二月の読了本その他まとめと雑感

《前書き》

まず、二月は色々と書きたいこと&実際に書いたことが無茶苦茶多かったです。
去年は論外として、一昨年のざっと四倍以上のペースで書きました……。


ただ、振り返って思うのは、どの日記も大抵の場合、一旦公開した後、様々なコメントを頂いてレスを返しつつ、どんどんと内容を追加し、それで初めてある程度カタチになっていってくれたことです。
各日記にコメントを頂けた皆様、本当に、ありがとうございました。


特に舞台の感想はそれが顕著でした。
バレエ公演『マラーホフの贈り物』Aプロ/Bプロそれぞれの感想日記などは、増殖、発展の度合いが特に著しかったりもします。


また、Mixi上のとある事件……-《談志、Mixiに入会!?》に絡んだ日記などは、なんだか当初の話題からはおよそ懸け離れた方向へと脱線を続けていき……-幾度も頭を抱え、赤っ恥を書きながらではありますが(※)……-大変多くを考えさせられつつ、実に愉しめるやりとりをさせて頂きました。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=727259394&owner_id=211281
といいますか、現在もなお進行中で……。
レーキョーさん、重ね重ね、ありがとうございます。

※その流れの中での自分の赤っ恥二つ。。。
⇒《本格ミステリ》の《本格》について、ホント、何も分かってない!!
⇒原典にも触れず、芥川龍之介『藪の中』にゴチャゴチャ言っていた?私、北村薫『六の宮の姫君』を読んでいた筈ですよね……?はぁ、それで。その上で!……どこまで馬鹿かなぁ、自分って。
それと、多くの方に新たにマイミクシィ登録もご承認頂きました。
今月初めには十数人だった登録数が、現在四十四人にまでなりました
いずれの方からも非常に助かるコメントを頂きつつ、色々なことを話させてきて頂いています。



……ところで、私はかなり独断と偏見に満ちた攻撃的な性格をしていて、《文章にもそれがよく滲み出てくるナァ》と自覚させられる部分、多いです。
そこそこ人の話は聴く方だとは思うのですが、問題は聴いた上で、《いや、でも、それって違いませんか?》といった感じで、かなり思い込みが激しい上に過激なノリで返してしまうことがやたらと多いことで。



今読み返してみても、特に先月末〜今月初めには《こういうのは許せない!》というやたらと力み返り、テンパった文章が目立ったようにも思えます。
その結果、読んでいて、およそ納得できなかったり、《ひどいなぁ、それは》《ちょっと付き合いきれないなぁ》と思われることも多かったかと思えます(なんせ、こうして自分で読み返していてすらそう思えること多いですからね。3/1の「花形演芸会」(国立演芸場)感想なんて、日記だけ読むとコレは相当感じが悪い……)。


そんな中、数多くのコメントを頂けたのは、本当に助かりました。
改めて、感謝させて頂きたいと思います。


あと一つ。私は下に並べたように、実に節操無く多くのジャンルをつまみ食いして渡り歩いているわけですが。
逆にだからこそ、本物のプロ、専門家、その道一筋のファン、プロパー、ジャンルの"鬼"と言われるような人たちに強い敬意を抱いています。
当たり前ですよね。そういう人たちって、凄いものです。怖いものです。


例えば、世に隠れもない《ミステリの鬼》戸川安宣先生による『日本探偵小説全集』の、文字通り鬼気迫る《編集後記》を読んでみればいいんです。
あれこそは、本物のプロの恐ろしさです。


私は基本的にたった一つの話題を除いては、《読む人の方がこの話題については遥かに良く知っている》ことを前提にして日記を書いているようなところがあります。
まぁ、各日記のコメントのやりとりを見て頂ければ一目瞭然ですよね。
落語にせよミステリにせよバレエにせよ漫画にせよ《東方》などにせよ、何年も十何年も、あるいはそれ以上、その分野を愛し、あるいは深く関わってきた人たちがいるわけです。
そういった人たちにやや強引にでも、色々と早飲み込みでおっちょこちょいなところもある感想なり分析なりをぶつけてみて、自分が誤解してしまっているところや、自分にはまるで見えなかったようなことを教えて貰えれば。
主にそうした関心を以って、私は日記を書いています。


