紺野キタ『知る辺の道』、谷地恵美子『明日の王様（１）』を読了。
amazonのリコメンドで出てきて、表紙と紹介文から取りあえず買ってみたのだが、両方、結構好きな作品。特に『知る辺の道』。これ、初出が『スピカ』や『Bstreet』か…。
『スピカ』の方は船戸明里『Under the Rose』が連載されてるアレだ。『×（ペケ）』や『うまんが』『ろまんが』の人も載っているみたいだし、連載版も読んでみようか・・・？
そういえば、『Bstreet』というのも、実に面白い《ミステリ漫画雑誌》だった（1,2,3,5,7,8,9号を持っている）。冬目景や、たまに羽海野チカが作品載せたり、亀井高秀「僕は探偵には向かない」は決して《本格》ではないけれど、とても自分の好みに合う作品で嬉しかったり（しかし、この人のほかの作品も読んでみたら、およそ違うシロモノだったなぁ…）、東城和実『見参！！獅子王丸晶様』は実はこの作者、結構コアなミステリファンで、それだからこそのこのパロディなのではないかと思ったり（この人の他の作品もおよそこれと別物だった）と大変興味深いラインナップを続けていた。
実にこう、楽屋裏の様子------編集者が相当趣味に走ったか、もともとそっち系出身の人で、「普段ミステリものを書かないが実は結構造詣が深い」各方面の作家の情報を集めては引っ張ってきて原稿を出させる-------が伝わってくるような、愉快な雑誌だった。
…勿論、あまりにマイナー路線過ぎて生き残れなかったみたいだが。悲しいことだ。
それはともかく、とりあえず、amazonで紺野キタの他の作品から３冊、ヤフーオークションで『明日の王様』文庫全巻を落札してみる。まずはもうちょっと読んでみよう。
