三巻------夏木、バイト開始。そして、終盤には水野唯香が登場------あたりから、加速度的に面白くなっていく。話の展開のスピード感は数割増し、ギャグの勢いもぐんと良くなるし、序盤に目だった鬱陶しい露骨な現代社会批判も薄めになってくる。
そして、最終巻。《矢野さん》とのやりとりの「わかります!」や、エピローグの「彼女の時間はゆっくり普通に流れている」というあたりは、それぞれこの作者ならではの一コマと思え、特に好きだ。
……ところで、そのエピローグの永沢さん、そのまんま《のだめ》な外見なのはちょっと笑えた。