それと、あえて余計なことを言ってしまえばですね。
過去に確かに《巨人》であった人も、そういった余りにも当たり前の基本姿勢を失ってしまえば、あっという間に《知の巨人》ならぬ《痴の虚人》になってしまいますよね。
まぁ、立花隆だの松岡正剛だの養老孟司だののことですけどね。
かつては確かにある領域における《巨人》であった面々も、ああなってしまっては、もう……--。
在りし日のあの方々に比べればおよそ矮小極まる自分ではありますが、《決してああはなりたくないな》と思わされます。


言ってしまえば、《弱い犬ほどよく吼える》んです。ほら、今の私みたいに。わんわんわん。
だって、吼えなければ、誰もそんな犬がそこにいることすら分かりませんからね。
本当に強いボス犬は、静かに落ち着いて語ります。
それでも幾人もの人たちが、全身を耳にしてその言葉を待ちます。
そういうものです。

<本>
計11冊。


http://mixi.jp/view_diary.pl?id=728182660&owner_id=211281
1/眉村卓『司政官 全短篇』
2/吉野朔実シネコン111 吉野朔実のシネマガイド』
3/吉野朔実『こんな映画が、』
4/法月倫太郎『生首に聞いてみろ』
5/海堂尊『死因不明社会』
6/原寮『愚か者死すべし』
7/川上弘美『パレード』
8/ポール・オースター『トゥルー・ストーリーズ』(柴田元幸・訳)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=711825016&owner_id=211281
9/マーチン・ファン クレフェルト『補給戦―何が勝敗を決定するのか』(佐藤佐三郎 ・訳)
10/北村薫宮部みゆき篇『名短篇、さらにあり』
11/冲方丁『ばいばい、アース』[4](完結)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=729954397&owner_id=211281
<映画>
計6本。

1/『テラビシアにかける橋
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=702800424&owner_id=211281
2/『アメリカン・ギャングスター』
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=702973547&owner_id=211281
3/『空の境界 第三章 痛覚残留』
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=717204381&owner_id=211281
4/『鴛鴦歌合戰』
5/『動物、動物たち
6/『かつて、ノルマンディーで
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=724020830&owner_id=211281
<DVD/ビデオ/TVなど>
計3本/番組

1/メル・ギブソン「ブレイブ・ハート」
2/ウッディ・アレン「マッチポイント」
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=728182660&owner_id=211281
3/『デスノート the Last name』(TV放映)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=709185672&owner_id=211281
<演劇・落語・歌舞伎など>
計10公演

