2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

F.ガルシーア ロルカ『血の婚礼』〜なるほど、こいつぁスペインだ!!/メリメとロルカ。

馬鹿にされてしまった・・・。 Theater1010の2月の公演『ベルナルダ・アルバの家』のチケットを貰ったので、せっかくなので予習として手に入れた作品。 というか、チケットを貰う際に「ん?なんだかいろいろ理屈っぽくゴチャゴチャいう割に、あのロルカも名…

逢坂みえこ『桜酒一献』〜初期の傑作短篇集

「ぶ〜け」昭和57年8月号に掲載された「美味しいのがいい」をはじめとする初期作品を集めた短篇集。 これが、最近まとめて読んだ、この作者の文庫化されていない(『火消し屋小町』を除いた)作品群の中で、ダントツにいい一冊!(他の本の作品も軒並み良作…

『レジェンド・オブ・ゾロ』〜ゾロ万歳!貸切上映万歳!

仕事をちょっと早めに切り上げて品川プリンスシネマ『レジェンド・オブ・ゾロ』を観た。 …プレミアム上映だからレイトショーでも安くならなかったけどね。。。 ……だが、映画が始まって数分でもう大満足。ゾロ、格好いいぜ、ゾロ! 最高だぜ、やっほう! しか…

『プロデューサーズ』〜あの愉しさが、再び。

豪華で楽しい!「あの黄金時代のブロードウェイミュージカルの愉しさが再び帰ってきた!」という評判もなるほど、と思う。 黄金時代のミュージカル映画と『プロデューサーズ』〜あえていえば、作詞が弱い??? ただ、全ナンバーの作詞・作曲も製作・脚本も…

映画『プロデューサーズ』『レジェンド・オブ・ゾロ』ほか諸々

・銀座ヤマハホールで『プロデューサーズ』試写会。良作。 ・品川プリンスシネマのレイトショーで『レジェンド・オブ・ゾロ』。楽しい! ・逢坂みえこ『桜酒一献』読了。初期の傑作! ・一昨日から少しずつ読み進めていた、F.ガルシーア ロルカ『血の婚礼』…

『博士の愛した数式』を巡る物語

横浜・相鉄ムービルで『博士の愛した数式』『オリバー・ツイスト』を観る。 原作『博士の愛した数式』を併せて再読(『オリバー・ツイスト』は別の映像化としてミュージカル映画『オリバー!』は観たものの、ディケンズの原作は未読…)。『オリバー・ツイスト…

時事ネタ・「ライブドア事件」ほか

川崎TOHOシネマで映画『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』(故・瀬戸川猛資が怒り狂いそうな最悪のカタカナ邦題だなぁ)を観る。 同じく現在上映中の『博士の愛した数式』も観た上で、あわせて書いた方が面白そうだ。 逢坂みえこ『火消し屋小町』1〜4巻(全巻…

デビー・レイノルズ司会の音声解説版で『雨に唄えば』(1952)全篇を観る。

DVD特典の音声解説には、ドナルド・オコーナー、シド・チャリシー、スタンリー・ドーネン、脚本のアドルフ・グリーン&ベティ・コムデンといった顔ぶれが入れ替わり立ち替わり登場。 『ムーラン・ルージュ』のバズ・ラーマンもゲストとして招かれた贅沢な布陣。…

山田風太郎『戦中派闇市日記』〜乱歩への屈折した敬意、探偵小説と風太郎。

乱歩への屈折した敬意、風太郎の探偵小説への様々な関心(乱歩について、『アクロイド殺人事件』についての論評、風太郎にとって探偵小説は「生涯の仕事」とは当時から思えなかったこと、等々)などが興味深いが、1/22の日記で書いた『戦中派焼け跡日記』の…

東野圭吾『時生』読了〜"悪口のいいにくい"作品

飛ばし読みを許さず、与えられる情報を登場人物の視点から考え考え進むよう、読み手に釘をさしてくる作風と技術は相変わらず見事。その場での文章の語り手となる人物より、その語りが読み手に与える情報が示唆する、傍らの人物の心情がより興味深い動きを見…

「らくご℃ー1グランプリ」in池袋演芸場

若手落語家による裏芸トーナメント「らくご℃ー1グランプリ」を観る(池袋演芸場)。 出演は歌武蔵・文左衛門・丈二・栄助・つくし・ロケット団。司会に三太楼。 馬鹿馬鹿しくて面白かったが、落語家はやっぱり噺をしてくれた方が楽しい。当たり前だが。

