山田風太郎『戦中派闇市日記』読了。

以下、『戦中派焼け跡日記』の点描続き。

・原稿料など臨時に金が入ったとき、一貫して優先されるのは医学書の購入。特に、探偵小説関係に比べては明らかに意識的に優先している。

21年10月12日。黒澤明への賛嘆。ディヴィヴィエ同様、後日にも黒澤映画への批評度々あり。

21年12月4日。三度、乱歩論。的確な評の中に、憧れと感銘と意地とが交じり合い、興味深い。

(『焼け跡日記』に関する点描一応終わり。明日より『闇市日記』。)