1/山崎清介演出「チェーホフ短編集」(池袋あうるすぽっと)
2/池袋演芸場昼の部(主任・喬太郎
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=704250930&owner_id=211281
3/池袋演芸場夜の部(主任・円丈)
4/首藤康之×小野寺修二「空白に落ちた男」(ベニサンピット)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=710310051&owner_id=211281
5/『マラーホフの贈り物2008』Aプログラム(五反田ゆうぽうと
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=710829246&owner_id=211281
6/SWA「ブレンドストーリー2」下北沢演芸祭(本多劇場
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=719653575&owner_id=211281
7/「悠々ゆうじゃく」(三遊亭遊雀独演会/千代田区内幸町ホール)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=727873579&owner_id=211281
8/『マラーホフの贈り物2008』Bプログラム(東京国際フォーラム
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=721612308&owner_id=211281
9/『三遊亭遊雀・金原亭馬遊 二人会』(原宿アコスタディオ)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=724379305&owner_id=211281
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=724647708&owner_id=211281
10/『2月文楽公演(第一部)冥途の飛脚』(国立劇場
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=731708263&owner_id=211281
<漫画>
計29冊。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=728182660&owner_id=211281
1/衿沢世衣子『おかえりピアニカ』
2/岩岡ヒサエ土星マンション』[1][2]
3/たなかのかタビと道づれ』[1][2]
4/小川幸辰エンブリヲ』全三巻
5/久米田康治さよなら絶望先生』[12]
6/奥瀬サキ/目黒三吉低俗霊DAYDREAM』[10]
7/岩岡ヒサエ『ゆめの底』
8/岩岡ヒサエ『花ボーロ』
9/岩岡ヒサエ『しろいくも』
10/勝田文『かわたれの街』
11/紺野キタ『Dark Seed』[2]
12/吉田秋生海街diary』[1]
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=732296622&owner_id=211281
13/村田蓮璽責任編集『robot』[10]
14/金田一蓮十郎マーメイドライン
15/CLAMPこばと。』[1]
16/蒼樹うめひだまりスケッチ』[3]
17/綱本将也・作、ツジトモ・画『GIANT KILLING』[1][2][3][4]
18/よしながふみ『大奥』[2][3]
19/三宅乱丈イムリ』[3]
20/萩尾望都『山へ行く シリーズ/ここではないどこかへ[1]』
21/有楽彰展『鬼切様の箱入娘』[1]
<その他>

トークセッション「吉野朔実のシネマガイド トーク版」(ジュンク堂池袋本店)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=714977631&owner_id=211281
CD『COLTEMONIKHA』(中田ヤスタカ
CD『COLTEMONIKHA2』(中田ヤスタカ
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=728182660&owner_id=211281
CD『2007年ジルベスター・コンサート「展覧会の絵」』(サイモン・ラトル指揮/ベルリン・フィル)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=676338247&owner_id=211281
CD『THE PREMIUM サイモン・ラトル&ベルリン・フィル名演集』
CD『モーツァルト:アリア集』(サイモン・ラトル指揮/マグダレナ・コジェナー/エイジ・オブ・インライトゥンメント管弦楽団
CD『「焔〜ホムラ」-Ar tonelico2 hymmnos concert Side.紅-』
CD『「澪〜ミオ」-Ar tonelico2 hymmnos concert Side.蒼-』
CD『月奏〜ツキカナデ -Ar tonelico Hymmnos concert Side 紅-』
CD『星詠〜ホシヨミ -Ar tonelico Hymmnos concert Side 蒼-』
CD『ロマン』(Sound Horizon
<雑文>

○初代足跡帳(2006/8/2〜)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=188901189&owner_id=211281


○二代目足跡帖(2008/3/3〜)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=733668451&owner_id=211281


○東方MAD「スキマツアー」私的十選/懐かしくも素晴らしき《東方》の世界。上海アリス幻楽団&二次創作で広がる世界
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=729133050&owner_id=211281


○談志mixi騒動その後/自称《傷つきやすい人たち》って。《信じてたのに》って。へぇ。ほぉ。ふーん。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=727259394&owner_id=211281


○リーチ一発、インフルエンザ/看病漫画三点。冬目景イエスタデイをうたって』、やまむらはじめ「肩幅の未来」、ひぐちアサ『ヤサシイワタシ』
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=726344732&owner_id=211281


○PC98/88レトロゲームの思い出「ディガンの魔石」「エグザイル」ほか。あと最近の話として『空の軌跡』も。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=717374885&owner_id=211281


○「【3DCG】くるっと・おどって・初音ミクねんどろいど】」と、私的初音ミク曲傑作選
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=716678149&owner_id=211281


○涼宮ヨタロウの憂鬱@第一回SOS寄席
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=713591363&owner_id=211281

