2014-01-01から1年間の記事一覧

「2014年もいろいろ漫画読んだよ」まとめ

「2014年もいろいろ漫画読んだよ」まとめ 主に今年の漫画について、ゆるくまとめてみました。 ○第一部:祝・完結! まずは、2014年に最終巻が刊行され、めでたく完結(後述するように『不死身ラヴァーズ』打ち切りは実に悲しいですが)した傑作たちについて…

WHITE ALBUM2ミニアフターストーリー、ネタバレ感想

メリークリスマス。 今年もホワイトアルバムの季節がやって来た。 2014年12月24日配送された待望の『WHITE ALBUM2ミニアフターストーリー』、文字通り昨日の今日だけれど、とりあえずの感想を公開。 ネタバレ全開なので未プレイの方は注意。 以下の『WHITE A…

北村薫「花火」(『小説新潮』2015年1月号掲載)雑感

小説新潮 2015年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/12/22メディア: 雑誌この商品を含むブログ (2件) を見る 『小説新潮』2015年1月号掲載、北村薫「花火」は「円紫さんと《私》」シリーズの《私》が久々に……本当に久々に語ってくれた、「朝…

話数単位で選ぶ、2014年TVアニメ10選

話数単位で選ぶ、2014年TVアニメ10選 「新米小僧の見習日記」 というサイトさんで取りまとめられている以下の基準、 ・2014年1月1日〜12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。 ・1作品につき上限1話。 ・順位は付けない。 に従い、最も印…

アニメ『四月は君の嘘』感想まとめ

アニメ『四月は君の嘘』感想まとめ。放映の進行と共に、随時更新中です。tgtr.ExtendWidget({id:'733123',url:'http://togetter.com/'});

今井哲也『アリスと蔵六』4巻感想「アレ?おまえら逆になってるぞ」

アリスと蔵六 4 (リュウコミックス)作者: 今井哲也出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2014/10/11メディア: コミックこの商品を含むブログ (5件) を見るはじめに、四巻について。 幼く可愛い少女たちについての割と重い展開や背景が語られても、まず紗名を巡…

『それでも町は廻っている』13巻、紺双葉と彼女のカンパネルラ

それでも町は廻っている (13) (ヤングキングコミックス)作者: 石黒正数出版社/メーカー: 少年画報社発売日: 2014/09/30メディア: コミックこの商品を含むブログ (37件) を見る石黒正数『それでも町は廻っている』13巻収録104話「暗黒卓球少女」。 71話「歩く…

『グラスリップ』の「未来のかけら」とエッシャー『昼と夜』(途中)

※まだ途中ですし、いろいろ再検討や手直しも必要かと思いますが、とりあえずこの状態でも公開してみます。 沖倉駆と深水透子にとっての「未来のかけら」とは一体なんなのか。 それは「未来が分かったとしたら」という透子の自問自答、妹や母への問い掛け、神…

『グラスリップ』全13話の簡易解説・感想

アニメ『グラスリップ』の感想まとめです。 全13話を一度最後まで観た上で大体の人間関係などを把握した後で再度1話から見直すなら、それほど分かりにくい作品でもないのかな……と思います。 tgtr.ExtendWidget({id:'724041',url:'http://togetter.com/'});

【アルドノア・ゼロ】共に姫を第一に思い続けていたスレインとクルーテオは、なぜすれ違い続けてしまったのか?

※前回、前々回に引き続き、『アルドノア・ゼロ』関連の日記です。 共に「アセイラム姫が何より大切」なことは同じだったのに。 スレイン君とクルーテオ卿、なぜこんなにもすれ違いを繰り返してしまったのか? 結論から言うと、それぞれの「大切」の中身が大き…

『アルドノア・ゼロ』ライエ・アリアーシュ特集

前回「アルドノア・ゼロ8話「鳥を見た日」ザーツバルム出撃決断の理由は(特に映像面で検証)」に続き、アルドノア・ゼロ関連の記事です。 (次の記事「共に姫を第一に思い続けていたスレインとクルーテオは、なぜすれ違い続けてしまったのか?」も宜しけれ…

アルドノア・ゼロ8話「鳥を見た日」ザーツバルム出撃決断の理由は(特に映像面で検証)

■1:ザーツバルム出撃決断の理由はスレインの身柄確保が最優先だったのでは。 アルドノア・ゼロ8話「鳥を見た日-Then and Now-」は(他の話数もそうですが)、 詳しく映像を観ていくといろいろ面白い表現がされています。 まずなにより、ザーツバルムが出撃…

『アルドノア・ゼロ』各話感想まとめ。

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「作家・北村薫の土曜読書会」第二回の覚え書き/長谷川修『舞踏会の手帖』(北村薫・宮部みゆき編『教えたくなる名短編』収録)について

