アルドノア・ゼロ8話「鳥を見た日」ザーツバルム出撃決断の理由は(特に映像面で検証)


■1:ザーツバルム出撃決断の理由はスレインの身柄確保が最優先だったのでは。
アルドノア・ゼロ8話「鳥を見た日-Then and Now-」は(他の話数もそうですが)、
詳しく映像を観ていくといろいろ面白い表現がされています。


まずなにより、ザーツバルムが出撃を決断した理由について。
ごくまっとうに姫を巡る陰謀が露見し逆賊となる恐れとも見えるようにしつつ、
それ以上にスレイン確保の為と示していると思えるのが大変興味深いところです。


ザーツバルムはどこで最も動揺し、どの時点でスレイン尋問の映像通信を切り出撃し。
何を聞いておらず、攻撃時何を真っ先に確認したか。
映像が語っているように思えます。


一連の会話でのザーツバルムの言動を詳しく観てみると。

「デューカリオン、まさか」

彼はここで最も強く動揺を見せています。
そしてスレイン処刑を改めて強く押し留めるも、

「この地球で灰にしてくれよう」

とクルーテオはより意固地になり、聞き入れません。
ザーツバルムはここで最も険しい表情をし、

映像を切ります(この時点でおそらく出撃を決断)。


出撃した彼はそれ以降の尋問は聞いていません。
飛行するディオスクリアを映した場面はそれを明示しているように思えます。



そして、ザーツバルムは攻撃時には何より真っ先にスレインの生存を確認しているのもポイントではないかと(クルーテオに目をやるのはその後)。


ちなみに、設定資料集(『アルドノア・ゼロ アーカイヴズ』)にもクルーテオとザーツバルムは「友人」と明記してあったりするわけですが。
この二人の「友情」の歴史を綴ったスピンオフを観るなり読むなりしてみたいところです。
シャア・アズナブルガルマ・ザビと同じくらい、心温まる物語なのではと思えます。


で、周知の通りシャアはガルマに向け、

「君はいい友人であったが、君の父上がいけないのだよ」

と餞の名台詞を吐いたというのに、ザーツバルムさんときたら……。


まずスレイン確保した後で(ああ、殺しとかないとな)というノリでズンバラリン。
その際、「友人」クルーテオさんが激情を込め叫んでたのに音声も拾わないし(スレインにはしたような)映像拡大もなし。興味なし。
その後、更に手のひらスレイン確認。
で、その後ようやくこの表情で、

台詞はただ一言「ふん……」。


最高ですよ。
「友人」としても「脅威」としても、クルーテオがザーツバルムにとってどの程度の存在であったのか、
この演出が雄弁に語っているのではないかと思えます。



一連の描写は


"デューカリオンの発見とその状況の報により、スレインの身柄と彼が握っているだろう情報はザーツバルムにとってそれほどにも重いものになった"


ということを示しているのだと思えます。
もしディオスクリア出撃時点でスレインが殺されていたら(状況的にその可能性はかなり高かった)、クルーテオは何も気づけていません。
それなのに突然ザーツバルムがカタフラクトでクルーテオ城に現れたらやぶ蛇どころではないでしょう。
彼はなぜ、そこまでのリスクを冒してでもあの時点で決断したのか。


ザーツバルムは5話ラストで意味深にトロイヤード博士の名前を出しました。
8話で姫はスレインを「アルドノアの研究でヴァースに訪れた科学者の息子」と語り、
その台詞の時、画面は1話で姫に託された彼の父の形見を大写しにしています。


トロイヤード博士が火星で発見され独占されたアルドノアを研究していたとしたら。
それは無論、デューカリオン(のアルドノア・ドライブ)を研究していたのでしょう。
そここそが火星と地球の決定的差異である以上、他に材料はないはずです。


ここで、不見咲カオルの疑問「こんな立派な船がなぜ出撃もせず、放置されているのでしょう」に対し。
マグバレッジさんは「放棄された理由がわかりました」って言っているのですが。、
それほどよく考えてみなくても、ろくに動かせるあてもなくこんな船作るわけがないでしょう。
※動力にあたるアルドノア・ドライブは同名の赤いカタフラクトから移したもの。
 つまり、この戦艦デューカリオンは地球で改めて造られたものでしょう。


それなりに期待がもてるアテがあったけど外れたか。
もしくは、そのキーとなる物なり研究者なりが途中で抜けてしまったりしたら、そうもなりもするでしょう。
ここで、トロイヤード博士は停戦から9年後の2009年に火星に亡命。その形見のペンダント……。
そして、デューカリオン発見(とコアが抜かれていた)の報を機に、
博士の遺児・スレインに(その直前までより遥かに)強烈極まる執着を見せたザーツバルム伯爵。
そりゃあ、繋がる話だろうと思えます。



