アニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』2期、感想メモ

アニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』2期、感想メモ

togetter.com

メモです。随時更新。

 

そういえば1期もとても楽しく観ていて、中でも第11話「みんなの夢、私の夢」は2020年TVアニメの個人的なベスト回だったけど、

skipturnreset.hatenablog.com

そちらは感想まとめのtogetter組んでいなかった。

自分で当時の感想振り返るにも不便なので、作っておけばよかったな。

アニメ『86 エイティシックス』7話&22話の花火描写について

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『86』7話より。

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『86』22話より。

 

 

アニメにおいて、花火は非常にしばしば象徴的な形で用いられる。

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ごく最近でも例えば『その着せ替え人形は恋をする』12話では、実写はめ込みと見まごうばかりの華麗さで咲き誇る(花火のコスプレだ)、これまで想像もできなかった楽しい瞬間の、でも来年もまた二人で迎えるであろう幸せの象徴として。

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小林さんちのメイドラゴンS』12話、無限とも思える時間を生きるドラゴンと儚い人間が共にすごす、掛け替えのないこの今の日々の輝きとして。


ただ、その中でも、『86 エイティシックス』7話「忘れないでいてくれますか?」&22話「シン」の一組の挿話ほど花火を多義的なイメージの象徴として描いている例はなかなかにないかとも思う(まず、22話で爆散したモルフォの色鮮やかな火花は7話での革命祭の花火のリフレインだ)。

22話は7話の画、場面、台詞、仕草等をしばしば反復しつつ(後述するようにここぞというところで数回、7話のカットが引用されもする)、シンとレーナ、二人の主人公のキャラクターと足跡の核心を見事に描き出している。そのイメージの鍵に花火がある。

 

作中において花火は時に、
悲惨な境遇の中でのささやかな楽しみで。
残酷な格差の明暗を照らし出すもので。
悲しむことさえなおざりに抱え込んだ心を溶かすもので。
間近に滅びを待つ虚栄の市の光で。
人類が得た生存の僅かな猶予で。
叶うことなどありえないささやかな夢想で。
決して手放しはしない誇りの輝きで。
儚く散り行く命で。
手を伸ばし掴むべき理想として現れているように見える。

 

 

 

 

なお、7話絵コンテ&演出は伊藤智彦さん。22話絵コンテ&演出は石井俊匡監督。最終話の23話絵コンテは伊藤智彦さんと石井俊匡監督の連名(演出は河原龍太さんと石井俊匡監督)とクレジットされている。

 

エイドリアン・チャイコフスキー『時の子どもたち』感想

 

エイドリアン・チャイコフスキー『時の子供たち』読んだ。

なんといっても蜘蛛パートが魅力。

 

他の人の感想を見ても人間パートと蜘蛛パートが交互に進むのだけれど、蜘蛛パートが遥かに魅力的で、そちらの方に愛着が湧く。そしてそれは作者の意図する通りだろう……といった評が目立ち、そのとおりかと思う(そんな蜘蛛パート優位なところも、どことなく『蜘蛛ですが、なにか?』を思い出させないこともない)。

 

溢れかえっているのは、

「ファーストコンタクト、疫病との戦い、宇宙開拓とSFのジャンルを総ざらいするような感じで、ハイペリオンのことが思い出されます」

funa1g.hatenablog.jp

とあるように贅沢に多くの要素を煮詰めた楽しさ。

 

なお、『ハイペリオン』と名が出たけど、これ、同じくダン・シモンズイリアム』『オデュッセイア』ほどマニアックではないにしても訳者あとがきで触れられているようにシェイクスピアSF?でもあったりする。

「蜘蛛パートの実質的な主人公であるポーシャは、ハエトリグモの一種の学名からとられています。これがシェイクスピアヴェニスの商人』に登場する女性の名前と同じだったことがきっかけになったのか、ほかの蜘蛛たちの名前もビアンカ、フェイビアン、ヴァイオラと、それぞれシェイクスピア作品の登場人物からとられているようです」(訳者あとがき)


