、全員を全面的に信じてくれていた卯月がいたのに「迷った時に誰を信じていいか分かんない」などとPに言ってしまっていた凛も心底、合わせる顔がない。でも卯月は何を謝られてるのかも分かってない。ただただ、喜んでる。
pic.twitter.com/s1Gcn6Dl4b
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
ここでも繊細に描かれた本田未央の表情から彼女の心境を考えてみると、何度観てもなんだかたまらない気持ちになる。6話7話を繰り返し観てその内容について考えれば考える程、本田未央というキャラクターをどんどん好きにならずにはいられなかった。
あえて言うならば、この記事を読む人にも、是非ともより好きになって貰いたいキャラクターだと思う。
(記事の容量の関係で)続きはこちらに。
○アイドルマスターシンデレラガールズ7話感想【中編】島村卯月&渋谷凛特集
http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20150305
○アイドルマスターシンデレラガールズ7話感想【後編】CP14人+Pの再出発としての7話
http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20150306