2006-02-18から1日間の記事一覧

谷地恵美子『すぐりの季節』〜作品に込める思いの、漫画ならではの手法による昇華の洗練------とその行き詰まり?

数冊まとめて読んだ初期の作品及び、代表作とされる『オモチャたちの午後』と比べ、実に対照的な作品。 はっきりいってしまえば、1990年代前半に書かれた初期の作品には、溢れるような思いと、表現ということに対する誠実さが満ちている一方で、それをあるい…

小川一水『導きの星』『復活の地』〜まずはアシモフファンとして、尽きぬ賛辞を。

両方とも、凄まじい作品。 まとめるのにはなかなか時間がかかりそうで、かつ、まだ手元に未読の小川作品があるのでまとまった感想は随分先になりそう。まずはとりあえず、中学高校という時期に、アシモフ(ちなみに、正確な発音に近づけて「アジモフ」だ、な…

小川一水『導きの星』、谷地恵美子『すぐりの季節』ほか

還暦を迎えた父の誕生日ということで、一家で某中華料理屋で夕食。 昨年生まれた孫(私にとっては甥)になつかれて実に嬉しそう。「還暦迎えての祝いに孫がいなかったら格好つかなかったなあ」とのご発言。……悪かったな、もう一人の息子のほうには、およそ孫…