デヴィッド・ロッジ『交換教授』

まず何より、読んで底抜けに面白い本。
文学部唯野教授』を思い起こさせる。


そして、解説にあるように、原題は『Changing Places』。
《私》が「あの人」と隣合わせでペルリオーズの『レクイエム』を聴くことになった経緯、そしてそのことで《私》が感じた予感、今後に予想される展開・・・そうした諸々のことと、『Changing Places』という原題の意味、作品の内容を併せて考えると、まさにそれは「あの人」が持っていた本に相応しいものだということになる。