アイドルマスターシンデレラガールズ第11話「“Can you hear my voice from the heart?"」感想です。
とりあえず、過去ログ提示。
【1話】その笑顔は凝縮された時間を。/アイドルマスター シンデレラガールズ第1話感想。
http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20150116/
【6話(&3話)】未央、凛、卯月で三者三様のアイドル像から観る『アイドルマスターシンデレラガールズ話』6話感想
http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20150220
【7話】7話感想【前編】7話概説&本田未央特集
http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20150304/
【7話】7話感想【中編】島村卯月&渋谷凛特集
http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20150305/
【7話】7話【後編】CP14人+Pの再出発としての7話
http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20150306/
【8話】大切なのは言葉ではなく。/アイドルマスターシンデレラガールズ8話感想
http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20150311/
【9話】CANDY ISLANDの見事なコンビネーション/アイドルマスターシンデレラガールズ9話感想
http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20150318
【10話】凸→凹→凸レーション/アイドルマスターシンデレラガールズ10話感想
http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20150323
【各話感想】アニメ版『アイドルマスターシンデレラガールズ』(デレマス)各話感想
http://togetter.com/li/768711
【前川みく特集】アニメ版「アイドルマスターシンデレラガールズ」1-○(随時更新)話の前川みくについて
http://togetter.com/li/771731
7話で「一緒に、一歩ずつ…階段を登っていきましょう」とCP14人+Pの全員が「一緒に」という改めての再出発を宣言。
8話で「ローゼンブルクエンゲル (Rosenburg Engel)」:神崎蘭子、
9話で「CANDY ISLAND」:双葉杏、緒方智絵里、三村かな子、
10話で「凸レーション」:諸星きらり、莉嘉、みりあ、
こうしてユニットごとに「担当回」が描かれて来た流れの中。
11話でトリを務めるのは「*(アスタリスク)」:前川みく、多田李衣菜。
トリを務めるだけあり、作品全体における意味合いでも、構成的にも演出的にもその他多方面において、11話は8話以降の中でも頭一つ抜けた傑作回だったかと思えます。
まず挿話のポイントを挙げるなら、以下のようになるかと。
1:Pが「相性の良いユニットだと思います」と明言した通り、二人は最初から極めて相性が良い。
2:挿話全体が挿入歌「We're the friends!」の歌詞そのままでもあり、346プロのポスターの標語そのまま。
3:"喧嘩できるからいい"ではなく"喧嘩をしていてもいい"
4:アスタリスクはNGとのある種対置されているユニットで、冒頭からライブ、ラストに至るまで執拗に対比描写(特に3話、6話との)が繰り返されている。
5:挿話を通じて(みくと李衣菜の成長と信頼関係の構築と共に)、PとCP全員が「一緒に」積み上げてきた信頼、絆の強さが示された(確認された)回。
※特にPにとってはある意味6話の失敗がここで改めて(おそらくほぼ)一度、完全に乗り越えられている。
以下、順に見ていきます。
1:Pが「相性の良いユニットだと思います」と明言した通り、二人は最初から極めて相性が良い。
ロックなみくにゃん、キュートなだりーな
P「相性の良いユニットだと思います」
pic.twitter.com/PJpXcNK0xH
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 30
前川みくと多田李衣菜は「キュートな猫耳」「クールなロック」と言葉やテンプレ的な型を掲げて喧嘩を続けていますが。
より根っこのところで最初から相性抜群の二人として描かれています。
李衣菜は好みも性格も、咄嗟の反応や肝心のところでの振る舞いが大変に(それこそ、みくが求めるような)キュートさに溢れていて。
みくは基本はCP随一の「常識人」である一方、ここぞという時の言動は大変に(それこそ、李衣菜が目指すような)ロックな魂に満ちていたりします。
言葉と表面上の型では「キュートでポップ」と「クールでロック」で「五分に一回位喧嘩してる」けど、どんな状況でも、例えば観客にドン引かれても猫キャラを押し通すみくは実にロック、「誰にも負けないロックへの愛」も至極丁寧な言葉と口調でアピールする李衣菜は大変にキュート。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 29
5話の文面。
11話。「346プロ所属、多田李衣菜です。ロックなアイドル、目指してます。ロックが好きって気持ちは誰にも負けません!宜しくお願いします!」
「心配しなくていいよ。うまくやってるから。じゃあね、お母さん」
pic.twitter.com/JBVsw5Lsvf
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 27
多田李衣菜は育ちもしつけも素の性格もちゃんとしてて、言葉遣いや文字にはっきりそれが滲み出てる。
https://t.co/tHhp7gJAnF
ずっと描かれてきたように「常識人」代表の前川みくhttp://t.co/M5RvbhAWA5と根っこの所で相性がいい。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 27
5話。
不安と不信が高まったからといってバリケード張って立てこもるなんてのは実にロックだし
「Rockなアイドルにふさわしいステージ」提案の文字も文章も妙に素直で丁寧なの、独特のキュートさがある。
pic.twitter.com/YRbyI3NDGH
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 29
アイドルマスター・シンデレラガールズ4話の多田李衣菜ちゃんが可愛かった http://t.co/oTUWAKc2EC
/耳ピクhttps://t.co/TWX7VETeTMとロックな驚き方https://t.co/i24ltPDYlF が特に見所だったと思う。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 3
きらりん乱入で思わず口に手をあてながら「きゃ!」と声が漏れる多田李衣菜。
#君は属性Cuだったっけ pic.twitter.com/VtFhB8BAo6
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 2
「おすすめの曲とかあるの?」
凛の問いかけに真っ先にピクっと震える(「おすすめ」という凛の声に合わせた動き)多田李衣菜の耳(※添付動画参照)
#やっぱり属性Cuだよね pic.twitter.com/zzNryBoWOi
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 2
デレマス11話。
「ロックはハートなんだってば。熱いハートがなければファンだって付いて来てくれないでしょ?」
↓
「にゃーーーー!!!」(熱いハート)
冗談でもなんでもなく、本当にそういう話かと思う。
で、一方。
pic.twitter.com/nIT75HFWzR
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 30
「見ただけで幸せになれちゃうキュートさが、アイドルの魅力なの!
