F・デュレンマット『ロムルス大帝』


カミュカリギュラ』を思い起こさせる。
《私》がオペラ『マクベス』の感想として語った、《個人》VS《世界》という構図との関わりについて、いずれ考えてみたい。


『空飛ぶ馬』が世に出たのが、1990年。
「アド・リブ」の主人が役者だったのは、「二十年も前」のことで、最後に出た劇が『ロムルス大帝』。
となると、それはおそらく、1970年の劇団民芸の公演を指しているのでは。


そして、「何というか、光り輝くようでした」という女優は、『ロムルス大帝』の出演者ということと、「今や押しも押されぬ大女優」ということであれば、奈良岡朋子という人。それでは年が上過ぎるというのなら、日色ともゑという人ではないだろうか。
まあ、もっとも、そんな風に人名を挙げてみても、今のところそれがどんな人であるか、ざっと調べてわかる経歴程度しか知らないのだけれど。ただ、こうして様々な人名や作品名などをキーワードとして持っていくと、意外なところでそれらに再会することがあり、面白い。