2006-03-11から1日間の記事一覧

『巨星ジーグフェルド』〜ともかく、このスケールの馬鹿でかさを楽しまなくちゃ。

なんといっても、この映画最大のみどころは、「ジーグフェルド・フォリーズ」の再現部分になる。ウェディングケーキを象った巨大な舞台装置の回転に合わせ、幾十人も並んだ美女達の群れが次々に現れる。そして、階段状に並ぶ美女の列の終点、ケーキの頂上には…

『クラッシュ』〜優等生的によく出来た映画。

人物の交錯を手際よく描き、冒頭とラストが綺麗に繋がる。そして、その物語全体のイメージがオープニングの象徴的な光の明滅に収斂していく構成の巧さ。バランスの取れた作品としての主張。良くも悪くも、実に《優等生的》な出来の良さを誇る映画だと思える…

『ALWAYS 三丁目の夕日』〜どこまでもベタな展開も、ここまで突き詰めれば……

この映画には、深遠な思想や文学的・哲学的な深さなどは無い。言い換えれば、観る人によってあまり感想の種類が変わらず、そのイメージのディティールこそ違え、誰もが似たようなものを作品の中に見出すだろうとも思う。 しかし、この作品は、「で、それがど…

『ALWAYS 三丁目の夕日』『クラッシュ』ほか。

みゆき座(旧日比谷スカラ座2)で『ALWAYS 三丁目の夕日』、日比谷シャンテシネで『クラッシュ』、DVD『巨星ジーグフェルド』を観る。 ・・・・・・なんだか、アカデミー作品賞まみれだ。 宮部みゆき『ぼんくら(上)』読了。