アシモフ篇『世界SF大賞傑作選』伊藤典夫・訳/浅倉久志・監修)7

アシモフ篇『世界SF大賞傑作選(ヒューゴー・ウィナーズ)』(伊藤典夫・訳/浅倉久志・監修)7巻読了。


ル・グィンの二作品、特に『世界の合言葉は森』の文章のリズムが妙に心地がいいと思ったら、訳者が小尾芙佐だったのか。なるほど!
これからSFの有名どころに手を出していくときには、作家だけでなく、《この人が手掛けた作品》ということを優先していくのもいいかもしれない。


小学生の頃から大学時代の初め頃まで、幾人かの例外的な作家を除いては、殆どもう、SF=アシモフだった。その作品は多くの訳者によって手掛けられていたけれど、中でも何故か、「小尾芙佐」という名前は特別に印象に残っている。
訳者毎に《良い/悪い》《巧い/下手》といった比較をするような意識はおよそ無かったのだけれど、なぜだか無性にその訳文が好きだった。
その好みは、いまもそれほど大きくは変わっていないらしい。