で、『ヴェニスの商人』ポーシャ、『十二夜ヴァイオラ(フェイビアンは人をからかう計略を巡らすその従士)は男装する主人公、ビアンカフェミニズム関連でしばしば採り上げられたりする印象がある『じゃじゃ馬ならし』の人物で(なお例えばゼッフィレッリの映画版ではビアンカは深窓のお嬢様と世間では通りつつ、"じゃじゃ馬"たる姉にも劣らぬお転婆として描かれたりもしている)……と男尊女卑ベースの社会をかき乱すような性質を持つキャラクターたちが選ばれ、抜き難い女尊男卑の蜘蛛社会を描いているところも妙味なのかと思う。

 

あと『十二夜』第二幕第二場最後のヴァイオラの台詞は『時の子どもたち』という題と展開によくあっているというか、たぶんこのイメージを重ねるべく『十二夜』から二人選んだりもしてるのかなと思ったりもする。

 

"O time! thou must untangle this, not I; It is too hard a knot for me to untie!"

「ああ時よ! これを解きほぐすのはお前だわ。あたしじゃない。こんな難しいもつれは、とてもあたしには解けやしない」(小津次郎訳/岩波文庫版)

 

あと一つとても面白いのは、個人、社会、そして種が抱える宿業や愚かさといったものを、技術をもって乗り越えていく技術SF?という色合いがとても濃いところ。

 

※以降、結末にもはっきり触れるネタバレになるので本編未読の人は読まないでください。

 

 

 

 

社会にはびこる性差別、進化の無目的性(蜘蛛たち蟻たち他の重ねていく進化が『盲目の時計職人』の業だとさらっと説明なく単語が出てきたりする)、同種間での殺し合い、社会全体が追い込まれても互いに争ってしまう愚かしさ……そういった問題が愚かさゆえに滅んだ旧人類種を継ぎ、そして超えるべく仕込まれた進化と協調性を促すための文字通りの天の配剤、

「<使徒>の御業」(下巻p352)

たるナノウィルスによって強く抑制され徐々に乗り越えられていき。
その上で生き物としての在り方そして進化と分ちがたく仕込まれていたその特性を、後に蜘蛛たちは

「体内にあるナノウィルスを分離」(p352)

して外に置き加工し、使いこなせるようにして。

「ウィルスの基本機能のひとつだけがそのまま残されている。哺乳類の脳の特定の部分を書き換えるよう手を加えられ変異させられた、まさに精神のパンデミック」(p353)

という代物を作り上げる。
最後の「囚人のジレンマ」そのままな対立を蜘蛛たちが相手の絶滅でなく共存を選び成功させたのも、蜘蛛たちが進化した「高貴な野蛮人」(この単語もやはり説明なくどこかでさらっと出てきていた)で種として人類の宿業を乗り越える美徳を有した存在で、その高貴な精神をもって問題を超克したというのでなく、

「種を超えた共感能力」(p353)

を物理的にもたらす技術をもって解決して見せている。

 

勿論、技術だけが良き未来をもたらすのだ、というわけではなく。
各々極めて魅力的に描かれた歴代のポーシャ、フェイビアン、ビアンカヴァイオラといった個人(個蜘蛛?)や、ギルガメシュの乗員たち……特に技師にして女王戦士、レインと彼女が仕込んだ子どもたちの奮闘があってこそのものであるし。
中でも雄の権利を勝ち取るべく計略と戦いを重ねた"偉大なるフェイビアン"のエピソードや、次に引用する美しい場面もある。

「ホルステンはなだめるように両手をあげた。「すまない。カーストに相談したのか? だって、彼はきみたちを頼りにしている。かまわないんじゃないか……要求しても?」
 アルパシュは信じられないという顔をした。「こんなときに? ぼくたちの故郷の------新しい故郷と古い故郷の------未来が懸かっているときに? 仲間同士で言い争いを始めるのにいい時期だと思いますか?」 一瞬、ホルステンはその若者を認識力に果てしない差のあるjヒト科のまったく新しい種であるように見つめた。その感覚が消えると、彼は気を取り直してつぶやいた。「レインはきみたちの法を定めたときにいい仕事をしたようだな」」
(下巻p267)

