森下文化センター/「編集者が語るマンガの世界」第一回

アシモフ篇『世界SF大賞傑作選(ヒューゴー・ウィナーズ)』(伊藤典夫・訳/浅倉久志・監修)6巻読了。
森下文化センターでの連続講座「編集者が語るマンガの世界」第一回に行く(また、その一応の準備として、夏目房之介『マンガはなぜ面白いのか』、ついでに、手塚治虫『来るべき世界』を読み返してみる)。

「編集者が語るマンガの世界」講座紹介
http://homepage3.nifty.com/l-koto/kouza/05morisita/hensyu-manga.html

第一回の講師は夏目房之介で「マンガ編集者、その役割」というお題。
初回に相応しく、戦前から戦後までの漫画史の流れを、漫画家・編集者・読者それぞれの性格や、主な担い手の世代交代を論じた概論が語られた。
この人の話は、大まかにいって、


①資料の裏づけがそれなり以上にある部分
②そこから自身が推測した仮説の部分
③誰も研究の先鞭すら付けておらず、資料もろくに出てきていないため、《今はおよそ分かっていない》という部分


といった区分けが意識的にしっかりとされるので、聴いていてとても気持ちがいい。
少し詳しいまとめなどは後日にでも。