話数単位で選ぶ、2017年TVアニメ10選

こちらの「新米小僧」さんが主宰だというTVアニメ話数別10選に参加してみます。


話数単位で選ぶ、2017年TVアニメ10選

ルール
・2017年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメから選定
・再放送は除く
・1作品につき上限1話
・順位は付けない

Fate/Apocrypha(フェイト/アポクリファ)』22話「再会と別離」
脚本:三輪清宗
絵コンテ:伍柏輸
演出:伍柏輸
作画監督:伍柏輸、浜友里恵、りお
総作画監督:(※シリーズ中、この話数のみクレジット無し)

 圧倒的作画回。
制作関係者及び業界関係者からのコメント/称賛も数多く見受けられ、そして熱を帯びてもいました。
奈須きのこからの、竹箒日記で異例の言及も。

 

関わった主たるアニメーター陣の出自や技法の特徴(WEB系)、担当パートの特定。
地面ごと破壊されゆく描写の際ブロック/キューブ状に壊れる演出の歴史。
いわゆる「作画回」によくある影なし作画の効果、有効性、理論、等々。
この挿話に関しての話題は幅広く、かつ、掘り下げて各所で語られています。

 

なお、個人的には、22話は原作小説からの筋やキャラクターの心情を大きく変更してみせた翻案としても見事で。
その映像は画は、端々に至るまでキャラクターの心情や起きている事態が作品に対して持つ意味と不即不離のものとして在ることも大きな魅力と思えます。

 

例えば、ジークがカルナに勝利し得た理由も。
敗北したカルナの感慨も。
アキレウスとアタランテの末期のやりとりも。
原作と対照させて観ていくことで一層興趣を増す挿話と思えます。

 

以上の諸々について、詳しくはこちらで。



プリンセス・プリンシパル』8話「case20 Ripper Dipper」
脚本:大河内一楼
絵コンテ:入江泰浩
演出:高田淳
作画監督:田中克憲、逵村六、小倉典子、実原登、内原茂、桜井木の実、澤木巳登理、小笠原理恵

 

ブルーレイ2巻特典のスタッフインタビュー集で速水螺旋人さんが「本当に"集団作業オブ集団作業"という感じのアニメでしたね」とコメントされている通り、とにかく総合力の高さが際立った名作でした。

 

全体の構成も美しい。

 

1話で主役五人=チーム白鳩が息づく世界はこんな全体像で、主たる舞台たる壁とロンドンはこんな場所。
こんなことを見せていきます(カーチェイス、Cボールのアクション、銃撃、剣戟、会話劇、探り合い、欺き、命の取り合い等々)と示し。
2話で「アンジェとプリンセスの物語です」と見せる。本当は1-2話セットで全体導入ですね、と。
そして、3話アバンも2話終盤に入れ込む当初予定だった、というのもその線上で理解は出来ます。
そこまで込みで「アンジェとプリンセスの物語としての開幕」という構成だったのでしょう
ここで、2話終盤の印象から3話アバンでガラリとキャラクターの印象が変わり(例えばアンジェの「カサブランカに白い家を用意したの」発言は(一部で)大いに話題になり盛り上がりました)驚きと衝撃を与えた展開は余りに見事で。

ゆえに、決定的なやりとりを2話終わりでなく3話アバンに入れた現行で正解だろうと思えます。

 

プリンセス・プリンシパルは上述した「こんなこと」の例示を見ても、あるいは1話本編を観ればわかる通り、諸々の要素を過積載した上に。
シリーズ構成大河原一楼さんも明言されているように、説明的な台詞や描写をあえて抑えてある作品です。
しかし、同時に「アンジェとプリンセスの物語」であるという中心軸が常に非常にはっきりとビシっと通っていて。
そこさえしっかり捉えられるなら、きっと十分に楽しんでいける作品かと思えます。


そして「アンジェとプリンセスの物語」であるとはどういうことなのか。
その過去であり原点であり、キャラクター及び作品の中心にある構図を示し抜いているのが8話となります。

 

 鏡写しの二人。

 

互いにとって互いが太陽のようで尊く価値に溢れた存在で。
互いを誰よりも深く愛し理解していながら、同時に<相手が自分なんか/自分が与えた<約束>を喪っては生きてはいけない>だなどと想像するなど出来るわけがなく。
経緯を知ったなら(例えば視聴者目線なら)誰もが気づくだろうことに互いだけが気づけない、そこだけが死角になってしまう二人。
そんな在り方が遺憾なく提示され。

