連続ドラマ「タイガー&ドラゴン」

今週金曜夜から始まったドラマ、「タイガー&ドラゴン」が、驚くくらいに面白い。
よく出来た構成だなぁ。よく知らないけど、ジャニーズの岡田准一って、意外と巧いんだなぁ、、、
ただ、これ、特番一発じゃなくて連続ドラマでやって、ホントに視聴率取れるのか???


ただ、それより何より、落語家役の西田敏行の芝浜が異様に、呆れるほどうまい。
なんだか、西田落語(!)をもっと聴きたくなるような出来だった。
(その他の演技の部分も、勿論巧い。・・・そういえば、前に最終回だけちょっと見た『白い巨塔』ではとんでもなく気の抜けた様子だったけど、あれはあれで一体何だったんだろう?)


某掲示板なんかでも書き散らしたりしたけど、「らくだ」とか「不動坊」(DVDで観た米朝師匠のが好きだ)とかなんて、普通に面白いんじゃないだろうか。
変わったところでは、「死神」。
布団ぐるっと廻されて、泡喰って逃げ去る西田敏行。 蝋燭の火を移し変えようと四苦八苦するのをニヤニヤみている西田敏行。 聞いてみたい・・・というより、観てみたい。


桂枝雀の「貧乏神」(小佐田定雄作)なんかも、きっと愉しいに違いない。
布団を干しながら呟く西田敏行。「もう、あかん。別れよう」と首を振る西田敏行


大きな噺なら、「鼠穴」なんかもいいかも知れない。
二度目の借金を断られ、怒りに震える西田敏行。それに、その場面ではとぼけつつ断る西田敏行もまた、見物だろうと思う(緊張感に溢れた円生の「鼠穴」に、愛嬌ととぼけた味を少し多めに振りかけた感じ)。


ところで、関係ないが「芝浜」はCDで聴いた小三治のが大好きだ。
それを聞くとき、増上寺の鐘の音が、誰に耳にも確かに響くのではないだろうか。
一度、ちゃんと生の高座を聴いてみたいなぁ(「芝浜」だと、年末まで無理だけど)・・・。
来週の朝日名人会に行くけど、そこでは何を掛けてくれるんだろう。