ただ、その上で最後の解決を技術をもって行っているというのが面白くもあれば、好きでもある。傑作と思う。


※『ネクサス』の続編邦訳、どうも売れ行き芳しくなかったために出ることはないという話なのだけど、残念だなあと思う。

 

 

アニメ『スローループ』感想メモ&原作漫画『スローループ』6巻感想

アニメ『スローループ』感想メモ

 毎週随時更新。

 

『スローループ』6巻感想

2022/3/10に最新6巻が発売されたので、感想です。

この巻で語られる、小春の心の蓋と、その開封についての話。

 

 

話数単位で選ぶ、2021年TVアニメ10選

「話数単位で選ぶ、2021年TVアニメ10選」への参加記事です。
過去、2014年2017年2020年と三回参加させて頂いています。

 

「話数単位で選ぶ、2021年TVアニメ10選」ルール

・2021年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。

・1作品につき上限1話。

・順位は付けない。

 

規定に従い以下、順不同です。

 

1:『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X』第8話「お見合いしてしまった…」
2:『SSSS.DYNAZENON』第10話「思い残した記憶って、なに?」
3:『かげきしょうじょ!!』第5話「選ばれし乙女」
4:『オッドタクシー』第4話「田中革命」
5:『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』第13話「夢をかける」
6:『ラブライブ!スーパースター!!』第3話「クーカー」
7:『古見さんはコミュ症です。』1話「コミュ01「喋りたいんです。」」
8:『ゾンビランドサガ リベンジ』第7話「マイマイレボリューション SAGA」

9:『小林さんちのメイドラゴンS』第9話「いろいろワケがありまして(エルマざんまいです)」
10:『無職転生』第22話「現実(ユメ)」

 

 

1:『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X』第8話「お見合いしてしまった…」

監督:井上圭介
アニメーション制作:SILVER LINK.
脚本:笹野恵
絵コンテ:戸澤俊太郎
演出:戸澤俊太郎
作画監督:服部憲知、松田萌、上田彩朔、木村拓馬、小幡公春、井本由紀、高橋美香、徳田夢之介
放送日:8月21日

 

去年も触れたように制作会社SILVER LINK.は毎週気軽に楽しめるエンタメ作品を提供し続けてきてくれていて、昨年に続いての二期となったこの作品もお気楽極楽な軽みを魅力としているのだけれど。

絵コンテ・演出=戸澤俊太郎さんの8話だけは趣が違い、大胆な構図、これでもかと散りばめられた暗喩、際立って美しい背景美術が目を引く、まるで別作品のようにシリアスな恋愛もの、込み入った心理扱う類の作品を思わせる画面、演出に。

話数単位で面白いTVアニメを選ぶというなら、正に相応しい回。

 

もちろんまず本編そのもの、次いで手掛けた人が興味深いけど、割と人気あるシリーズの2期の一挿話で突出したやり方を認め任せるディレクションも面白いなと思ったりした。

絵コンテ演出=戸澤俊太郎さんはどうも制作出身で主に演出手掛けてきた人であるらしく、過去絵コンテ担当は黒沢守さんと共同で炎炎ノ消防隊1期4&15話とのこと。

FODで先行配信された『平家物語』(TV放送は2022年)4話でも演出を手掛けていて、今後も注目の人だと思う。

『平家物語』4話感想

※リンク先から連投

 

2:『SSSS.DYNAZENON』第10話「思い残した記憶って、なに?」

監督:雨宮哲
アニメーション制作:TRIGGER
脚本:長谷川圭一
絵コンテ:五十嵐海
演出:佐竹秀幸
作画監督:五十嵐海
放送日:6月4日


一見して冒頭から「あ、この回はすごそう」と分かり、

 

各話絵コンテを収録した『SSSS.DYNAZENON STORYBOARD BOOK 10』巻頭で、

 

監督・雨宮哲「第10回のストーリーはプロットから五十嵐海くんにやってもらっています。これこそ僕が何もしていない回と言っても過言ではないです。特殊な回に見えるとは思いますが、ダイナゼノン全体の物語を表すならばこうだよね、という回です」