そのための猫耳にゃ!」
↓
「猫耳かわいいーー!」
「あ…う……」
「へぇー…かわいいんだ。こういうのも、結構ロックかも」
pic.twitter.com/3kdrDfvTvY
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 30
他ユニットと比べても、序盤から際立つアスタリスクの相性の良さ
そんな二人の相性の良さは、11話を通じて序盤から終わりに至るまで、はっきり示され続けてもいます。
ユニットデビュー告知。
自分たちの楽曲(歌詞なし)を初めて聴く。
相性がいいと思ったと聞かされ。
ソロなら一人はCDデビュー後回しと聞かされ。
「お二人を、信じていいのですね?」「勿論!」
最初から完璧なユニゾン。
pic.twitter.com/MxPU8pwxUe
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 27
この揃い方は別ユニットと比べても際立っていて。
例えば、9話キャンディーアイランド、TV収録前日の「がんばるぞー」の揃わなさ。
それと。
「頑張ってアピールタイム、ゲットしよう!」
「みんなに私たちの歌を、聞いて貰おう!」
「キャンディーアイランド、がんばるぞー!」
「「「おー!」」」
(視線の促し)「ん」
「ん……おー……!」
pic.twitter.com/ZuHY6vFHK6
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 17
これが乗り越えられ、三人の掛け声が揃った時に、例の(夜の12時=シンデレラの時間に近づいていく)時計の針が動く。
それくらい大きな象徴的な描写だという話です。
「杏、バンジー嫌だから、逆転希望しまーす!」
「「あっ」」
「そっか、逆転すればいいんだ!それでアピールタイムもゲットして」
「一緒に歌、届けよう!」
「うん」
(照れ)
「キャンディーアイランド、いくぞー!」
pic.twitter.com/JN1FwjKioT
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 17
また、ニュージェネレーションズに目をやってみても。
6話感想記事、特に「凛とそのお辞儀&3話時点で伺えた未央・凛・島村さん三者三様のアイドル像」と題した項で触れたお辞儀の揃わなさ(主に凛が「アイドル」というものに馴染めず距離を置いていることが二人と大きなギャップになっているため)と比較すると、11話アスタリスクの完璧なユニゾンの意味合いがわかりやすくなるかと思えます。
また、二人の「相性の良さ」という問題の上で特に重要かつ尊いのが次に示すことと思えます。
「その場合、どちらかお一人はCDデビューが後回しに」
と聞かされた時「自分だけが出る」とは最初から一瞬足りとも全く思わず、完璧に揃った反応を示した前川みくと多田李衣菜。
pic.twitter.com/Dd9UysqGwl
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 27
何よりまず、ここで互いに全く迷いがない二人だからこそ、いつもは喧嘩ばかりでも心配要らないわけです
8話「I want you to know my hidden heart.」で強調もされたように大切なのは言葉(やテンプレ的な型)ではなく、「隠された心と思い(hidden heart)」に互いにどれだけ近づき、尊重し、理解できるかということが問われた挿話だったということにもなります。
つまり11話“Can you hear my voice from the heart?"でも、「キュートな猫耳」「クールなロック」はごく表面的な言葉でしかなく、心から望むもの、その「本気」の覚悟や心意気、方向性、即ち「voice from the heart?」こそが重要で、そこの相性は最初から抜群の二人だったということです。
英語副題に8話、11話と重ねて「heart」が入れられている意味はそこにあるかと思います。
なお、話は逸れますが、4話英題が「Everyday life, really full of joy!」、10話が「Our world is full of joy!!」だというのも、面白いところです。
「自分と向き合うことで、アイドルとして輝きだした」
そして、11話で遂にデビューしたアスタリスクの二人がこの挿話において何をしたのかということは、あえて言うなら一言に尽きます。
実はそれは過去話においてCPの他12人、それにPも皆やって来たことと同じ。
「自分と向き合うことで、アイドルとして輝きだした」
ということです。
これは原作ゲーム「アイドルマスターシンデレラガール」で同一カードを二枚特殊合成(特訓)することで例えばNormalがNormal+、SレアがSレア+、(大体において)普段着→舞台衣装になり能力強化される経緯の説明として出されているもので。
アニメ「アイドルマスターシンデレラガールズ」はそれを翻案して取り込んでいるのも一つ、とても面白いところかと思えます。
11話アバン。
「時代は猫耳を求めてるにゃ」
「はあ?求められてるのはロックでしょ?」
「ネコミミぃ!」「ロックぅ!」
互いに表面の言葉と型でいがみあう二人。
向き合うべき自分(→鏡)に目を向けず……という演出。
pic.twitter.com/xq8ib0GWRd
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 30
デレマスは非常に良い意味で、原作ゲーム由来のネタからのベタな展開を避け続けている。
例えばCI回でかな子ダイエット、凸レーション回できらりの身長、アスタリスク回で李衣菜のにわかに触れなかったりメインにしなかったりする。
一方で今回11話について詳しく観ていくと、
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
みくの魚嫌いは、
・目玉焼きに何かける?
