アーサー・C・クラーク死す。

「2001年宇宙の旅」作者、スリランカで死去
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080319-00000989-reu-ent

コロンボ 19日 ロイター] 小説「2001年宇宙の旅」で知られる英国人サイエンスフィクション(SF)作家アーサー・C・クラークさんが、スリランカで死去した。90歳だった。クラークさんの秘書が19日明らかにした。


秘書によると、死因は心肺機能の不全。1917年に英国で生まれたクラークさんは、70年近くにわたるキャリアの中で80冊以上の著作と多くの短編小説や記事を執筆。1940年代には、2000年までに人類が月に到達すると予想していた。


クラークさんは昨年12月、90歳の誕生日に友人向けの別れのメッセージを録音。その中で、生きているうちに地球外生命体が存在する証拠を見たかったと述べていた。

ビッグ・スリー最後の一人も《楽園》へと。
今も昔も、あまりSFのマニアックなファンではありませんが。
小学生・中学生・高校生の頃にアシモフが私的な《神》の一人であったこともあり。
色々と思い入れもある作家です。


マイベストは『楽園の泉』。
徐々に強まっていった東洋趣味と元来のSF魂とが神業の如く融合した、歴史的傑作であったと思います。
中学一年か二年の頃に読み、大変に惹きこまれずにはいられなかった作品です。


一方で、東洋哲学に半端に傾倒しすぎた後期の作品はどうしても評価はし難いものがあります。
また、理知で世界を単純にモデル化する手際においては、やはり、アシモフ御大には一歩を譲るところがあったと思えます。
しかし、繰り返しになりますが、『楽園の泉』などは正にこの方にしか書けない大傑作であったと信じます。
なお、ベスト3を挙げるとすれば、これに加え、『宇宙のランデヴー』『幼年期の終わり』が続きます。


謹んで、ご冥福をお祈り申し上げます。