アニメーションプロデューサー・志太駿介「五十嵐海くんが中心になるのは脚本うちの段階から決まっていて、演出を誰に頼むか考えて第5回に続き佐竹秀幸さんにお願いしました。佐竹さんは五十嵐くんがやりたいことを生かしつつ、演出を入れてくださると思ったので(中略)最終的には50~60カットくらい五十嵐くん自身が原画を描いています。彼と親交の深いアニメーターの方々にも入ってもらって、力の入った話数になりました」

とコメントも寄せられている回。


時間も空間も、世の理もなにもかも呑み込み捻じ曲げられるのかもしれない究極の自由。もっとも「怪獣」らしい「怪獣」との対峙を巡り、蓬、夢芽、ガウマ、暦がそれぞれの起きてしまった過去、あり得たかもしれない過去と向き合い、それでも後に蓬が言う「かけがえのない不自由」を選びとることに繋がる道筋が描かれていて。

 

黒沢清『回路』オマージュでは?との評判をよく目にした、人間が地面や壁にシミのような影だけを残し、前兆も動きや音もなく唐突にスッと消えてしまう描写(ただし、絵コンテでは例えばカット69について同じく黒沢清監督の『ドレミファ娘の血が騒ぐ』、101について『そして人生は続く』と参照作品の記載があったりするけど、『回路』について言及はない。ただ『回路』を観ると個人的にも似てるなあ、とは思う)をはじめとして、例えばカメラの視点の取り方・構図でも、場面転換のタイミングでも、単純にキャラクターの感情を乗せた表情の画でも……他諸々、"一つでもこういうのあってくれると嬉しいな"と思うような描写が1分に数回以上、1話で数十回あり、驚くばかり。

 

クライマックスはなんといっても南夢芽と姉の香乃とのやりとり。

 

もちろん本編を観るだけで図抜けた面白さを味わえる回なのだけど、先にも触れた監督コメントで「作品に関わる人、絵コンテを読む人がいるって前提のもと、人を楽しませることを考えて描いています」とある絵コンテを併せて読んでいくとより楽しい。

 

度々蓬に肩入れしたコメントがついていたり、夢芽(いつもひらがなで「ゆめ」と書かれている)の心に寄り添おうとしたり、終盤のバトルで盛り上がる、盛り上げる、盛り上げようとする気持ちが絵に文字から滲み出している(ように見える)。
終盤カット283以降、「音声」の指示入れてく部分の文字がしばしば漫画の描き文字になっていたり、飛び出してくるような勢いのある画(時々枠もはみ出てたりする)を見ていると自然と笑顔になってしまう。

以下、あえて本を参照しないと分からない書き方にはするけど、この挿話でも一番の見せ場、カット258から282は絵コンテでも、あるいは絵コンテには絵コンテならではの良さが溢れていて嬉しい。

文字での場面の解説、意図、指示等では例えばカット148での「内心なんで俺ばかりと思っている」、カット164での叫びは「よもの気持ちだが同時にゆめの気持ちも反映する」、カット182での「お前そんな声出たの?というくらい声出す」といったあたりもぜひ、映像本編と共に読んでいって欲しいなと思う。

 

なお、放送当時から南姉妹のやりとりと共に、あるいはそれ以上にたまらなく惹かれたのがバイトリーダーこと、稲本さんと山中暦との逃避行だったのだけれど。


どうも絵コンテ記載のコメント(例えばカット219、「……別にいいでしょ?本物じゃないよ。多分」とセリフのあるくだりの「稲本はハナから信じてはいない」)や、ボイスドラマ第9.9回「イイ先輩」で

「本当は学生の時、もっと色々やっておけばよかったって!家とか!学校とか!しがらみをぜーんぶ捨てて!バイクとか二ケツして!海とか見たかったんだもん!!どうせ!私は何もできなかったんだもん!」

と後輩バイトの蓬に愚痴り倒すくだりあたりを鑑みるに。
稲本さんはその行為に出た当時から、いつか"あの時はやんちゃしたなー"と後に振り返ることも織り込んだような、何もかも振り捨てる"フリ"、逃走ごっこをしたくて巻き込んだだけっぽく……飛び去る札束にも構わず海岸で浮かべた屈託のない笑顔もどうもそういうことらしい。