・「きっと好きだろうと思って魚にしたのに」
・「ミントってクールで最高って言ったのに!?」
↓
・相手に醤油、自分にソース
・形は魚、中は二人共好きな甘さ
と物語の核に。
pic.twitter.com/ANTSN3bRkF
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
李衣菜のにわかも「だったらそのフレーズを聴かせて欲しいにゃ」とツッコみつつ。
続く場面で李衣菜の「本気」とみくへの共感が描かれる。
共感の理由はみくの側の猫キャラへのこだわりの原点(と思われるもの)を示すものである。
pic.twitter.com/nvpfUlalo7
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
×みくへの共感
○それを聴いたみくの李衣菜への共感
https://t.co/W6tCZ19kwS
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
前川みくにとって猫キャラは単なるキャラ作りでなく、家族との思い出を原点にした大切でもあり心から好きなものでもあるのだろう。
だからこそ、李衣菜の家族との電話に「本気」を感じた翌朝の言動
https://t.co/pvg3UQZjpq
に繋がったのだと思う。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
いってしまえば記号的な特徴付けだったのものを、「人間」としてキャラクターを立てるべく丁寧かつ立体的に肉付けしていくことを繰り返してる。
そしてその個性は揶揄やからかいの対象ではなく、尊重されるべきものと示され続ける。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
「大丈夫。掛けて来なくていいって言ってるのに」
「心配しなくていいよ。うまくやってるから。じゃあね、お母さん」
深夜の電話を聴いたみくの反応。
李衣菜の「本気」と理由を知り、共感する。
あえて言葉で語らせない演出。
pic.twitter.com/PtMuSCCsI0
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 27
直後、作中翌朝。
「チャンスを無駄にしたくなかったの」
「チャンス?」
「みくたち、まだ一度もまとまれてないでしょ?」
(中略)
「もし、これでやっぱりダメだってわかったら、李衣菜ちゃんに先にデビューして欲しいの」
pic.twitter.com/VkX5vZ9jrW
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 27
多田李衣菜の方も、みくがどれだけデビューしたくて頑張って来たかずっと見てきてる。
6話「やり方はどうかと思うけど…まあ、ロックって言わなくもないかな?」
そのみくがアイドルとして人気を出すチャンスでなく、(続く
pic.twitter.com/JQcfuE9aNX
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 27
李衣菜とユニットとしてまとまるチャンスのために無理を承知で賭けに出て。
うまくいかなければ「李衣菜ちゃんに先にデビューして欲しい」と自分を見つめて言って来て。
その思いを受けての、
「二日で作ればいいんでしょ」。
pic.twitter.com/B2MaYQNOgZ
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 27
11話題名「Can you hear my voice from the heart?」。同居からの深夜の電話で思いがけず、みくは聞かせるつもりのなかった李衣菜の本気=voice from the heartを聞き、翌朝李衣菜はみくのそれを聞く。李衣菜も応える。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 27
「私も、気持ちは同じだから」
「……!」
「うん」
「……」
「本気、なのですね」
「「はい!!」」
返答が二人のvoice from the heart。
この後から挿入歌「We're the friends!」
pic.twitter.com/bxPLYPWvL6
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 27
「We're the friends!」は8話、凛「言葉とかの前に、もっと、蘭子に近づいてみたら?」からインスト版で使われた。
11話でもロックとか猫キャラといった型や言葉以上の近づきが二人を結びつけている。
pic.twitter.com/QfMItrE3HU
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 27
11話、挿入歌「We're the friends!」が掛かり始める場面〜止まる場面。
暗い夜の雨→晴れ渡った昼の夏空。曲の終わりと共に蝉の声。
雨降って地固まる。
pic.twitter.com/mpKAgUSKXb
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 29
「きっと好きだと思って魚にしたのに」
「…!」
(何も映してないTV画面)
(みくからの和解の試み)
↓
後に「We're the friends」が流れる中では黒い画面に互いの顔をかぶせるように、心を近づけてる。
pic.twitter.com/LerIsSKD2T
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 29
※アバンが「向き合うべき自分(→鏡)に目を向けず……という演出」だったことからの流れで。
「水たまり」「(電源が落ちている)黒いTV画面」というのも(「鏡」同様に)"姿を映すもの"という括りでひとつ、モチーフになっているのだと思います。
過去、最初にデビューしようとしていたNGに「デビューをかけて勝負にゃ!」とアイドルと関係ない勝負を挑み続けていた前川みくは先にデビューして行く皆を「応援」は出来るようになっていて。
でも、かねてからの望み通りに猫キャラをひたすら売り込むことに拘泥するのでなく、
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 29
「プロデューサーが組ませてくれた意味、今、納得しておきたい」と。自分をアイドルとしてより輝かせてくれようとしているPを信頼した上で、その為に相棒として選ばれた李衣菜と「まとまれる」チャンスに自分のデビューのチャンスも賭けて「勝負」を挑みにいった。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 29
11話で前川みくは仲間を「応援」することは出来るという段階から、"こういうアイドルじゃないと嫌だ"という殻を破り、Pのプロデュースと選ばれたそれと相棒とユニットの可能性を「信頼」し、自分自身の「勝負」に出れるようになった。そこに大きな飛躍と成長があった。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 29
「ロックなアイドル、目指してます」という李衣菜は"ロックへの愛は本物なのか""本気でアイドルを目指しているか"が問われていて。
で、深夜の電話は「本気」の背景を示し。
「二日で作ればいいんでしょ?」と言ってみせた時、彼女は真にロックで、アイドルに対し本気だった。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 29
多田李衣菜が本物のロックな姿を見せられたのは、デビューに人一倍こだわり続けてきたみくが、失敗した時にはデビューの機会を譲るとまで決意を見せ、自分を相棒とするコンビの可能性に賭けた思いに応えようとした時。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 29
多田李衣菜は"こんなのがなんかかっこいい"といった漠然とした憧れでなく、自分(とのユニットの可能性)を信頼する相棒の思いに応えるという、真にかっこいいロックを見出し。斜に構えるのでなく、真っ直ぐな本気を見せた。
