- 作者: 凜野ミキ
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2006/04/25
- メディア: コミック
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ラストが「あぁ、意欲作を打ち切りにされたんだね」と分からずにはいられない、素晴らしい急展開&投げ出しモード。「おぃおぃ、やっちゃってるなぁ」という感じ。
ただ、それはそうとして、何となく興味を惹かれる作家だったので、某オークションで作者のこれまでの漫画をまとめ買い。二つのシリーズを流し読みしてみた。
で。この『光』というのはどうやら、それまでの作品の総決算のような位置づけだったんだろうと思えた。
それまでの作品は「ユーモア」とは言い難い、妙にカラッとした残酷描写とぎこちないギャグにまみれた、ふざけたブラックさのスプラッタ漫画。それが『光』では、《それまでとりあえず被っていたギャグの皮をようやく脱ぎ捨てた》という印象。
それが意欲満々なのに無理やり終わらせられたんだから、そりゃあまあ、荒れるのはしゃあないだろうなぁ……。
そのまま続けられていれば、随分とユニークな作品として更に成長していっただろうと思うのだけれど、まぁ、終わらせられちゃったものはしゃーないかな。
次の作品を楽しみにしてみようと思う。