アシモフ篇『世界SF大賞傑作選(ヒューゴー・ウィナーズ)』(伊藤典夫・訳/浅倉久志・監修)1、2巻読了(全七巻。1〜8巻で3巻は欠番。)。
●第一集収録作品
「王に対して休戦なし」(No Truce With Kings)
ポール・アンダースン/1964 受賞 矢野 徹 訳「兵士よ、問うなかれ」(Soldier, Ask Not)
ゴードン・R・ディクスン/1965 受賞 矢野 徹 訳
●第二集収録作品
「「悔い改めよ、ハーレクィン!」とチクタクマンはいった」("Repent, Harlequin !" Said the Ticktockman)
ハーラン・エリスン/1966 受賞 伊藤典夫 訳「最後の城」(The Last Castle)
ジャック・ヴァンス/1967 受賞 浅倉久志 訳「中性子星」(Neutron Star)
ラリー・ニーヴン/1967 受賞 浅倉久志 訳「骨のダイスを転がそう」(Gonna Roll the Bones)
フリッツ・ライバー/1968 受賞 永井 淳 訳「おれには口がない、それでもおれは叫ぶ」(I Have No Mouth, And I Must Scream)
ハーラン・エリスン/1968 受賞 伊藤典夫 訳
「「悔い改めよ、ハーレクィン!」とチクタクマンはいった」を除くと、正直言って、どれもそれほど面白くは思えなかった。
「中性子星」以外は、どれも時代状況が反映され過ぎている作品であるのかもしれないとも思う。
ただ、アシモフの解説が紹介されている作品よりもずっと愉快なのは、必ずしも作品のせいばかりとはいえない。
だって、アシモフだから。