二人の間にあるのがロンドンの壁が築かれる前から既にこうしてどこにでも人と人との間に存在する、望むなら「抜け穴」を通じて繋がれるのに皆そうしようとはしない「壁」であること。
何より心の中にこそある「見えない壁」である事も、出会いの時点から見事に示されています。


プリンセス・プリンシパル一期(もちろん、二期もあります。ある筈です)は「アンジェとプリンセスの物語」であり。
プリンセスがプリンセスとなり、そしてアンジェの「心の中の見えない壁」を崩そうと願い努め走り続け、分厚く固い壁に見事に大穴を穿ってみせたお話でした。
その明確な核となっている挿話が「case20 Ripper Dipper」、更に言えば先ほど動画を提示した二人の出会いの場面となります。

 


なお、冒頭で「総合力の高さ」と書いた通り、他の話数も勿論、素晴らしい傑作ぞろいです。

例えば絵コンテ&作画監督江畑諒真さんがあまりにも張り切りに張り切って当初540カット、後に削っても477カットというシロモノを上げてきて、死力を振り絞って制作されたという5話「case7 Bullet & Blade's Ballad」をシリーズ最高の挿話として推す人は少なくないかと思います。
個人的には、二両の列車を巡る諸々の動きがシリーズ全体の在り方を最終話に至るまで、その相似として暗喩をもって示していたことも注目すべきポイントかと思えます。

他にも「委員長」の10話。
欄干でのプリンセスの宣言等名場面を散りばめた4話。
ラストの落差と悲哀が見事な6話。
作中最大の「嘘」がプリンセスにより放たれる11話。
衝撃のアバンから見事な"叫び"を経て穏やかで美しいラストに至る3話等々……全話が傑作回という作品でした。

また、細部の面白さにも満ちた作品だというのも例を挙げればキリがありませんが。
例えば設定考証=白土晴一さんによるこんなお仕事ですね。
ホント、とんでもないです。


全体の構成について最後に一言付け加えると。
大筋は結構読めるというか早くから予想できる作りになっていたと思えはしたところ。
アンジェの性格について3話8話で、プリンセスについて3話8話12話で、8話で二人の互いへの負い目が解消などされていなかったと12話で……と強烈な(それまでそのキャラクターに抱いていた印象、言動や心理についての推測が大きく揺るがされるという)驚きが個人的にも用意されていて、実に凄まじかったなとも思えます。


宝石の国8話』「アンタークチサイト」
脚本:井上美緒
絵コンテ:京極尚彦
演出:京極尚彦
CGディレクター:茂木邦夫
プリビジュアライゼーション:松本憲生


2017年に観たTVアニメ作品で、作品として最もエポックメイキングな傑作であると思わされたのは『宝石の国』です。
数々の作品で魅力的なCGを提供してきた制作会社オレンジさん(※)による初の元請け作品は、1話冒頭から驚きに満ちていました。

 

※有限会社オレンジさんについて。

orange-cg.com

ナイツ&マジック』でも素晴らしいCG映像を見せつけていたのも。
異常にぬるぬる動くメカアクションが驚異的だった『コードギアス 亡国のアキト』も。
ロボアクション初め映像が爽快だった『IS 〈インフィニット・ストラトス〉』も。
坂道のアポロン』や『ウィッチクラフトワークス』や『ローリングガールズ』や『終末のイゼッタ』や『コメット・ルシファー』や『ディメンションW』のCGも。
ノリの良いアクションがウリだった『バディ・コンプレックス』も『マジェスティックプリンス』も。
そこは確かに見どころが幾つもあった『艦隊これくしょん』のCGも。
みな、有限会社オレンジのお仕事だったのことです。

それに。

 

そして毎話毎にその驚きが更新されていったのがこの作品。
本当にとんでもない……。
各種雑誌(特にCG WORLD)の特集やインタビュー等で明かされる、斬新で面白さに満ちた映像を生み出している合理的で新鮮な制作体制、過程、環境などの情報も興味深い作品でもあります。

※諸々詳しくはこちらにまとめています。


ここで、まさに作中で描かれたアンタークチサイトという宝石の性質のように。
第一話から驚きを更新し続けてきた流れの精華、結晶とでもいうべき傑作回中の傑作回が8話「アンタークチサイト」でした。

 

 