つまり、もし逃げ出さずにそうしてその手を取ったとしても、暦のその先に稲本さんとの波乱の未来なんてなかった。有り得なかった。山中暦、かわいそうだ……。
そして、そんな現実を思い知らされながらも、なんとかせめてかっこつけようとした彼への蓬くんの仕打ちが……。

 

なおダイナゼノンは10話に限らず登場人物たちの青春模様、特に蓬と夢芽を巡る描写がずっと素晴らしくて。

例えば11話でのそっと口にされたこの一言、

夜道を歩く二人の長回し

そこに至るまでの遠かった道程……。

それにその周辺も……たとえば序盤というかおそらく1話時点以前からずっと蓬を好きだったんだろう金石さんの挙動をずっと追って行ったりするのも実に楽しい作品だった。

 

例えば今回とり上げた10話がそうであるように、ダイナゼノンでは「怪獣」というモチーフと青春模様は深く結びつけて描こうとされていたかと思えるので、こう言ってしまうのはやや申し訳なく思う所もあるのだけど……正直、放送当時も今も、強くこう願わずにはいられなかったりする。↓

 

3:『かげきしょうじょ!!』第5話「選ばれし乙女」

監督:米田和弘
アニメーション制作:PINE JAM
脚本:森下直 
絵コンテ:森田宏幸
演出:安藤貴史
作画監督:塚本歩、茂木海渡、福井麻記、下地彩加、三橋桜子、日高真由美
総作画監督:髙田晃
放送日:8月1日

 

なんといっても声楽講師・小野寺を演じる飛田展男さんが圧巻だった回。
演技ってすごいな、と素直に思わされる。
そこで励まされ称えられる佐々木季子さんによる山田彩子の歌にも展開に相応しい力があり、説得力に満ちた話数だった。

3話、4話同様に森田宏幸絵コンテの苦悩と痛み、絶望を描く画と演出の力強さと共に、まず見上げるべき星を皆に示し、その身に未来の星を宿してみせる渡辺さらさと、それに手をのばし漠然とでも"トップを目指す"と初めて逃げでない願いを得た奈良田愛もそれに対峙し得る強度で伸びやかに提示され。その上で絶望の先で具体的な夢のビジョンとそれに値する天禀を鮮やかに証した山田彩子が描かれた回。

 

なお、小野寺の説得場面の台詞の内容に目を向けると、心身共に追い込まれた少女にまず話を受けいれ聞き入らせ、諭すと共に根拠をもって力づけ、建前でない本心もむき出しにのせて絶望から救い上げ、そして彼女自身に彼女の力と未来を信じさせていく構成と論理も綺麗に整っていることが分かる。

ごくごく僅かな調整を除いて台詞は原作漫画そのままで、そこの良さは(言うまでもなく傑作の)原作由来。そうした魅力が傑出した演技や歌の力や、映像の力で更に引き立てられているのが嬉しい。

 

全話を通じて原作からアニメへの翻案にあたり構図、動きの流れ、台詞の改変等々、諸々の工夫が繊細に積み重ねられた作品で原作を参照しつつ見比べていく楽しさも大きい。
5話を観ていくだけでも無数にあるけれど、例えば以下のように。

 

 

 

なお、各話について、大傑作である原作漫画との対照についても随時触れつつの感想はこちら。

togetter.com

比べていくことでアニメ版が重ねている試みと工夫の数々が伝わってくるし、もともと大傑作の原作漫画を更に楽しく読んでいくことにも繋がるかとも思う。

 

それだけに全体に尺が不足気味だったのが惜しくもある。

特に原作1巻の国広先生の挿話を削ったことにより10話だけでなく作品全体として紅華の受け継がれていく歴史、バトン、思い(そして紅華だけにも留まらずこの国に生きる、あるいは時代を生きる者としても)、芸の意義、芸に生きることの意味といった重みが大きく損なわれてしまっているのは非常に厳しく、そこらへんがどういうことだったのか未読の人にはぜひとも原作漫画を読んで欲しいところ。