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●読了本……-少数超精鋭

冊数は他の月に比べてひどく控えめです……。
個人的な最低ライン設定15冊/月すら大きく割り込んでしまいました。


ただまぁ、どいつもこいつも……。
恐ろしいくらいの大傑作、超名作揃いでした。
上に《大》がつかない傑作が、川上弘美『パレード』くらいしかありません……。
ヘンな月もあったものだと思います。


また、言い訳になりますが、冊数の少なさには色々と理由があります。


まず、前書きでも触れたように、今月は無茶苦茶何かを《書く》ことが多かったということ。
文章そのものを書く時間は勿論、それに付随する調べものや準備の時間が爆発的に増えました。
電車内や劇場での待ち時間も、それらに振り分けられたケースが多数あり。
純粋に、読む時間が大きく減ってしまいました。
まぁ、これは仕方のないことかとも思います。


次に、読み応えがあり過ぎる本が幾つかありました。
こちらは、むしろ幸せなことです。幸運過ぎて怖いくらいです。


眉村卓『司政官 全短篇』。
この文庫本、解説込みで727ページ、1500円+税の本でしてね……。
しかも並みの傑作じゃなく、大傑作でしたので、そりゃあ読むのに時間も気合も大いに要りましたよ。
そしてこの本を読んだなら、そりゃあもう、否応なく小川一水導きの星』をざっと読み返したり、アシモフを数冊ひっくり返したりさせられましたからねぇ。そういうものです。


○法月倫太郎『生首に聞いてみろ』
こちらも解説込みで551ページ。しかも、これはガチガチの《本格ミステリ》の大傑作でしてね。
ということは、読む側も安易に読み進めず、考えに考え、入念に読み返しつつ物語を追う必要があったということで。
だって、勿体無いじゃないですか。事前の評判からエラい傑作だって分かってる本格ミステリ、簡単に読んでしまうのって。
そういうわけで、この本を読むことにも随分手間暇かけました。
……--まぁ、結局、最後の貴志祐介による作者インタビューで全部持っていかれちゃったんですけどね。
だって、何も書けませんよ、あそこまで見事なインタビュー載せられちゃったらね……。


○マーチン・ファン クレフェルト『補給戦―何が勝敗を決定するのか』
これ、色んなこと調べたり読み返したりしながらでないと、さすがに読めませんでしたからね……。
歴史や政治、社会構造などに最大の関心があった、中学・高校時代を懐かしみつつ、随分と入れ込んで読みました。
おそらく、評判どおりの歴史的名著です。凄い。

……来月は、もう少し冊数としても読めると良いんですが。
《舞台を見る人》や《漫画を読む人》などその他諸々の属性がある中で、私は基本的には《本を読む人》ですので。


●舞台関連……-二月もひたすら楽しみました。

ひたすら楽しみ、愉しみました。
喬太郎師匠! マリーヤ・アレクサンドロワ姐さん!あんたら、最高だ!!!!
まぁ、詳しくは各感想日記を見てやって頂ければと……。

●漫画……-こちらも《当たり》ばかり。

《どの作品が》というよりもう、ここに挙げたような作品って、全部面白いですよ?
まぁ、漫画についてはいつも、リストアップしたもの以外にも色々と読んでいて、めぼしいものだけ名前を出していますが。
あえて、その中でも極めつけのものに一行(or一行+α)づつコメントするなら……