「作家・北村薫の土曜読書会」第二回の覚え書き/長谷川修『舞踏会の手帖』(北村薫・宮部みゆき編『教えたくなる名短編』収録)について 「作家・北村薫の土曜読書会」 NHK文化センター青山教室 第一回:2014年5月17日 課題本:『書かずにはいられ…

続・『魔法科高校の劣等生』の司波達也・深雪兄妹の異常性について(原作小説最新巻まで既読のファン向け)

佐島勤『魔法科高校の劣等生』の最重要人物、司波達也・司波深雪兄妹のキャラクターについて扱った先日の記事 http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20140511/ の続編です。 今回は、別の方がpixivで書かれた『魔法科高校の劣等生』二次創作小説が、 魔法科S…

『S―Fマガジン創刊700号記念特大号』感想

S-Fマガジン 2014年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2014/05/24メディア: 雑誌この商品を含むブログ (15件) を見る『SFマガジン2014年7月号』は 1959年12月の本誌創刊から、日本SF作家クラブ創設、国際SFシンポジウム、1970年代の…

『selector infected WIXOSS』8話では何が描かれていたのだろう?

「selector infected WIXOSS」BOX 1(ウィクロススターターデッキ付) (初回限定版) [Blu-ray]出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント発売日: 2014/08/27メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (8件) を見る ※5/31(9話TV放映後…

小川一水『天冥の標VIII ジャイアント・アークPART1』感想(ネタバレ有り)

天冥の標VIII ジャイアント・アークPART1 (ハヤカワ文庫JA)作者: 小川一水,富安健一郎出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2014/05/23メディア: 文庫この商品を含むブログ (16件) を見る 「すべての因果がめぐる第8巻」。 帯の文句に偽り無し。 『天冥の標VII…

大久保圭『アルテ(1)』〜「何を」より「どう描かれているか」の魅力を。

アルテ 1 (ゼノンコミックス)作者: 大久保圭出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2014/04/19メディア: コミックこの商品を含むブログ (17件) を見るこれが初単行本とのこと。 こちら http://comic.pixiv.net/works/745 で1、2話が無料・無登録で読めるので「未…

『満願』収録全六篇の初出との比較で見えるもの。

満願作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/03/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (93件) を見る米澤穂信の短編集『満願』収録六篇につきまして、各収録作の初出の形と比較し、その意味を考えることを中心にレビューしていきます。 過去…

久世番子『パレス・メイヂ』二巻冒頭収録「其の五」御歌会始(おうたかいはじめ)の挿話の素晴らしさ

パレス・メイヂ 1 (花とゆめCOMICS)作者: 久世番子出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2013/06/20メディア: コミックこの商品を含むブログ (20件) を見るパレス・メイヂ 2 (花とゆめCOMICS)作者: 久世番子出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2014/03/20メディア: …

『Frozen』(『アナと雪の女王』)感想まとめ。

『Frozen』(『アナと雪の女王』)感想まとめ。Frozen(Blu-ray+DVD)北米版 2014 [Import]出版社/メーカー: Walt Disney Studios Home Entertainmentメディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (6件) を見る いまさらですが、ようやく時間が取れたので先週土曜に…

『魔法科高校の劣等生』の司波達也・深雪兄妹の異常性について、原作小説八巻まで(というか主に八巻)をふまえた話。

魔法科高校の劣等生 (8) 追憶編 (電撃文庫)作者: 佐島勤,石田可奈出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2012/12/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (23件) を見るよく言われるように、八巻にまでなってようやく…

米澤穂信(編)『世界堂書店』巻頭収録作、ユルスナール「源氏の君の最後の恋」について

『世界堂書店』を読み進めている途中のメモです。世界堂書店 (文春文庫)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/05/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (27件) を見る 暫定ですが、ネタバレに一応配慮した、全体への感想はこちらの連投で。…

米澤穂信過去作品感想をまとめて再掲

最新刊『満願』レビューをまとめるついでに、読書メーターに散らばって過去作品の感想も整理してみることにしました。 特に感想を書いていない作品もあり、それらは除いています。 以下、対象作品のリストと、各感想へのリンクです。 なお、どれもネタバレ有…

米澤穂信『万灯』(『満願』収録)初出との比較で見えるもの

※5/16 追記。 「万灯」を含めた全六篇のレビューを、下記日記にまとめました。 ■米澤穂信『満願』収録全六篇の初出との比較で見えるもの。その変容、推測される意図、浮き彫りになる伏線や仕掛けについて。 http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20140516/ …

FFTのラスト、ディリータはなぜオヴェリアを刺したのか

2014/3/19に松野泰己さんがFFT(ファイナルファンタジー・タクティクス)のラムザ一行のエンディング及びその後の顛末について、twitterで語っていて。 2014/3/19 FFT 松野氏の発言 http://togetter.com/li/644047 そこで、ラムザたちについて 「特にアンケ…