森岡浩之『星界の紋章』

森岡浩之星界の紋章』全三巻(ハヤカワ文庫JA)読了。
評判を聞き、興味を引かれていても未読の本というのは数多いけれど、このシリーズもその一つだった。
確かに面白い。夕方までに一巻を読み終えたので、残り二巻も購入。やや夜更かしして、とりあえず読み通してみた。


凝った設定・世界観などが、全てヒロイン・ラフィールの魅力に繋がっていくのが楽しい。
平面宇宙という発想はアーヴという種族------ただ星間航行を支配し、戦争と交易に専心する極少数の支配種族------とその帝国と不可分で、そして、ラフィールの特異なキャラクターは、そのアーヴという種族の代表であり結晶であるという形で、存在感と広がりを得ている。
まずは何はともあれ、続篇『星界の戦旗』、外伝『星界の断章』を読んで行ってみようと思う。