「変わらないと」「間に合わないよ」流氷の誘惑。
救出に飛び込んだアンタークチサイトの奮闘と記憶喪失への怖れ。
報告を受けた金剛先生の衝撃、アンタークの慕情、フォスの超絶愛らしさ。

 

緒の浜での成り損ないの出現と落下、見据えるフォス。
金と白金の新たな腕接合、驚くアンタークと背後に出現する月人。
暴走する腕に呑まれゆくフォス。

 

金剛先生への足止め、蜘蛛の糸に伸ばされる罪人たちの手のような月人たちの……。
アンタークの奮戦、月人たちの"釣り上げ"とアンタークの激昂。
「お仕置きされてしまうかも、どうしよう」。
フォスin黄金ブロック。

 

アンタークの散華、沈黙を要求するアンターク、その遺言。

 

月人たちによる回収、輝くアンタークの破片断片。
フォスの激昂と覚醒と疾走。金剛先生の抱き留め、見上げる視線。特殊ED。

……改めて流れを振り返っても全てが素晴らしい。


そしていずれも動画で動きとして流れとして観てこそたまらなく素晴らしいので。
静止画は勿論、一部動画として切り出してキャプチャなんてのも、ここまで挿話丸ごと凄味を見せつけられてしまう中ではあまりに虚しい。
もう、ただただ、すごいね、すさまじいね、としか。

 

そして松本憲生さんのプレビジュアライゼーションを贅沢に用いCGと融合させた手法も話題に。

そこ及び8話、それに作品全体について、他の方のですがこちらの記事も、ぜひどうぞ。

 

なお、フォスフォフィライト役黒沢ともよさんの圧倒的な名演はこの作品への感想において外せないものですが。

あまりにスゴイので何度も何度も触れている話となり、詳しくは先ほども触れた、togetterまとめを随時ご参照頂ければと。


それと、単に映像としての凄みというだけでなく。
大傑作である原作漫画とおよそ異なるコンセプトでアニメーションとしてどうあるべきかを考え抜いて全編に渡り表現している、翻案の妙としてもこの作品は飛び抜けていると思えます。
その良さはまさしく全編に渡るのですが。例示として幾つか出してもおこうかと思います。

 


メイドインアビス』13話「挑む者たち」
脚本:倉田英之
絵コンテ:小島正幸
演出:森賢
作画監督:ぎふとアニメーション、森賢、多田靖子

「劇場アニメかな?」という錚々たるスタッフ陣が結集。
1話冒頭から「劇場アニメだ……」というTVシリーズとは思えない映像を繰り出して来た作品。
しかも全話に渡ってクオリティが(もちろんその中での上下はあるだろうしあったかとは思いますが)高く保たれ続けたシリーズでした。

OPもあまりにも好き過ぎて。

その中からどの挿話を?というのは難問ではあるのですが。
悩んだ末、1時間スペシャルと枠の取り方からして気合が入りまくっていた最終話を。

 

では、この場面を観て下さい。

凄かったですね、凄すぎますね。はい。
(もちろんその前の火葬砲描写も凄まじいわけですが、あえてその後のこちらを)。

 

めでたく、二期決定。万歳。
ブルーレイBOX?もちろん、上下巻予約注文で買いました。

 
また、二期を待つ間?こちらもどうぞ。

 ところでレグ役の伊瀬茉莉也さんは、宝石の国ではアンターク役でしたね。


ボールルームへようこそ』10話「ボルテージ」
脚本:末満健一
絵コンテ:黄瀬和哉
演出:黄瀬和哉
作画監督黄瀬和哉
アクション作画監督:梁博雅

放送前から「黄瀬和哉回だ」と一部で話題となり期待が高まっていた回ですが。
このシリーズの中ですら隔絶した傑作回と思えます。
だって、線が、構図が、表情というか顔の造形の奔放さが、動きがというレベルで「違う」ようにも。

赤城兄妹の幼少期のとてもソリッドな主線、なのに柔らかい子どもたちの描写ですとか。
時は今に移り、成長した少年から青年へ移ろうとしている彼の見せる、静止のポーズの美しさ、動の激しさ……

場面に応じ感情に応じ意思に応じ、顔全体の輪郭とか中のパーツの比率もまずもって確信犯的に好き放題変わりゆく。
魅力に満ちた奔放さ。


正直、いわゆる作画方面で深くつっこんでしっかり観る眼も、観たものをうまく表現するためのあれこれも自分は持ち合わせていないのですが。
それでも、これはちょっと隔絶してすごいというのくらいはなんとか分かるなあ、とはぼんやり思えた回でした。