⇒自分と向き合うことで、アイドルとして輝きだした。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 29
前川みくも多田李衣菜も、自分だからこそ抱えていた課題に向きあい、乗り越える事で、アイドルとして輝き出した。
CP14人全員がここまでの流れの中でそうして来ていて。
一人一人のアイドルとしても、ユニットとしても、在るのは異なる個性であって、優劣や上下などではない。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 29
キャラクターの諸々の特徴が一気に(欠点も美点に反転されつつ)全部美点に結晶化される場面
「二日で作ればいいんでしょ?」
「…あ、李衣菜ちゃん?」
「…作詞とか、興味あったし」
「私も、気持ちは同じだから」
3コマ目の表情と、これまでの李衣菜描写と。例えば。
https://t.co/5uVdbyohNP
pic.twitter.com/L6sDn8PXBd
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 29
なんとなくデレマス2話を通しで再視聴していたら、
なんとなく多田李衣菜のロックな姿をまとめたくなった。
左上は素直に感心されて頬を赤らめている様子。
pic.twitter.com/b5Pw5voGvA
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 10
続き)
他には例えばまとめとして。
https://t.co/38gWM1h1X8
また、NoMake5話。
「李衣菜ちゃんて、見た目は少し斜に構えてるけど、いい人なんだね」
「…三村さんてさ、案外ストレートな物言いするんだね」
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 29
キャラクターの諸々の特徴が一気に(欠点も美点に反転されつつ)全部美点に結晶化される場面、というのがあって。
李衣菜の場合、再度このコマだけ画像引くけど、例えば11話のここだったかなと。
「…作詞とか、興味あったし」
pic.twitter.com/2aTdcOoBuy
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 29
一方、前川みくのそれはといえば、勿論。
「もし、これでやっぱりダメだってわかったら…
李衣菜ちゃんに、先にデビューして欲しいの!」
これまでの前川みくに関する描写の積み重ねが全て、その決意と在り方の尊さとして結晶化されているかのような場面。
pic.twitter.com/x8xB4o7bxM
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 30
あと、本田未央のこの一見何気ない一言も、彼女の発言だからこそ観ている方としては個人的に、なんだかこみ上げてくるものがありもします。
@haihole_kikyo そうですね。一言ですけど、味わいのある台詞でしたねー。
未央「おおー、結構お客さん来てるねー!」
pic.twitter.com/eGa4kwifc6
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
2:挿話全体が挿入歌「We're the friends!」の歌詞そのままでもあり、346プロのポスターの標語そのまま。
挿話全体が挿入歌「We're the friends!」の歌詞そのまま
今日は本当に「We're the friends!」だった、の一言です(一言とは言っていない)
— ききょう (@haihole_kikyo) 2015, 3月 27
いやぁ、みくにゃんデビューおめでとう!凄い明瞭な構成で言うことあまりないし、本当に「We're the friends!」の歌詞を皆しっかり読もうぜ!としか言えないな
— ききょう (@haihole_kikyo) 2015, 3月 27
「You&me 競い合える仲間 そんな誰かがいて がんばれるよ みんな」というウィアフレの2番冒頭はここまでしばしば描かれたが「ケンカしないことが友情じゃないよね?」という続く歌詞については11話がしっかり描いたな、と思う。流れたのは1番だが挿入歌が最高に光った
— ききょう (@haihole_kikyo) 2015, 3月 27
1番から素直に引くならば「目に見えるトコは似てない ぶつかる日もあるけど 目に見えない夢のベクトル 同じ高い空↑↑」という歌詞が11話であり、同時にPが相性の良いユニットと判断した根拠となるはずだ。"目に見えない"というところが肝要で、それ故に周りは疑問視した
— ききょう (@haihole_kikyo) 2015, 3月 27
「個性」の受容が課題となった8話においても、ウィアフレはBGMとして挿まれ、これもまさにという感じだった。そして11話はさらに踏み込んで、「個性」が対立する状況をもよしとした。ここで明確に挿入歌としてこの曲が使われた今こそ、「満を持して」という言葉がふさわしい
— ききょう (@haihole_kikyo) 2015, 3月 27
特に付け加えることがないですね……。
というわけで、ぜひ、「We're the friends!」はフルで聴き、歌詞を読んでもみてください。
346プロのポスターの標語そのまま
ちなみにこの時。
前川みくの背後にはCuのピンク色で。
多田李衣菜の背後にはCoの青色で。
同じキャッチフレーズが書かれた346プロのおなじみのポスターがある。
pic.twitter.com/gYhMYDFefJ
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 30
「「新しい」アイドルのカタチ。
見つける、育てる。
心を通わせる、感動の共有。
そして、花開く。
346プロダクション」
挿入歌「We're the friends!」の歌詞もそうであるように。
このポスターもまた、11話の流れそのものだったりする。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 30
ちなみにこの標語ポスター、例えば6話ではこんな演出の対象ともなっていて。
「このプロジェクトが、君にとってもいい転機になってくれると、いいんだがな」
「はい」
あからさまに強調される346プロの標語。
ここで、Pの体が標語の「新しい」と「心」に被って隠してしまってるとか、そういうのも?
pic.twitter.com/wBgj3LSIYw
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 13
そこから転落していった6話の展開を踏まえると、後述する7話以降、PとCP全員が「一緒に一歩ずつ」積み上げていった信頼関係、絆の強さと意味を改めてしみじみと考え、感じさせられもします。
3:"ケンカできるからいい"ではなく"ケンカをしていてもいい"
これ、大事なことだと思えますので、あえて一つの大項目として書きます。
8話感想の「「蘭子語がいい」ではなく「蘭子語でいい」。「丁寧語なのがいい」でなく「丁寧語でいい」」という項で書いた話と同じことかと思います。
アスタリスクは「voice from the heart」が深く共鳴していることがユニットとしての素晴らしさなのであって。
「五分に一回くらいケンカしてる」ことは「ケンカできるからいい」といったそれ自体が肯定的に捉えられるべきものというわけではなく、「ケンカをしていてもいい」という話であるだろうことは一つ、留意しておくべき点かとも思えます。
この話は続く、アスタリスクとNGの対比の項でもすこし、触れます。
4:アスタリスクはNGとのある種対置されているユニットで、冒頭からライブ、ラストに至るまで執拗に対比描写(特に3話、6話との)が繰り返されている。
アイドルマスターシンデレラガールズは過去話全体を通じて。
表の軸を(本田未央をリーダーとした)ニュージェネレーションズ、裏の軸を前川みくが担ってきている、という印象が強くあります。
まず前川みくに関して。
詳しくはこちらのまとめを参照して頂ければと。
【前川みく特集】アニメ版「アイドルマスターシンデレラガールズ」1-○(随時更新)話の前川みくについて
http://togetter.com/li/771731
その中で多田李衣菜について触れているところを少し抜粋。
多田李衣菜。
5話、ライブ案にPの反応芳しくなく。
「あの感じだと、しばらくデビューはなさそうだね」
