探偵小説二十五年/新保博久氏トークショー〜「TRICK+TRAP」初訪問


『日本ミステリー事典』『海外ミステリー事典』の絶版を機に、とのイベント、ということで「出版記念はよくあるが、絶版記念というのは珍しい」という掴みから始まったトークショー
色々と興味深い内容だったけれど、冒頭で新保氏が「ここだけの話ということで」という前置きをしてのお話だったので、ここでも内容については触れないことにする。


……そして、「TRICK+TRAP」はやはり、危険な空間だった。
ここの品揃えと、頭の中にごちゃごちゃと書名が未整理のまま転がっている、北村薫関連作品のリストとが結合したりすると、相当マズイことが起きる。『日本ミステリー事典』を含めて単行本/ハードカバー四冊、文庫十一冊か……。今月中旬あたりからどんどん届いて来てる、飛浩隆関連の一群や、この前の北村薫の講演会がらみの本と併せると、一日一冊読んでもそれだけで二ヶ月近く先まで埋まってしまうような……。さて、どうしたものだろうか。。。

ああ、それと、Mixiで途中まで書いたり(その後、スペースごと放り出してしまったけれど)、今回のトークショー応募に際して手紙形式でまとめたりした、北村薫『空飛ぶ馬』に関する小論は、来週中に編集してこの日記にもアップしてしまおう。後でいろいろ散々手直ししたくなったり、どうにも頭を抱えたくなってしまいたくなる部分も多々あるだろうけど、とりあえず形にして出しておこう。


それと、私にとって《戸川安宣》《新保博久》といった名前は何というか、その、《北村薫》という神の如き存在がいつも親しみと敬意を込めて彼らについて語るという、いわば《オリンポスに住まう神々》みたいな響きを持っているのだけれど、その人々が確かに書店のカウンターや、トークショーの主役として眼の前にいる、というのがなんだか現実離れして感じられもした。
当たり前のことだけれど、そうした人々も、同じ世界に住んでいて、同じ空気を吸っているし、自著や書店の売り上げに気苦労をしてたりもするんだなぁ……。
いや、というか、戸川先生に至っては、何十年もの間、特に東京創元社の本の売り上げに関しては頭を悩め続けたに違いないのだろうけど。