 

なお。

 

 

 


3月のライオン』19話「Chapter.39 夜を往く/Chapter.40 京都(1)」
脚本:木澤行人
絵コンテ:大谷肇
演出:大谷肇
作画監督:よこたたくみ、清水勝祐、藤本真由、野道佳代、たかおかきいち
総作画監督杉山延寛、潮月一也

なぜこの挿話、この作品を選ぶかというと明確で。
この場面の為です。

島田開八段。

※2018/1/7追記。何やら実写映画と配役間違える酷い話載せてたの消しました。本当にすみません。
キャラクターといい映像描写といい声と言い、構成上の位置づけと言い。
魅力、重みともにしばらくの間、主演を喰うというか物語の主役の位置に居たのが島田開八段で。
「夜を往く」はその凄味が凝縮された挿話、前掲の場面はその核心たる場面でした。

 

しかし、名人との決戦の最後の最後に島田開は彼が彼である在り方から外れてしまう致命的な誤りを犯して。
それを宗谷冬司が名勝負を差し切れなかった無念さ(!)を滲ませ指摘し、将棋の鬼、天才たちばかりが集った面々の内でその他にただ一人。
桐山零だけがそれに気づき、溜まりかねて対局の場へと走り込もうとしていた。
それをもって、桐山零は主人公たる位置を島田八段から奪回もしていて。

 

原作からの、素晴らしく見事な構成だと思えます。

 


18if』10話「α夢次元」

監督:森本晃司
脚本:森本晃司
絵コンテ:森本晃司
演出:森本晃司
作画監督森本晃司

年間の話数別ベストを選ぶなら、企画の趣旨からして外せない挿話と思えました。

率直に言って、シリーズ作品として、総監修としてのお仕事についてはどうなのだろう?というところも。

各話を異なる監督が担当し。
「夢の世界」ということで自由に、大胆に。

作品の明確な趣旨からいって。
ようするにこの10話のような作品こそが求められていたのであって。
どんな方向性にせよ、とことんまで行き着いた逸脱や挑戦が要請されていたシリーズなのでは?と思えてなりません。

この作品についてはとにかくもう、この10話「α夢次元」本編をぜひ、観て欲しいと思えます。
自由奔放で美しく愉しい幻想が、イマジネーションがそこに広がっています。

 

なお、一応書いておくと他話数についても。
脚本(と絵面)的には5話。
雰囲気やネタのえげつなさの7話。
作中で釘を刺せばいいってもんでも……というか「うへえ」とはなりつつ演出は確かに楽しめた8話。
諸々それくらい好き放題にやるというならそれはそれで、という9話(その意味では9話も作品の趣旨に相応に「忠実」だったかと思えます)。
各々、相応の魅力があったかとは思えます。


『JustBecause!』8話「High Dynamic Range」
脚本:鴨志田一
絵コンテ:下田正美 前園文夫 小林敦
演出:佐々木純人
作画監督:室山祥子 関口雅浩 日高真由美 小澤円 舘崎大 中村翠 坂本ひろみ 福井麻記
総作画監督:平山寛菜

この挿話の、それに作品全体の凝りに凝った構図と構造の良さはそれはもう色々あるんですが。

 
その中から8話を選んだ理由はなんと言っても、ここです。

"そこがなぜそんなにも素晴らしいか"という話。
やや長くなりますが「とりあえずはこれでいいかな?」という一連の話を並べてみると。

 特にここから。

 

以上、こういった話(?)になります。

ちなみに。

このtweetに対するような反応頂けるとすごく励みになる?というか、とても嬉しいもので。
勿論、どんな意図での反応かなんてわかるわけもないんですが。
例えば「変なこと言ってるけど、ちょっと面白かった」という意味合いかもしれませんし。
ただ、それでもやはり、(他作品での同様の事例でもいつも)とても嬉しいものです。


クジラの子らは砂上に歌う』9話「君の選択の、その先が見たい」
脚本:イシグロキョウヘイ
絵コンテ:橋本敏一、木本茂樹、酒井智史、イシグロキョウヘイ
演出:橋本敏一、イシグロキョウヘイ
作画監督:木本茂樹、松元美季、芝田千紗、坂本哲也、高橋みか、佐野はるか、古木舞、藤部生馬、山口杏奈、?彦軍、飯塚晴子
総作画監督飯塚晴子