7話、凛がPと直談判後に立ち去り、島村さんも休み。
「これはいよいよ、本当に解散ってこともあるかも」
だりーな……
pic.twitter.com/qUT38wT6zd
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
@sagara1 彼女は不安があると、周りに同意を欲しがるような、誰に向けて言ってるのか曖昧な発言をする傾向がありますよね。
自分の道を行くロックを目指しながら、根本が全然そうじゃない性質をこういうシーンでもちゃんとしてるのはいいですね。
— とーか (@yumetya_toka) 2015, 2月 20
@yumetya_toka 皆が思っていて口に出せないことを代弁してもいるという点では前川みくと似たような役回りではありますね。
で、軸がなく軽いキャラクターは皆段々分かってきてるから、他の面子でなくだりーなが言ってくれれば結果的に最小限の重みになるという。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
……CPの中での役割の捉え方としては11話放送後の今でも「まあ、概ねそれでいいかな」と思える一方、自分の発言ながら「軸がなく軽いキャラクターは皆段々分かってきてるから」は酷い評価だな、と思えたりも。
こういうイメージが話が進むにつれ、段々移り変わっていくのもまた、大変に面白いですね(半分、言い訳じみてもいますが)。
ニュージェネレーションズについて。
特に「本田未央をリーダーとした」の部分が気になる向きには、6話及び7話感想【前編】を参照して頂けると嬉しいです。
【6話(&3話)】未央、凛、卯月で三者三様のアイドル像から観る『アイドルマスターシンデレラガールズ話』6話感想
http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20150220
【7話】7話感想【前編】7話概説&本田未央特集
http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20150304/
で、話を戻すと。
11話を通じて、アスタリスクとニュージェネレーションズの対比は相当徹底されています。
まずはいち早く(ほぼ放送終了直後)にこの視点を提示していた、ききょうさんの連投紹介から。
*はNGと対比して見ることが肝要なユニットだと思う、と取り急ぎ
— ききょう (@haihole_kikyo) 2015, 3月 27
*はNGに対して非常に対照的なユニットだ。仲良しトリオのNGは終始みく・李衣菜の喧嘩を心配する。これで"ユニットとして"大丈夫なのか、と。また、最後に選ばれて最初にデビューしたNG、最後まで残ってしまった*は当然正反対の位置にいる
— ききょう (@haihole_kikyo) 2015, 3月 27
一方で、Pが仮でつけたユニット名(*は正確には意図していなかったもの)がアイドル達の提案でユニット名として採用されるあたりは同じ道を辿っていたりもする。やはりNGと*は比較して眺める必要性があるだろう
— ききょう (@haihole_kikyo) 2015, 3月 27
Pがみく・李衣菜を「相性がいい」と評した理由は、ウィアフレを引くなら「目に見えるトコは似てない ぶつかる日もあるけど 目に見えない夢のベクトル 同じ高い空↑↑」の箇所だと思うんだよね。「にゃー」への反応が芳しくない中、まだ続ける2人に頷くPからそれが感じられる
— ききょう (@haihole_kikyo) 2015, 3月 27
みく・李衣菜共に「こうなりたい!」という強いイメージがあって、それを諦めない強い意志がある。それ故に「目に見えるトコは似てない」けど「目に見えない夢のベクトル」は同じ方向を指す。気持ちは同じ、2人とも「本気」だ
— ききょう (@haihole_kikyo) 2015, 3月 27
その点11話で重要だと思うのは、3回目以降の「にゃー」で場が盛り上がったこと。NGとの対照で考えるなら、お客さんが盛り上がらないなかで乗り切った点に*の「強み」が出ている。また3回目という数字も結構大事になってくるはずだ
— ききょう (@haihole_kikyo) 2015, 3月 27
11話は同じようなシーンが繰り返されるわけだが、例えば撮影で2度衝突したり、ユニット解散を2度訴えたり、歌詞をめぐって2度衝突したり、そしてオーディションに2度失敗する。ライブも2度「にゃー」が盛り上がらず、一度立ち止まりかけた。ここを乗り越えたのがあのライブだ
— ききょう (@haihole_kikyo) 2015, 3月 27
2度の「にゃー」が盛り上がらない時、一瞬みく・李衣菜共にたじろぐ。しかしここでPが力強く頷くことで2人はまた「にゃー」と叫び、一気に会場の熱を上げていく。ここで踏ん張り、自分たちを主張できるのが2人の強みだとPは感じているのだろう。いかにも2人の回だった
— ききょう (@haihole_kikyo) 2015, 3月 27
以下、そうした話の上での検討になります。
アバンの対比。3話/6話NGと、11話アスタリスク
NGと*の対比は11話を通じ徹底されていて。
例えば3話アバン、アイドル観のギャップを埋めようとするリーダー未央。
https://t.co/8EiDmv4c8V
6話アバン(添付画像)。
その一方先掲11話アバン。
pic.twitter.com/HwfQCn79cC
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 30
(「まだ実感湧かないかな。ステージに立ってる自分も想像できないし」)
「アイドルの仕事ってこんな感じで決まっていくものなのかな」
「うーん?」
「それは、わかんない…け・ど!」
「へへっ。やってみないきゃわかんないって!」
「うん…痛いって」3話アバン。 凛の背中を叩く未央(添付動画) pic.twitter.com/hUnCQEw3RF
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 19
再掲。
11話アバン。
「時代は猫耳を求めてるにゃ」
「はあ?求められてるのはロックでしょ?」
「ネコミミぃ!」「ロックぅ!」
互いに表面の言葉と型でいがみあう二人。
向き合うべき自分(→鏡)に目を向けず……という演出。
pic.twitter.com/xq8ib0GWRd
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 30
更に、11話アバンをテキスト引用。
「はぁい、オッケー、いいねー!」
「時代は猫耳を求めてるにゃ」
「はあ?求められてるのはロックでしょ?」
「ネコミミぃ!」「ロックぅ!」「ネコミミぃ!」「ロックぅ!」(以下、ずっと続けてる)
「また揉めてる」
「あの二人にユニット組ませるって絶対無理があるよね」
「イメージ的には正反対な感じですよね」
「プロデューサーも何考えてんだか」
「ネコミミぃ…!」「ロックぅ…!」
※OP開始。
NG三人のアー写撮影、2話と11話。
戸惑うばかりから、Pの計らいで「普段通り(アイドルとしての意識した見せ方でなく)」でようやくそれなりの映され方をできた過去。
指示通りにしっかりアイドルとしてアピールできる今。
pic.twitter.com/kSkntkbgm5
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 27
アバンの対比の情景についてまとめると。
まず、ニュージェネレーションズについて。
3話バックダンサーでの華やかな初舞台決定を受け、「アイドル」というものへの向き合い方の違いから溝はありつつ、それを埋めようとしていた未央。
そして3話ライブ直前に迎えた危機で、アバンで未央が背中を叩いたのと対置されるように、
3話、スタッフにスタンバイ告知を受け。
一際強く動揺したままの未央の肩を叩く凛(添付動画)。
pic.twitter.com/D6awdWMjpG
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 19
で、初のライブ出演大成功を受け、団結と連帯を大きく強めたNGの三人。
振り返りトーク。3話ライブ出番前の
凛「いくよ!」
ここで初めて凛から未央に声を掛けます。それまでの話では凛はハイペースな未央に警戒して、ちょっと距離を置いています。