衿沢世衣子『おかえりピアニカ』
⇒一見普通の日常をここまで魅力的に書けるのは、本当に実力があることの証明です。
小川幸辰エンブリヲ』全三巻
⇒『寄生獣』の呪縛を真正面から超えてくるような作品。アフタヌーン連載だったのか。なるほど。
岩岡ヒサエ『ゆめの底』
⇒泣けます。
勝田文『かわたれの街』
⇒可愛いです。楽しいです。滅茶苦茶に。
吉田秋生海街diary』?
⇒大傑作です。後で独立した日記として感想まとめます。
○村田蓮璽責任編集『robot』?
⇒凄い特集雑誌だと聞いてはいましたが……バックナンバー全部集めようかな。
蒼樹うめひだまりスケッチ』?
⇒美術系進路お悩み漫画って好きなんです。名作多いですし(冬目景イエスタデイをうたって』、小泉真理『ジンクホワイト』などなど)。これもその一つ。
よしながふみ『大奥』??
⇒一巻だと色モノか本気かイマイチ不明だったのですが、とんでもない気概と大きさのある名作になってきましたねぇ、これ……。
三宅乱丈イムリ』?
⇒この後の展開がとっても楽しみです。
萩尾望都『山へ行く シリーズ/ここではないどこかへ?』
⇒少女漫画界最高の大御所は、今もあまりにも見事に現役なのだなぁ、と。
●DVD/ビデオ/TVなど……-そこそこ。

そこそこ楽しめました。

●映画……個別の感想をどうぞ。

個別の感想をどうぞ。

●その他&雑文……-ええ、ニコ厨ですので。

私、重度のニコニコ動画中毒ですので。
プレミア会員スタート直後に課金登録しました。
RC2発表会にも行きました。
3/5のSP1発表会にも行きます。
……--まぁ、そういうことです。はい。

あと、《優れた編集》と《慎重かつ誠意を以って築かれたデータベース》を好み、その意義を強く強く主張したい人間としては、
「東方MADスキマツアー」
「週刊アイドルマスターランキング」
及び、
ニコニコ動画の諸機能とそのスタッフ……-特にニコニコ市場関連のもの」

について、大変愉しませても頂けば、大きな敬意を表させて頂きたいと思います。


※「スキマツアー」について
「ツアー?出発点/東方VocalBGM −sweet little sister−【原曲:U.N.オーエンは彼女なのか? 】」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2049295
※映像/曲の最後まで進むと、自動で次の映像/曲に飛ばされます。
熱意を込めて編集された映像数はなんと四十を超えます。
※「週刊アイドルマスターランキング」について
http://www.nicovideo.jp/search/%E9%80%B1%E5%88%8A%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0
※極めてよく考えられ、練り上げられた基準に基づいて作成されている動画の週刊ランキングです。最初に始められた方がまとめあげた「引継ぎ資料」のあまりの出来のよさには、感嘆を通り越して呆れました。
実は、ああした超実戦的なエクセルの利用は、私の仕事上の切り札の一つだったりするのですが、あの資料から伺われるあんまり認めたくない現実として……--アレを作った方と仮にその面でガチの勝負をしたら、勝てる自信が全くありません。
つくづく、ニコニコ動画というのは怖い場所です……。
また、それと関連して。
ある程度以上の北村薫ファンなら誰しも、ファンサイト「北村亭」のやまーちょさんが多年に渡って更新し続けている、北村薫関連のデータベースの大切さが分かるのではないかと思えます。

○北村亭
http://www.kitamura-tei.com/
○個人ブログ「Arumatik!な日々(JUGEM版)」
http://arumatik.jugem.jp/
といいますか、北村薫に限らず、何かの重度のファンと自称される方がいたとして。
もし「北村亭」のようなサイトをみて、ああしたデータベースの意義が理解できない方がいらっしゃるなら、その方は《ファン》などを自称するのをとっとと止められるべきだと思えます。
自分の《意見》《感想》だのを延々書き並べるだけが《表現》《敬意》《自己主張》であるわけではないんです。



あと、ちょっと毛色の変わったものとして、『2007年ジルベスター・コンサート「展覧会の絵」』(サイモン・ラトル指揮/ベルリン・フィル)がありますね。
これ、ひょっとすると、エラい名盤なのではないかと。


このコンサート、現地で生で聴きました。どうです、羨ましいでしょう(←露骨過ぎる自慢)。
以前、クラシックの着うたサイトの仕事の際、一ヶ月半ほど延々クラシックの音源聴いたことがありましたが、その中でもこれだけの名盤はそうそう無かった……筈です。そう思えます。