梶尾真治『フランケンシュタインの方程式』『躁宇宙・箱宇宙』読了。
高橋葉介『恐怖症博士』『黒衣 KUROKO』全四巻を読む。
フランケンシュタインの方程式―梶尾真治短篇傑作選 ドタバタ篇 (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 梶尾真治
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/09/01
- メディア: 文庫
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で、この一冊のお目当ては、「地球はプレイン・ヨーグルト」。「うわぁ……」としかいいようがない名作。
そういえば、《食》をテーマにしたSFといえば、アシモフの「美食の哀しみ」も好きだったなぁ。
更に脱線すると、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア「恐竜の鼻は夜ひらく」(『愛はさだめ、さだめは死』)を読んでいたら、やはりアシモフの「父の彫像」(『木星買います』)を思い出した。久しぶりに、アシモフを読み返してみよう。
- 作者: 梶尾真治
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1985/04
- メディア: 文庫
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とんでもない題材をとことん正統派のSFのフォーマットに載せていることがたまらないおかしみになっている作品……って、どこかで同じこと書いたなぁ。まぁ、いいか。
「多重人格創世記」のノリも大好き。「一九六七空間」もこの人らしい佳作。
ところで、梶尾真治作品の解説は、作品評ではなくて解説者の梶尾作品との出会いや「いかにカジシンが愉快で素晴らしい人か」が語られることが妙に多い。というか、いってしまえば、マトモな作品評をみることがまるでないような……。確かに、解説するだけ野暮な作品を書く人だと思う。
また、作品の好み・優劣も比較的読者によらず一致しやすいのかもしれない。「時尼に関する覚え書」「美亜に贈る真珠」「おもいでエマノン」「地球はプレイン・ヨーグルト」……やはり、ここらへんの作品は他の梶尾作品と較べてもずば抜けた出来に思える。
恐怖症博士(ドクター・フォービア) (少年チャンピオン・コミックス)
- 作者: 高橋葉介
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2003/02/06
- メディア: コミック
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高橋葉介先生、ラヴクラフトが書きたくなった模様。
珍しい、続き物の長編。