更に補足。「5話ラストで意味深にトロイヤード博士の名前を」というのは詳しく観ていくと本当に意味深で。

皇帝の宣戦。
「我が血族に仇なす者を、焼き払え」
そして、その宣言を見終え、映像を切り、ザーツバルム。
「スレイン・トロイヤード。我が大義に仇をなすか……」
謁見の間を出て行きながら。
「皮肉だな……トロイヤード博士」


空の王座にホログラフで姿を被せての宣戦。これは、皇帝の実態を示すものでしょう。
「我が血族に仇なす」にあえて対として「我が大義に仇をなす」とザーツバルムは語ります。
そして、謁見の間を後にするタイミングで「皮肉だな……トロイヤード博士」。
以上は彼の掲げる「大義」を暗示するのでは、と。


どういうことか。
ザーツバルムは皇帝やその血族主義、信じ込む火星の同胞たちを徹底的に虚仮にし、虚ろな幽霊(5話英題「Phantom of The Emperor」)と侮蔑しているのでは。
そして、己の目指すところは個人の野望でなく、火星人も地球人も殺戮するに見合うだけの大義と確信しているのでは、と。


そして、彼の口にした「我が大義」とは何か。
こうまで侮蔑する皇帝や帝国と対置されるものでしょう。
幻想・古臭い封建制・秘儀(血族)の桎梏から離れた(⇒謁見の間から出て行く)、科学・未来志向・解明/発展。
そこにトロイヤード博士が関わる。
それなのに、博士の血族(未来へと連なるべき息子)スレインが、皇帝の血族たる姫を思うがあまり、その「大義」に立ちはだかる。
だからこそザーツバルムは「皮肉だな」と今は亡き(ひょっとするとクルーテオと異なり、大義を共にする真の友人と捉えていた?)トロイヤード博士に呼びかけたのでは。
概ね、そのように想像できるのではないか、と。


「我が大義」という主語も彼の在り方を示すものかと。
掲げるのはあくまで、我独り(トロイヤード博士亡き今は……なのかもしれません)。
例えば8話クルーテオ「私も姫に忠義を誓った者」「我ら軌道騎士を愚弄」と対照的です。
皇帝の話なら侮蔑しつつも聞くが、滑稽で虚ろな幻想を信じ込むような「友人」の怒りなど聞くまでもない、と。
ちなみに、スレインには(主にその父トロイヤード博士の面影とめぐり合わせの皮肉、及び皇帝や帝国への侮蔑が主眼とはいえ)
その行く末についてこう言葉を発したのに、「友人」クルーテオに対しては「……フン」の一言、
あるいはそれすらも彼に向けたものでなく、この顛末全体に向けたものに過ぎないのかも知れず。
クルーテオ卿(これで本当にお亡くなりになったのかは不明ですが)、誠にもって浮かばれないのでは、と。


以上の話に関連し、更に映像的な対比で言うと。
「地球人風情が、姫の名を軽々しく使うな」と叫び部下もドン引きの鞭捌きを見せ(一部視聴者の期待に熱く応える)クルーテオさん。
そこでザーツバルムの顔つきははじめてぐっと厳しくなったのですが。

その厳しさの理由は「こいつは絶対(姫暗殺の陰謀を企んだ)仲間にはならないな」という陰謀絡み。
で、それと先掲の(彼にとって極度に重要になった?)スレインの安否の問題の時に浮かべた表情との格差が強烈だと思えます。




ちなみに仮にここまで書いた解釈に従い、ザーツバルムにとって今回の最大の眼目はスレインだったとすると。
クルーテオさんは姫を巡る陰謀の最大の障害として排除されたと最期(?)に確信していた一方、
「友人」として彼をよく知るザーツバルムは仮にスレインが尋問で彼が知れただろう限りの情報、
姫の生存と陰謀へのトリルランの関与辺りまで吐き、クルーテオが知るところとなったとしても
しっぽ切り(陰謀時点でトリルランから自分は簡単に辿り内容に入念に配慮していそう)で騙し丸め込む自信満々、
だからこそ尋問を見守る必要もそれほど演技せずとも(デューカリオンの件が出るまでは)落ち着いたもので。
予定を変更、突如強硬手段に出た理由は主にスレイン……という疑惑が。
とても魅力的な話だとは思えませんか?




