2004-01-01から1年間の記事一覧
12/11(土)14:00の公演(1階19列7番)で最初に見て、もう数回観たくなり、14日(火)19:00(1階23列23番)、16日(木)19:30(1階7列12番)と観ました。 三回分の感想について、16日の観劇後に出した感想アンケートを一部修正したものを、ここにアップしています…
※この後、計三回観ての感想を、12/19付で書いています。ここで書いた内容のリライトも含んでいますので、「一回観ての感想」ということでこの12/11の文章も残しておきますが、できればそちらを読んでください。 遅めですが、キャラメルボックス『SKIP(スキ…
2004年5月初めに、野田秀樹演出・オペラ『マクベス』を観た。 すると、「砂糖合戦」で《私》が、イタリア統一の空気と重なり「結びのところが一層華やか」と語ったそのフィナーレにおいて、《称えられるのは王となるマルカムではなく、マクダフである》こと…
自信はあまりないのだけれど、「空飛ぶ馬」の童話談義で触れられたのは、この作品ではないかと思われる。 そして、その話の展開は、《私》が覚えていたものとはかなり異なる。 確かに少年は一生、不具のまま生きることになるが、その後の展開は……。 フロベー…
後に《私》自身がそう語るが、この本を読んでいるということは、「砂糖合戦」の時点で少なくとも『ボヴァリー夫人』は読んでいて、そこで次を読む強い興味も持ったいたということ。 そうした少女が「ピノキオさん」を観ているわけだ。 なお、『ブヴァールと…
この小説から、一節が引かれるとするならば、次のくだりになるだろう。 「あなたは勝とうと思って賭けるわけじゃありませんでしょう? わたしだってそんなつもりじゃありません。わたしが賭けるのは忘れるため、でも、忘れることなんてできませんわ。昔のこ…
『殺された天一坊』は珠玉の傑作。 その作品と『殺人鬼』は、一冊の本にどうしても併せて収録したかったのだろう。 後期クイーン問題との関係について、一度考えてみるのも面白いだろうと思う。 『街の灯』の桐原道子。「彼が殺したか」の登場人物と同じ名前…
その代表作の一つ『未来のイヴ』を併せて読むと、よりわかりやすい。 《求めて手に入らぬもの》がある。 そして、仮にそれを得ることになったならば、それは手中にした途端、それは跡形もなく消え去るか、求めていたものとは違うものとなる。《そうなるべき…
併せて読むと、《私》があの引用で何を言いたかったかが伝わってくる。 自らがそういう存在であると知ること、ある時わかってしまうこと。 《知》の哀しみ。
まず何より、読んで底抜けに面白い本。 『文学部唯野教授』を思い起こさせる。 そして、解説にあるように、原題は『Changing Places』。 《私》が「あの人」と隣合わせでペルリオーズの『レクイエム』を聴くことになった経緯、そしてそのことで《私》が感じ…
カミュ『カリギュラ』を思い起こさせる。 《私》がオペラ『マクベス』の感想として語った、《個人》VS《世界》という構図との関わりについて、いずれ考えてみたい。 『空飛ぶ馬』が世に出たのが、1990年。 「アド・リブ」の主人が役者だったのは、「二十年も…
二つセットで、『黄表紙廿五種』を事実上指定。編者が巻末で「我が出版界空前のことであり、また到底マネの出来ぬ一種の組版芸術だと自信する」と誇る通り、「ともかく理屈抜きで面白かった」というためには、この本で読むことが必要。例えば、同じ黄表紙作…
[関連作品メモ]覚え書き。 北村薫関連作品について幾つか。
一つの小説を原作として、二人の振付家(上島雪夫、服部有吉)が、それぞれ違ったダンスを演出することが話題となった公演。とりあえず、ざっと感想を…。 ※一度観ただけの記憶で書いているので、かなりいい加減なところがあるかもしれません…。 公式サイトより…
なんだかここしばらく、まとまった文章が到底書けないし、書ける気がしない…。 仕方が無いので、リハビリとでも思って、簡単なメモを色々と書いていくことに。 ・・・・・・・・・・さて、本題。 「新釈おとぎばなし」第一回(『メフィスト』 小説現代9月増…
8/14に観に行く予定のバレエ『盤上の敵』。 ただ、公式サイトの日記を読むと、なにやら不安が・・・。 7月26日(月) 「白のクイーンが初めて殺意を抱くところ、クライマックスです。」 7月29日(木) 「白のクイーン(藤井さん)が黒のクイーン(平山さん)…
⇒■質問提供元 0 北村作品を知ったきっかけは? 19歳の時、サークルの討論会準備会の休憩時間に、隣の席にいた相手の持っていた本を、なんとなく借りました。それが、『秋の花』でした。 1 北村作品関係のサイトをどれくらい知っていますか? 幾つでしょう…
【講演レポート】北村薫講演『私と芥川龍之介』2004年5月1日 神奈川近代文学館 なお、途中、色々と勝手な感想や解釈、脱線、大脱線&大暴走を挟んでいますので、鬱陶しければそこは飛ばして読んでください。 また、念のため書いておきますが、北村薫『六の宮…
【講演レポート】 北村薫『語り女たち』刊行記念トークショー 2004年4月22日 三省堂神田本店