『回転木馬』〜まあ、音楽はロジャース&ハマースタインⅡ世なので……

かつては回転木馬の呼び込みで働き、今は天国で"星磨き"をしているビリーは、地上に残した妻子の危難を聞き、一日だけ下界に降りて来る-----そんな筋立ての正にお伽話のような、メルヘン映画。
……であるのだが、物語としての面白みや演技については、ほとんど文句しか出て来ない作品。特に脚本は、やる気がないのか才能が無いのか、よっぽど悲惨な現場の諸々の事情があったのか知らないが、本当にひどいとしかいい様がない。
しかし、音楽はロジャース&ハマースタインⅡ世。この映画は、その「YOU'LL NEVER WALK ALONE」「If I Loved You」などの楽曲を聴き、映像はラスト近くの「星空サーカス」の一幕くらいを観ておけばそれでいいのではないかと思う。