■2:「鳥を見た日」というタイトルの意味について。8話で描かれたテーマ。



なお、アルドノア・ゼロ7話では「○○にとって××な△△は敵……といった、それぞれの敵の定義とその理由の確認、提示、対比」が繰り返し提示(※)されたように。

※こちらのやりとりを参照して頂ければ。
https://twitter.com/nainainiinii/status/501728306392088577

8話では「地球人とは、火星人とは/色々な地球人・火星人がいる/私にとっては地球人でも火星人でも」という話がやはり重ねて提示されています。


伊奈帆「敵の中には、あなたがまだ生きていると思っている者が」
姫「地球に来る時、親しい地球人に」。
ライエ「火星人はみんな敵」。
地球人でも火星人でも姫の敵は我が敵とスレイン、クルーテオ。
アセイラムに見惚れ掌返しのカーム。
同朋の抹殺を躊躇わないザーツバルム。


この中で、一見コメディ風に軽く扱われているカームの転向がとても重要なのだと思えます。
1話バス車内で語られたように、学生も色々で、彼(とニーナ)は母国が15年前の戦争で激しい被害を受け国を喪っています。
国単位でみれば"故郷に帰れない者"としてライエ、アセイラムとも重なる人物です。
特に火星人に対して恨みが深くてもおかしくない。
そんな怒れる地球人に対し、封建制度の頂点たる皇女が火星人を名乗るのは二人だけの中、怒れる地球人を前に自然に侍女を庇った。

これはライエの糾弾

「信用できないのは火星人も同じ。
 アルドノアという古代文明の超科学を頼りに、古臭い封建制度にしがみついた民族。
 位を得たいばかりに、武勲を挙げることに躍起になる平民。
 それを平気で裏切り、踏みにじる貴族。
 そんな奴らを、どうやって信じるの。
 私は信じない。
 火星人は、みんな敵」

に(意図せず)正面から向き合う事でもありました。


姫は気づかずとも、ライエにはその意味が響く。
そこでこの表情です。

そして、姫の言動はスレイン(対伊奈帆、クルーテオ)、クルーテオ(対スレイン)に対する「こうすればよかったのに」という模範解答にもなっています。


7話でスレインがブラドを運んだスカイキャリアー搭乗者尋問で撃った場所と、伊奈帆がスレイン機を撃った箇所は同じです。
殺しはしないが、目的の為に傷つけることを躊躇わない意志の重なり。
伊奈帆はリスクを断ち情報もある程度引き出し、最低限の目的を達しました。


しかし、彼が姫のように自分から思いと目的を開示できればより有益な展開を招くことが出来ていたはず。
伊奈帆の行動は常に最善という訳ではないことが示されてもいます。
4話におけるライエとの会話で「本当の敵はあの人を暗殺しようとした人」と冷静さを示した伊奈帆(7話の「君は僕の敵だ」はそこに繋がる)も、
友人の死や危険(と姫の安全?)が絡むと、判断も過剰に尖り「らしく」なくなる人物です。


一方、やはり意図せずライエの糾弾を同じく正面から斬り飛ばすのがザーツバルム。
我先に地球に降り、領有権を主張する騎士たち。
なのに、自ら招いた開戦に際し、(ほかの約半数の騎士(「「37の揚陸城のうち19の降下を確認」(1話))と共に。15年も帰還命令も無視して地球侵略を望み続けていた筈なのに、待望の開戦後もなお軌道上に留まっている彼らの思惑は大変興味深いのに、視聴者に見せる情報を明らかに意図的に制御しているこの作品はそこをノータッチで通してきている。なお、一方の地球側の「ロシアの本部」の動きも同様にまったく描いていない)彼は軌道上に留まっています。
勿論、1話で開戦を煽る演説を行っていたように軌道騎士たちの中で主導的な立場にいる者として自らは前線に赴かず、軌道上で後詰として控えているというのも考えられます。
しかし、連携などまるで取る気のない「19の降下」が示すように、少なくとも半数は組織的に戦う気がなさそうで、ザーツバルムの指示に従うつもりもないでしょう。
そもそも最上位者である皇帝の帰還命令を無視しつつ、ザーツバルム伯爵を上位者と認めて従うとしたら、それもおかしな話で。
自らの権益は自ら地球上で切り取り、皇帝他には事後承諾でいく気満々なのでしょう。
そんな中、ザーツバルムはどうして悠然と構えているのか。
「古臭い封建制度」などに囚われず、全く別の野望を見据えているからなのでは、と思えます。


1話で宣戦布告すらせず、自ら仕組んだ陰謀を機に揚陸城で襲い掛かった火星人の地球人への侮蔑。
8話で自らの謀略(ここまで書いてきたように 姫暗殺と地球侵略ではなく、より大きな野望のため)のためクルーテオの揚陸城を奇襲したザーツバルムの(地球人火星人関係なく向ける)侮蔑は、ライエのそれと実は繋がります。
1話地球の惨状とクルーテオ城の惨劇もまた、対比なのだろうかともすこし、思えます。