一方でこのアニメ版が尺が十分にありさえすれば諸々をどのように見事に描けたかはたとえば第八幕「薫の夏」で十分に示されていたかとも思えるので、おそらくいろいろな事情があるのだろう中、取捨選択というのは厳しく難しいものだなとも思わされたりする。

じっくりと落ち着いて描く形でのこの先の物語、二期の実現を期待したいところ。

 

4:『オッドタクシー』第4話「田中革命」

監督:木下麦
アニメーション制作:P.I.C.S、OLM Team Yoshioka
脚本: 此元和津也
絵コンテ:木下麦
演出:大庭秀昭
作画監督:土信田和幸、山縣亜紀
総作画監督:中山裕美
放送日:4月27日

 

物語全体に仕込まれた企み、軽快な会話、各話を補完するだけでなく物語の別の層も見せつけてくるオーディオドラマとの連動など、劇の構成・会話・ユーモア・絵柄等々で幅広くユニークさと高い完成度を併せ持った作品の中で、単話として圧倒的かつこの作品の中でもなお異質な魅力を放つのが第四話「田中革命」。

ヒロインの危機を感じ取ったタクシードライバーの主人公が急いで駆けつけようとする時、危うく轢いてしまいそうになった、ちょうどスマホゲームでガチャの大当たりを引き当てていた冴えない青年……でもそんな青年にも彼なりの物語があって。

人は誰かが主人公の物語のモブではなく、誰もがその人の物語の主役だ……そんなごくごくまっとうな視点も感じさせつつ。

展開されていくのは自分の平凡さに苦しむ少年が平凡をこじらせにこじらせ、無理やりそんな自分でも輝ける"物語"を求め狂っていく半生で。

ほぼ全てが概ね斉藤壮馬演じる田中の独白で進む、異様な迫力と"人はこうして歪んでいくことがある"という強烈な説得力を湛えた挿話になっている。

 

なお『オッドタクシー』はアニメ本編の他、アニメ脚本を元にした漫画版、ノベライズ、それに『オッドタクシーオフィシャルブック』もとても面白いのだけれど。

togetter.com

『オッドタクシーオフィシャルブック』収録の田中を演じた斉藤壮馬インタビューでの役の解釈、演じる上での工夫、手応えを感じることができた場面等についての談話が何についても簡潔明快でかつ面白く、本編と照らし合わせてとても納得もいくもので。

演者としても、演じ方をこうはっきり言語化できるところもすごい声優さんなのだなと思わされた。

オッドタクシーを、特に4話「田中革命」を好きな人は必読の内容だと思う。

 

5:『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』第13話「夢をかける」

監督:及川啓
アニメーション制作:スタジオKAI
脚本:永井真吾
絵コンテ:及川啓、成田巧、小野勝巳
演出:成田巧、及川啓、吉川志我津、にしづきあらた、佃泰佑
作画監督:中島順、ハニュー、福田佳太、桐谷真咲、坂本俊太、辻智子、鍋田香代子
放送日:3月30日

 

改めて振り返っても圧巻の最終話、作品としてもこの年を代表するTVアニメだったと思う。

圧倒的なレース描写、ウイニングライブ映像、優れたメイン&キャラシナリオ等々で2月24日サービス開始からゲームアプリが爆発的な人気を得ていく中で。
3月30日放送で、そこはアニメならこうだ!とばかりにこれだけのレース、ライブ、物語の描き方が示されたのは、相乗効果も感じられて本当にすごかった。

 

……なお、ウマ娘に引っ張られてつい、人生で初めて実際の競馬の馬券も買い始めてしまい。桜花賞でメイケイエールと共に3000円が虚空に消えていって以降、GⅠレースはだいたい毎回1000~2000円の単勝一点買いでレースを愉しんでいるのだけれど、未だに皐月賞秋の天皇賞しか、つまり、エフフォーリアでしか的中してくれていない。

でもきっと、有馬記念もエフフォーリアが勝ち、素敵な一年の締めくくりにしてくれるはず。そう信じているから。あなたの夢はなんですか。私の夢はエフフォーリア。駆けろ、駆けてくれ、エフフォーリア!

 

※12/26追記

エフフォーリア、やってくれた!

エフフォーリア、最強!エフフォーリア、最高!!