— 郄橋龍也 (@t_takahasi) 2015, 2月 27
6話アバンではCD発売記念主演ライブに向け、息のあったコンビネーションを見せている。
11話アバンでも6話での挫折も乗り越え、アイドルとして見事に求められることを把握し、一致団結してユニットとして応えてみせられるところを示している。
一方のアスタリスク。
真っ先にライブにデビュー、続いてCD発売とCP14人の中で続けて華やかに先陣を切ったニュージェネレーションズに対し、最後になってしまった二人。
後に、
「そもそも、なんで組ませようと思ったの?」
「余ってた二人だから、適当にくっつけようってこと?」
勿論、直後の断固否定が非常に重要だけど。
5話を鑑みると直接不満と疑問をぶつけられていること自体、関係性の大きな進歩。
pic.twitter.com/uJaZ2LSGZh
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 30
とまで口にしてしまうくらい、不安と不満でいっぱい。
11話アバンで示されたように目指すアイドル像の(表面上の)違いをひたすらぶつけあって、ユニットとしての仕事でも互いに溝を埋めようとせず。
その後の流れでもアイドルとして要求されたこと(たとえば「仲良し二人組、みたいな感じで撮りますので」)に応えられない状況が続いてしまっています。
ED〜Cパートの対比。3話/7話NGと、11話アスタリスク
まず、3話のニュージェネレーションズ。
デレマス3話。
初舞台の成功を喜び合うNGの三人。 pic.twitter.com/Vjv3985B69
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 19
実は三者三様でありながら、NGは初舞台の大成功を共に笑顔で喜び合う。
3話初舞台で島村さんと本田さんは(言葉は同じでも実は中身は結構違う)夢見ていた「キラキラ」「アイドルって最高」の第一歩を叶え、凛は正にPが約束していた「夢中」を、「今までと別の世界」の入口を体験したのだと思う。
pic.twitter.com/su4Kzzburf
— 相楽 (@sagara1) 2015, 1月 26
続いて、7話のニュージェネレーションズ。
①反省と決意の凛。
②辛い記憶を見据える未央。
③そして卯月。
④「次のステージ、楽しみですね」「え」「あ」
⑤「…ふふっ」
「卯月はブレないね」
「そういうとこ、ちょっとかっこいいよ」
⑥「…ぇええっ」
pic.twitter.com/7gnYVL27hq
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 26
7話Cパート、NG。
三者三様の思いを挫折の場を前に心に抱いていた後。
https://t.co/8pkGqyf7lm
じゃんけんでやはり未央が勝ち(彼女がリーダー)。
心を一つに「フライ、ド、チキン!」
一方、
pic.twitter.com/StSDcgkreO
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 30
なお、三人の求める「アイドル像」の違いについては。
まさにそこに注目して明らかに一対の挿話である3話&6話については、
【6話(&3話)】未央、凛、卯月で三者三様のアイドル像から観る『アイドルマスターシンデレラガールズ話』6話感想
http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20150220
の記事を書き、
「3話初舞台で味わった「最高」の意味」
「6話デビューライブへ向けた期待」
「6話デビューライブでの思い」(と失敗の理由)
についてそれぞれ解説を試みていて。
【7話】7話感想【前編】7話概説&本田未央特集
http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20150304/
【7話】7話感想【中編】島村卯月&渋谷凛特集
http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20150305/
では、例えば、
未央は勿論、全員を全面的に信じてくれていた卯月がいたのに「迷った時に誰を信じていいか分かんない」などとPに言ってしまっていた凛も心底、合わせる顔がない。でも卯月は何を謝られてるのかも分かってない。ただただ、喜んでる。
pic.twitter.com/s1Gcn6Dl4b
— 相楽 (@sagara1) 2015, 2月 20
の場面における三者三様の思い、異なる尊さについて詳しく書いているので、参照して頂けると嬉しいところです。
一方、11話の穴埋めゲストでのデビューライブ大成功(観客の反応と雑誌記事の扱い方がそれを明示していた)後のアスタリスク。
11話Cパート。
「はぁ、また喧嘩してる」
「懲りないなあ、二人とも」
「ふふ、仲良しだにぃ〜」
「再結成にゃ!」
「「いぇーーい!」」
「確かに」「ロック大好きにゃー!」
「意外といいコンビかも」「ネコミミ最高!」
pic.twitter.com/zbFzYHPkyM
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 30
追記として、前後含め、台詞をテキストで再抜粋。
みく「これのどこがロックにゃ!?」
李衣菜「なぁーに!?言ったでしょ!……ロックだと感じたら、それが…ロック……」
みく「ポリシー無さ過ぎにゃ!」
李衣菜「うるさいな!」P「二人とも、気に入ったようですね」
みく「うーにゃー!解散っ、解散!!」
李衣菜「〜〜〜〜!」
みく&李衣菜「〜〜〜〜!!」莉嘉「はぁ、またケンカしてる」
未央「懲りないなあ、二人とも」
きらり「ふふ、仲良しだにぃ〜」
P「〜〜〜(正確には聞き取れないけど、解散で改めてソロデビューだとフェスには出れないとか、おそらくそんな感じの話)」
みく「〜〜っ!再結成にゃ!」
みく&李衣菜「「いぇーーい!」」凛「確かに」 みく「ロック大好きにゃー!」
未央「意外といいコンビかも」 李衣菜「ネコミミ最高!」
異なるアイドル像やキャラクター性を互いに認めつつ、未央をリーダーとして団結する仲良し三人組のニュージェネレーションズと。
異なるアイドル像やキャラクター性を巡って懲りずにケンカし続けているけど、今は互いが互いの最高の同格のパートナーだと認め合っているアスタリスクの二人組と。
対照的ではあるけれど、どちらも異なる個性の素晴らしいユニットとして成立していることが描かれています。
3話でNG、6話でNGとラブライカ、続いて8話〜10話でも次々にデビューしていく仲間たちの姿を応援しながら見送り続け。
11話でユニット結成後も迷走を重ねていったアスタリスクはいわば、NGが6話で直面した挫折をそういう形で彼女たちなりの形で経験して。
早回しでそれを乗り越えていった、ということになるのかと思えます。
で、「早回しでの乗り越え」なんてことを可能にしたのは、ここまで積み重ねてきたPとCP全員の歩み(個々の成長と信頼関係の強化)だったのだろうな、と。
そんなわけで。
NGとアスタリスクの対比が最も際立っているライブ場面については、次の項でまとめて書いていきます。
ただ、その前にあと三点、対比描写を示しておきます。
その1。
2話「小日向美穂と小早川紗枝だ!」「あの子たちもアイドル?」「「そうだよ/ですよ!」」
11話「今の小日向美穂ちゃんと小早川紗枝ちゃん!?結構売れる人たちが普通に歩いてるんだ」「李衣菜ちゃんって結構ミーハーにゃ」
pic.twitter.com/7dN2DfQkNY
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
李衣菜のキャラクター描写でも有り、やはりNGとアスタリスクという対比の構図でもある。
なぜ春色姫君コンビ再登場か、ということにもちゃんと意図・理由があるのだと思う。
ちなみに2話での続く台詞は「アイドル多すぎない?」という凛の名言。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
その2。
デレマス11話ではアーニャが持ち込んだCP部屋の天球儀と、ドアを隔てたPの執務室の地球儀が頻繁かつ印象的に画面に入れられている。
執拗に(特に3話6話を踏まえ)描かれるNGとアスタリスク(「小さな星」)の対比の文脈だったりするのかな。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 29