この作品についてはほぼ毎話、

「原作漫画からアニメーションへの翻案としてどのような工夫が為され、どこが面白く、あるいはどのような問題が生じていると思えてしまうか」

と概ね翻案の模様に絞り、ピックアップして感想を書いていたりします。

togetter.com

その中でも9話は挿話全体がその点においても最も面白く。
そして、作中随一の翻案が見られた話数でもありました。

 

ただ、ここはニビの「声」の変貌も聴きどころですので。
動画はあえて音声抜きのGIFに落とし込んだもので投稿に添付している場合が大半なんですが。
ここでは改めて音声つきでも再アップしてみます。


こういう演出です。素晴らしいですね。


少女終末旅行』8話「技術/水槽/生命」
脚本:筆安一幸
絵コンテ:おざわかずひろ
演出:おざわかずひろ
作画監督:渡邉八恵子、本宮亮介

ちょっと趣旨とそれてしまうんですが。
このアニメ作品は「進行度合いがだいぶ異なる原作との変わった連動」というのがとても面白くて。
その中での8話、という話なんですね。
つまり。

 

あとこの作品には、あまりにも最高すぎた(もう5,60回は繰り返し観たかもしれない)OP(とED)があるわけですが。
OP曲「動く、動く」の歌詞、面白い表記というか空耳というか……なるほどなあ、と思わされました。

 

 

 

以上、2017年10選でした。


以下、余談として。
10選に入れるか最後まで迷った挿話について、幾つか手短に。

リトルウィッチアカデミア』8話「眠れる夢のスーシィ」

スーシィ回。映画をフィーチャーして諸々の名作傑作話題作(AKIRAとか君の名はとかエヴァンゲリオンとか諸々)へのオマージュやパロディを交えつつ、カートゥーン的な表現も駆使して賑やかにごった煮的で奔放な想像力をもって夢(と深層心理)の話を描いてみせた挿話でした。


けものフレンズ』12話「ゆうえんち」
綺麗な構成であり、締めくくりでしたね。

「群れとしての強さをみせるのです」の全員集合も素直に感動的でした。


神撃のバハムート VIRGIN SOUL』23話「Rise of the Nightmare」

作品全体について。
まず、映像面の贅沢さが全般的にぶっ飛んでるのはこのシリーズあまりにもはっきりした特徴として。
VIRGIN SOULはキャラクター造形とその描写も「ノリ」でなくきっちり「構築」してきた凄味がありました。

新たに登場したアレサンド、シャリオス、エル。
続投組、アザゼル、ファバロ、カイザル、リタ、ジャンヌ等々。
シリーズ前作から続投組も勿論性格は一貫していつつ、よりきっちり構築された筋の中で見せ場を演じていた印象でもありました。

シャリオス、アザゼル、カイザルの背負うもの/取り返しのつかなさを軸にした対比。
ファバロとニーナの決断の対比(ニーナは結構狂言回しの装置……装置としての印象、この面々の中でも正直かなり色濃かったのですが)。
シャリオスの決意と揺らぎと歩み。
悪魔の聖者としてのアザゼル
そして弱き者、アレサンドを描ききったこと。

特にアレサンドの最期の描写の見事さが23話を選びたくなった最大の理由です。


アイドルマスターSideM』8話「海・合宿・315の夏!」

315プロ全員が素晴らしく魅力的に描かれつつ、過去の「アイマス」アニメと同じ舞台での合宿、諸々のオマージュも描いてみせた傑作回。
とにかく愉しさとエネルギーに満ちた挿話でした。


魔法使いの嫁』6話「The Faerie Queene.」

 

 

NEW GAME!!』 6話「あぁ……すごいなあ……」

全体に、傑作回でした。特にラスト。

八神コウが涼風青葉に躊躇いつつ手を伸ばそうとして、あえてやめる描写が見事でした。

 

ゲーマーズ!』7話「雨野景太と天道花憐の最高の娯楽」

全体にあまりに愉しく好きでたまらない作品で後半のどの挿話でもいいかなとも思いつつ。

特に盛り沢山だった7話を。

 

幼女戦記』11話「抵抗者」

実に愉しい空戦描写でした。

 

終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』1話「太陽の傾いたこの世界で」

スカボロー・フェアをBGMに物語の導入として、戻るべき場所を見失った世界にあまりに僅かとなった人間の青年と、為すべきこと望むべきことを見出しがたい妖精の少女が浮遊島を歩いていく。

美しい光景、描写でした。

 

とりあえず、以上です。

※過去記事。

skipturnreset.hatenablog.com