 

6:『ラブライブ!スーパースター!!』第3話「クーカー」

監督:京極尚彦
アニメーション制作:サンライズ
脚本:花田十輝
絵コンテ:京極尚彦
演出:大島克也
作画監督:伊礼えり、加藤愛、西村彩
ダンスパート絵コンテ・演出:京極尚彦
ダンスパート作画監督佐藤誠之、鄧佳湄、水野辰哉
総作画監督:斎藤敦史、佐野恵一、冨岡寛
放送日:8月8日

 

25分間×3回の放送前までシリーズ作品とはいえ、ほぼなにも知らなかったキャラクターたちにここまで入れ込んで応援したい気持ちで見入らせるのは、信じられない手腕。
特に3話でライブに入っていくまでの段取りが巧かった。

そしてダンスシーン。

www.youtube.com

 

 

この作品には1,2話から構成の巧さ(1,2話冒頭↓)

もあれば、シリーズものならではの過去作の印象とうまく重ねたりその上に打ち出したりといった技も繰り出しつつ。

メインキャラクター5人の中でも圧倒的な澁谷かのん、唐可可の魅力が輝き溢れかえってたのはなんといってもこの3話かと思う。


なお、これはもっと後、9話時点での感想なのだけれど、

重ね重ね、とにかくキャラクターの魅力が強烈だったな、と。


今年、これだけ終わって欲しくなかった、放映終了の次の週になって今週はその放送が無いというのが悲しくて寂しくて仕方なかったという点において『ラブライブ!スーパースター』を上回る作品は無かった。
例えば最終話のこの唐可可。

どの瞬間もかわいすぎる。
そして「冬の星空の妖精」をイメージしたという衣裳も、

およそ人の領域を超えた可憐さだった……。

ありがとう、『ラブライブ!スーパースター!!』。

ありがとう、唐可可、澁谷かのん。

togetter.com

 

7:『古見さんはコミュ症です。』1話「コミュ01「喋りたいんです。」」

総監督:渡辺歩
監督:川越一生
アニメーション制作:OLM TEAM KOJIMA
脚本:赤尾でこ
絵コンテ:川越一生
演出:川越一生
作画監督:早川麻美、近藤瑠衣、小川茜
総作画監督中嶋敦子
放送日:10月6日


この1話が、衝撃だった。

"原作(漫画)に忠実なアニメ化"を志向するとき、されるべきはその印象を異なる媒体に合った形に翻案して写し撮ることであって。
それを特にラブコメの分野で、時にいっそ過剰なくらいの盛り付けをしつつ他を圧する見事さで為し遂げているのが『かぐや様は告らせたい』かと思えているけど、それにも匹敵し得る仕上がりだったと思う。

特に二人が黒板で筆談を繰り広げる場面はちょっと類例の思い当たらない卓抜さで、それをもって2021年TVアニメで最高の第一話は『古見さんはコミュ症です。』ではないかと思わせてくれる。たぶん、そう。

togetter.com

 

8:『ゾンビランドサガ リベンジ』第7話「マイマイレボリューション SAGA」

監督:境宗久
アニメーション制作:MAPPA
脚本:村越繁
絵コンテ:吉村愛
演出:金子貴弘
作画監督野田康行、宮西多麻子、中本尚、宮地聡子、一居一平、佐々木守、和田伸一、袴田裕二
総作画監督:崔ふみひで、桑原幹根、山口仁七
放送日:5月20日

「時空を越えて伝説の少女たちがゾンビとして蘇り、アイドルとして佐賀県を救う「新感覚ゾンビアイドル系アニメ」」
公式サイト「STORY」より

改めて振り返るならコンセプト時点であまりにわけがわからない、「そんなのどうやってまともな筋書きに仕上げるんだ?」と思える作品なのだけど。
特に2期に入って5話、7話、11話(、8&9話)と構成も見せ方も異様に優れた傑作回を揃えて来て、不可能を可能にしている観があり驚く。

 