デレマス11話、天球儀地球儀その1。
OP明けAパート冒頭。
Aパート冒頭その2。
二人を組ませた理由がわからず困惑するCPの仲間たち(→年少組がフェスの話を聞いてくる)
フェスはユニット単位の参加、と凛に指摘され。
pic.twitter.com/xfWyUI3faX
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 29
その2
「二人で歌った事なんて一度もないのになんであんなこと言ったの?」
「プロデューサーが組ませてくれた意味、今、納得しておきたい」
「分かりました。衣装と曲の伴奏は何とかします」
「デビュー曲の衣装イメージが上がってきたのですが」 pic.twitter.com/bwKjwHAse4
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 29
そして、その3。
NGは3話ライブを観た大御所が彼女たちのために、と作詞。
それが6話で準備不足の中でのCDデビューの大きな要因と明示。
11話アスタリスクは欠員補充(誰でもいい)に手を挙げ急遽ライブ。
自分達で作詞。
徹底した対比。
pic.twitter.com/PUEpetH12W
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
5:挿話を通じて(みくと李衣菜の成長と信頼関係の構築と共に)、PとCP全員が「一緒に」積み上げてきた信頼、絆の強さが示された(確認された)回。
11話においてはライブ場面を中心に、7話以降成長を重ねたPの在り方と、Pとアイドル達の信頼関係、絆の強さが鮮やかに描かれてもいたと思えます。
で、11話のP。
1:二人の(表面でなく)根っこの相性の良さを見極め組ませ。
2:二人が最初から気に入る楽曲を用意し。
そして。
3-6:「余ってる二人だから適当にくっつけようって事?」はすぐに真剣に否定。
(続く
pic.twitter.com/o0Lw86dj0l
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
コミュニケーション不足が問題と二人自身に言わせた上で。
CPの仲間たちの「一緒に住んじゃえば?」提案にすぐにGOサイン。
その上でNoMake11話で明かされたように先輩アイドル(小梅)にサポート依頼。
pic.twitter.com/ekiPIc1jcF
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
みくの決意をよく汲んだ上で(無言でしっかり見つめている時間と姿にも注目)。
「イベントは二日後です」
「曲はあっても、まだ歌詞がついていません」
と否定ではなく、状況を指摘。
pic.twitter.com/Utlq6pRUz8
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
その上でみくの思いに応じた李衣菜の決意を受け止め。
「本気……なのですね」
「「はい」」
「分かりました。衣装と曲の伴奏は、なんとかします」
「お二人は当日の朝までに作詞の方を宜しくお願いします」
と決断してみせる。
pic.twitter.com/68yX6OTwM5
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
唐突に依頼され、もう二日後に迫ったライブを前に「なんとかします」なんてことが楽な話であるわけもなく。
もしも二人が作詞できなかったり当日失敗した場合のフォローも用意しなくてはならず。
Pもこの「本気」の表情で奔走。
pic.twitter.com/8Je4N8GCTb
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
で、ライブ直前及びライブ中のPの言動とアイドルたちの受け止め・反応、結果というのはこれはもう。
3話と共に。
https://t.co/MDnf8SrZ9J
https://t.co/NKMV91xAig
はっきりNGの6話(特に本田未央)との対比になってる。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
3話、NGのバックダンサーでのライブ出演との諸々の対比
11話アスタリスク、急遽代役での初舞台冒頭、観客の反応。
3話NG、急遽抜擢されたバックダンサーでの初舞台冒頭。
ここから自力で盛り上げてみせたみくと李衣菜。
勿論、6話NGのCDデビューライブとの対比でもある。
pic.twitter.com/GRVWZ6ViZt
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 27
デレマス3話。Pの計らいで先輩アイドル二人に励まされ、凛の決然とした歩みと支えを中心に決意し、団結。
「フライ、ド、チキン!」
11話アスタリスクの2人
https://t.co/l0JcANGI6B
との対比。
pic.twitter.com/L0z5W5VL2q
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 27
「お二人を、信じていいのですね」
「「勿論!」」
「頑張ってください」
「「はい」」
不安と緊張。
「ホント、気が合わないね」
「そこがこのユニットの持ち味にゃ」
(笑顔)
「じゃ、行きますか!」
「うん!」
pic.twitter.com/hpz16XyN6J
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 27
※おそらくアスタリスクの出番直前の(観客の反応も良く、盛り上がっていた)イベントが「じゃんけんプレゼント大会」だったというのも、NGが3話(及び7話Cパート)における「じゃんけんでリーダーの未央が勝っての団結、「フライ、ド、チキン!」」との対比となったりもしている。
6話、NGのCD発売記念ライブとのPのサポート、アイドル達との相互理解と信頼関係の対比
「リハーサルも不十分でしたが、大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です!」
「任せておいてにゃ!」
「お二人を、信じていいのですね」
「「勿論!」」
「がんばってください」
「「はい!」」
11話ライブ直前のやりとり。
pic.twitter.com/vG6FzHlWwM
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
この11話ライブ直前のやりとりは先に示した3話と共に。
6話で未央の認識と想いをまるで把握できていなかったり。
未央だけでなくNG&ラブライカ全員とすれ違っていてしまったことの鮮やかな対比になっていて。
pic.twitter.com/FOPAQnwI8Z
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
その上で、(直前の「じゃんけんプレゼント大会」ではそれなりに盛り上がっていた会場が)見知らぬアイドルの登場で盛り下がる……という逆境下での。
値千金の頷きと、積み上げてきた相互の信頼関係とが11話では示される。
pic.twitter.com/V6tDLQfGX3
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
これも6話、ステージに出る直前まで未央が引っ張り団結、気合も入っていたNGに起きていた異変をファインダー越しにも認めつつ、何もできなかったP、崩れていったNGとの明確な対比になっている。
pic.twitter.com/OzzmnQv6Tb
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
1話/7話、3話/6話という構造で、7話でP+CP14人が「一緒に」の再出発。
8話以降で「一緒に」の意味が問われ確認され続けて来た中。
http://t.co/JtDHEFTfpt
この11話で完全に3話(5話)6話の、PとCP相互の失敗が乗り越えられている。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