和田誠『にっぽんほら話』〜和田誠&25人の名イラストレーター。豪華極まる短篇集

和田誠の25の掌篇に横尾忠則、真鍋博をはじめとする名イラストレーター25人がそれぞれ挿絵を付けた豪華極まる短篇集『にっぽんほら話』---それが380円!講談社文庫---を本棚から取り出して読む。他の多くの本同様、北村薫の推薦によってしばらく前にまとめて…

逢坂みえこ『ラムネ幻燈』『お月様ほしい』『おじさんが好き』読了〜この人の作品にハズレってないよ。

二年くらい前に文庫版の『ベル・エポック』『永遠の野原』『5時から9時半まで』を読んで「いい作品を書く人だな」と思っていたけど、一週間前に何気なく『ベル・エポック』一巻を読み返すと、もう「いい作品」どころではなかった。夕方に読み始めると気が付…

『ジーザス・クライスト=スーパースター』(73年版)〜後のリメイク映画に比べると…。

ビデオ『ジーザス・クライスト=スーパースター』(ノーマン・ジュイソン監督の73年版)を観る。…後のブロードウェイ再演版をリメイクした映画に比べて、俳優の演技も歌も(JCもユダもヘロデもシモンも!)、カメラワークも脚本も演出も、何もかもつまらなく…

DVD『雨に唄えば』特典映像。

DVD『雨に唄えば』特典映像のうち、プロデューサー、アーサー・フリードを讃えた「Musical Creat Musicals」、後年のデビー・レイノルズが司会を務め、ドナルド・オコーナーやシド・チャリシーらと共に『雨に唄えば』の製作過程を語る「What a Glorious Feel…

『スタア誕生』〜極めてプライベートでありながら、どこまでも普遍的。二人の主役どちらにも重ねられる、当時にして既に伝説のスター、ジュディ・ガーランドの物語

ジョージ・キューカー監督、製作シド・ラフト、ジュディ・ガーランド主演のDVD『スタア誕生』を観て、圧倒される。物語と現実の交錯。エスターとメイン、二人の人物どちらにもに重ねられる女優自身の人生。その流れに沿って、あくまでジュディ・ガーランドを…

瀬戸川猛資『シネマ古今集』『シネマ免許皆伝』、瀬戸川猛資・川本三郎・和田誠『今日も映画日和』。

これらをまとめて、3日程前からざっと読む。一応読了。郵送レンタルDVDの予約リスト大拡大。かなり絞っても73件か……。

山田風太郎『戦中派闇市日記』読了。

以下、『戦中派焼け跡日記』の点描続き。・原稿料など臨時に金が入ったとき、一貫して優先されるのは医学書の購入。特に、探偵小説関係に比べては明らかに意識的に優先している。21年10月12日。黒澤明への賛嘆。ディヴィヴィエ同様、後日にも黒澤映画への批…

山田風太郎『戦中派焼け跡日記』。その日付を追っての点描。

昨日、今日で山田風太郎『戦中派焼け跡日記』『戦中派闇市日記』(途中まで)を読む。『戦中派不戦日記』の鮮烈さには一歩譲るが、それでも大傑作。 ただ、司馬遼太郎の「この国のかたち」の如く、「山田風太郎は今の日本を、世界を、遥か以前に予見していた…

「さん喬を聴く会」〜さん喬「うどん屋」「お神酒徳利」

深川江戸資料館の「さん喬を聴く会」に行く。三回連続三回目。 この二年間、小三治とさん喬の寄席定席・主任興行や独演会などによく行く。 一年あたり、小三治20席、さん喬30席程度か??さん喬「うどん屋」「御神酒徳利」。 ごく普通の出来。ただ、両方一時…

「さん喬を聴く会」、山田風太郎『戦中派焼け跡日記』

山田風太郎の日記に触発され、しばらく普通に日記を書いて見ようと、いつもの如く三日坊主な考えを持つ。

大雪、一面の雪景色。北鎌倉〜鎌倉散策。

2001年以来となる首都圏の積雪。 朝起きると、辺り一面雪景色。庭を見ると、樹木の種類ごとに雪のかかり方が随分違うのが面白い。特に梅の枝にはよく雪が絡み、白い花が一面に咲いたようだ。 せっかくの珍しい天候なので、逗子から横須賀線で北鎌倉に行き、…