梶尾真治『美亜に贈る真珠』

(そちらもごく最近読んだSFの名作)ロバート・F・ヤング『たんぽぽ娘』、ジャック・フィニイ「愛の手紙」の系譜に連なる表題作や、個人的にはそれ以上に印象深かった「時尼に関する覚書」の出来の良さは評判通り。


……ちなみに、梶尾作品との初めての出会いは、今年1月に読んだ「包茎牧場の決闘」だったので(とんでもない題材をとことん正統派のSFのフォーマットに意識して乗せているところが、たまらないおかしみになっている作品)、随分とイメージに落差が……。