一応説明しておくと、前発言で「(5話)」と入れたのは、5話が他ならぬ(他のCPの面々の思い(の一部)をある種代弁もしていた)前川みくとPの信頼関係のもつれから爆発した回だったから。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
デレマスはほぼ一貫して表の軸をNG、裏の軸を前川みくが担い、そこにPの再生の物語も絡む構造だったかと思えるので。
http://t.co/hEEwl5jzzV
この11話。前川みく(と多田李衣菜)の担当回というのはやはり一際特別な意味を持っていたかとは思う。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
11話で*がNGの初ライブを乗り越えた、というのは単に*が凄いという話ではなくて。初ライブの「失敗」は7話で既に乗り越えられている。11話はP-アイドルに対する追試と言えるわけで、当初反応が芳しくないなか成功をおさめたのは"CP全体にとっての"成長と捉えうる
— ききょう (@haihole_kikyo) 2015, 3月 28
一方で、*はNGと対照的なユニットとしても描かれている。「個性」の強さ、憧れの強さ、ライバル意識等。それらが成功へと繋がったという点では当然*の物語であり、NGに先を越されていた2人が巻き返した回だった。2度芳しくない反応を受けた上で踏ん張った点に*らしさがある
— ききょう (@haihole_kikyo) 2015, 3月 28
@haihole_kikyo ん、8話でPが蘭子の個性を大きく見誤ってしまっていたこと、CPの仲間の協力を求める姿勢がぎこちなかったことと。
↑↓
11話でみくと李衣菜の相性の良さを見極めていたこと、PとCP全員の相互協力のスムーズさもやはり対比かと思えるので、
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
@haihole_kikyo 少なくともPにとって「乗り越え」は11話まで来てやっと、という感じかなと。
NG、特に本田未央も失敗を正面から見据え努力を重ね続けている
http://t.co/Ick8FDA6tN
のが尊いところだよなあ、と。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
※ここで書いたように。
11話はNGとの対比だけでなく、例えば8話蘭子回を踏まえても面白いところです。
Pは最初は蘭子の個性(my hidden heart)を大きく読み違えたプロデュースの計画を提示してしまった上、酷く深く彼女を傷つける言葉まで発してしまっていたわけで。
「それが重要な事なのでしょうか」
「…ぅう」
「…んん」
↑↓
「とても‥…大事なことだと…思うのですが」
「…あ」
「……ぅ」
それぞれ直前の様子も理解への期待、無理解を予測しての恐れと対をなしてる。
pic.twitter.com/Po8j9mG5kh
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 6
いよいよ決まったCDデビューと(彼女をCPに選びデビューも決めた「瞳を持つ者」である)Pへの信頼に支えられた高揚と期待が、
Pの言葉で一気に失意と落胆に代わる一連の描写。
pic.twitter.com/MZrq961Jnc
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 11
11話のPは見事にみくと李衣菜の「heart」の相性の良さを見抜き、デビューに向け二人共が大いに満足する曲を用意し、突然のゲストライブ成功後はそれを受けた(本格的な)次回ライブに向け、やはり二人が大歓迎の衣装案も示してみせ。
アイドル達の側からの誤解は毅然として否定してみせてもいて。
過去話で描かれた経験を通じ、Pは大いに成長したのだな、と。
また、先掲のように酷い誤解ではあっても、それを二人が直接気軽にPの執務室に入っていって正面からぶつけることが出来たのは(5話の立て籠り事件を鑑みれば)Pとアイドル達との間の信頼関係の大きな進展の成果とも捉えられるべきところかと思えます。
@haihole_kikyo PとCP全員の信頼関係が強まり、相互の距離がどんどん埋まっていった(11話で結実もした)流れもやはり表の本田未央(7話の凛のアドバイスあたりも非常に重要ですが)、裏の前川みくという軸双方が特に大きく貢献してのものかとも思えるので。
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
@sagara1 そうですね。11話までコツコツとアイドル達との関係を、"一歩ずつ"狭めていったように思います。「乗り越え」は確かに言い過ぎでした。とはいえ、6話のライブに関しては7話で清算したと思うので、ことNGと*の対比に注目してあのような言い回しになりました
— ききょう (@haihole_kikyo) 2015, 3月 28
@sagara1 6話のNGと対比して「追試」としましたが、(今の話も踏まえ)ここまでの着実な歩みを鑑みれば「確認テスト」と表現した方がいいかもしれません。
そういえば、未央が「お客さん結構いる」と言っているシーンなんかもよかったですね
— ききょう (@haihole_kikyo) 2015, 3月 28
@haihole_kikyo そうですね。一言ですけど、味わいのある台詞でしたねー。
未央「おおー、結構お客さん来てるねー!」
pic.twitter.com/eGa4kwifc6
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
あと、10話凸レーション回というのは一言で示すならば「Pとアイドル達の「信頼」の意味、その在り方が問われた挿話」といえるかと思いますが。
その経験を経て、11話におけるPはアスタリスクの二人に対し、10話よりも一層見事にアイドル達と正しい「信頼」関係を築き、扱っていたかと思えます。
また、9話CANDY ISLAND回におけるPの基本姿勢は「信頼して、見守る」だったように思えるところ。
11話ではやはり「信頼」の在り方が更に見事だった上に。
Pとしても(ある意味7話で島村さんの心と笑顔に撃ち抜かれて以降の姿を連想もさせる)必死に奔走している姿が印象的でもありました。
唐突に依頼され、もう二日後に迫ったライブを前に「なんとかします」なんてことが楽な話であるわけもなく。
もしも二人が作詞できなかったり当日失敗した場合のフォローも用意しなくてはならず。
Pもこの「本気」の表情で奔走。
pic.twitter.com/8Je4N8GCTb
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 28
※3/31追記
48時間〜アニメ アイドルマスター シンデレラガールズ 11話考察 http://t.co/GuTJunnzCp 「もう一つのデュオユニット」ラブライカと対比されるアスタリスク、という視点。他ユニットも含めCDジャケット等からコンセプトも推し図りつつ。面白い。 #imas_cg
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 31
いつもの。
ブログ向けに加筆&再編集した話の他、多方面の内容を随時、togetterでまとめています。
宜しければどうぞ。
○アニメ版『アイドルマスターシンデレラガールズ』(デレマス)感想
http://togetter.com/li/768711?page=1
↓11話分は下記リンク先から。
http://togetter.com/li/768711?page=67
ちなみに、例えばこんな話題であったりします。
○NoMake11話関連。
○サンシャイン噴水広場「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS ANIMATION PROJECT 02&03発売記念イベント」関連
○デレマスの時間軸とアイマス(765プロ方面)との交錯
○デレマス全話において興味深い「扉/門」の演出
○その他11話の演出や、特定班の方のお仕事紹介(場所やアイテム特定や、花と花言葉関連等々)
@yumetya_toka そうなんですよね。これでCP全員が無事にデビュー。
11話ED終了とCパートの狭間で例の時計の針が進む時、時刻は3:46=346プロ=美城な時間なんですよね。
#imas_cg pic.twitter.com/yNaufXqhXe
— 相楽 (@sagara1) 2015, 3月 31
以上です。