火星人地球人分け隔てなく愛し真心を伝えようとする図抜けた博愛のアセイラム姫に対し、誰に対しても偽り、謀り、自らのやはり図抜けた野望だけを見据えるザーツバルム。
二人は"火星人と地球人は異なる"という「幻想」から自由であることでは共通している、ネガとポジと思えます。
8話ではこの二人がそれゆえの彼女/彼らしい方法で成果を得ています。
とことん正直であるか、とことん偽り操るか。
途上で蹉跌や犠牲はあっても、他者に比して恐ろしいほどに雄大な目的を目指す歩みは止まらず、進み続ける。
「正答」を目指す二人の旅人。


ここであえて「正答」と書いたのは、ザーツバルムの野望が(当人の意図はどうあれ)恐らくスケールの大きい未来に繋がり、それはたぶん作品のゴールにも大きく関わるだろうからです。
5話ラストで彼が口にした「我が大義」……それはおそらく、火星の皇家(をわずか数十年前に名乗っただけの一家族)のアルドノア独占を崩すこと(を含むの)では。
アルドノア・ドライブとハイパーゲートが古代遺産。地球人と火星人の対立構図。火星でまずは開拓に用いられ……と考えるに。
アルドノアの力は本来宇宙を拓くためのものであり、宇宙に広がることで地球人と火星人の対立も発展解消……という落としどころが想定されたりもします。


その意味で、人類発祥の地("とされる")地球に憧れ、火星人と地球人の融和という大きな夢を描くアセイラム姫も、地球への憧れ(⇒幻想)という枷に縛られています。
彼女はその夢を真に広げる必要があり……ザーツバルムの野望は結果的にその任を果たすのかも、と想像(妄想?)させられたりもします。


アルドノア・ゼロ8話タイトルは「鳥を見た日-Then and Now-」。
鳥はアセイラムが憧れた白鳥(※)でありそれは勿論スレインでもあり。
そして、ザーツバルムの駆るディオスクリアをも指すのかもしれません。
地球人、火星人という築かれてしまった幻想の枠を脱すべき人類はその為にアセイラム(とスレイン)が共存という夢を重ねた白い鳥の翼だけでなく。
禍々しくも強力な機械の鳥=ディオスクリアが象徴する、アルドノアの光で飛ぶ科学の翼を未来に必要とするのかもしれません。
(こうぐだぐだと書いてきた数週間後、もしもザーツバルムさんが割とあっさり殺られて退場してしまったら、たぶん心でちょっと泣きます)

※「アセイラムが憧れた白鳥(海猫)」についてはこちらの連投を参照して頂けると。
https://twitter.com/sagara1/status/503537918661492736

あと、8話に関してはこちらの記事もお勧めです。

アルドノア・ゼロ感想 第8話 クルーテオ卿の残したもの」
http://chiqfudoki.blog.fc2.com/blog-entry-439.html

例えば姫のアルドノア・ドライブ起動までの過程の意味、
「ディオスクリア」という名前の寓意などなど、
とても面白い言及があります。


また、こちらの記事もぜひ、どうぞ。

アルドノア・ゼロ』ライエ・アリアーシュ特集(8話時点)
http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20140828
アルドノア・ゼロ』共に姫を第一に思い続けていたスレインとクルーテオは、なぜすれ違い続けてしまったのか?
http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20140830


以上のような話の他、アルドノア・ゼロの各話について、毎週自分及び気になった他の方の感想をtogetterでまとめていまして。

アルドノア・ゼロ』感想まとめ
http://togetter.com/li/701654


そちらでは例えば8話についても、より幅広くいろいろ触れています。


一例を挙げれば、クルーテオのスレイン尋問は(この作品においては戦闘・会話が皆揃ってそうであるように)他のやりとりと相似または対置されているもので。
具体的には7話のスレイン・伊奈帆問答と相似を為しています。
同様に、すぐ後に予想されるスレイン・ザーツバルムのやりとりは、8話の伊奈帆・アセイラム姫との対置(平和を願う理解を進めようとするやりとりに対し、復讐を煽る洗脳。同じ人物について語っているのに、前者は意図せず、後者は企みによってまったく異なる像を結んだままになる)によって予想できるのでは……といった話などなど。


話題の中にはキャラクター名の意味(寓意)なども。
例えば皇帝レイレガリア(RAYREGALIA VERS RAYVERS) は、RAY(光/太陽光、そしてアルドノアの光)+REGALIA(王権またはその象徴となる物)、RAYVERSは同じくRAY+VERS(国名)。
ライエ・アリアーシュ(RAYET AREASH)はスペルを分解して繋ぎ合わせるとRAY(アルドノアの光)+EARTH(地球/大地)+SEA(海)。
界塚伊奈帆、スレイン・トロイヤード、アセイラム・レイ・アリューシア、カーム・クラフトマン、網文韻子他についても、他キャラクター及び作品の他の部分との関連を踏まえつつ書いています。


疑問・質問、補足、批判、その他もろもろは(まとめでも多く含まれているように)twitter上で応答してもいますので、
よろしければそちらもご覧になって頂けると嬉しいです。