中でも7話。
明快過ぎるほど明快な構成で、核心を台詞でもがっつり語っていて。

なんせ、夕暮れの河原で楪舞々が源さくらと後に

「私は皆さんとなんも変わらんと思っとった」

と振り返る話をし、やはり夕暮に教室で

「けど、違ったんです。顔色が悪いとかそういうことじゃなくて(中略)皆さんみたいに輝くためには、まずは私もこの佐賀でちゃんと生きんと」

と悟ることになったやりとりをして、終わり近くでこんな風に考えたんです、と流れも含めて懇切丁寧に説明してくれてるわけで。

で、その上でキャラクターも物語もそれはもう生き生きとしてる。
過去話からの積み上げ。
開幕6分で1期1話冒頭の反復でもある怒涛の勢いで実質新キャラを放り込み、夕暮れの二つの会話場面の構図の美しさ、力強いライブ場面を押し出してくる。1期ED曲「光へ」の使い方も心憎い。
ストレートでくどい位の説明も好印象の熱さに感じられる。凄いの一言。
こんな描写にも

積み重ねられた意味と思いが籠もっていて楽しい。

 

なお、これだけのドラマを積み上げ、更に9話10話の佐賀事変回では作品という画を収める額縁の大きさや画全体の質感、ひいては格を定めるようなエピソードを見事な大きさで描き、感動の11話、12話の盛大なライブを力強く描きつつ……その上で作品の最後にあのオチが待っているという呼吸も、なんとも魅力的だと思う。

 

9:『小林さんちのメイドラゴンS』第9話「いろいろワケがありまして(エルマざんまいです)」

監督:石原立也(シリーズ監督:武本康弘
アニメーション制作:京都アニメーション
脚本:山田由香
絵コンテ:太田稔
演出:太田稔
作画監督:岡村公平
放送日:9月2日

 

作品全体を通じて画面全体の構図から、細かなキャラクターの所作から、派手なアクションから何から異様なまでの丁寧さで描かれ続けた妙な迫力と贅沢さに溢れた作品。

 

時折、というか割と少なからず「いや本当に凄いし観ていて愉しいのだけれど、この場面でここまですごい映像にする意味っていったい……」と(勿論、単に観る自分の側がうまく捉えられていないからかもしれないけれど)思わされたりも。

 

しかし、その凄さが話と噛み合っているように見えた時のこの作品は本当に素晴らしく感じられて。

例えばその一例が9話。

冒頭の"会社上層部に改善案を訴え続け、却下され続けるエルマ"という話も含め、5話でエルマとトールの過去として描かれた、エルマが人間との付き合いの中で得ることができなかった理想的な関わりが9話開幕から終盤までの間にずっと描かれ続けていったわけで。
細部の凄さが皆、そうした日常がかつて彼女が求めて得られなかった輝きだと示すことに繋がっていたかと思う。

 

そして。でもその上で、そんな輝かしい日々よりもなお、人間との間で満たされず足掻いていた苦しみの中でさえトールと親しく過ごしたあの頃は今よりもずっと楽しかった。その味はたまらなく美味しかったんだ!とエルマが叫ぶ。その激情を今度は華麗でド派手なアクション作画が彩ってくれる。
あるべきものがあるべき形で示されている、そんな満腹感を味わわせてくれる挿話と思う。

 

10:『無職転生』第二十二話「現実(ユメ)」

監督:岡本学
アニメーション制作:EGG FIRM
脚本:高山淳史
絵コンテ:平野宏樹
演出:羽迫凱
作画監督:五十子忍、今岡大、菊池有騎、寺本将梧、山村俊了、吉野彰敏、李嘉
総作画監督:二宮奈那子
放送日:12月13日

 

1話からずっと常に全方位にクオリティが異常に高くあり続けるおかしな作品ではあったのだけど。

とりわけ22話は構図も演出も背景美術も作画も演技も劇伴もその他諸々も、なんだか笑えるくらいすごい。

最終話である23話と共にこれまでの決算!という場で見事にそれをやり切ってみせる素晴らしさにただ感嘆するしかない。

終盤の話数は揃ってこの『無職転生』という作品ならではの人間描写、人間観をそれに説得力を持たせるに足る強烈な映像の力で描く見事さに溢れていて、この作品だからこその人間心理の描き方なら例えば頂点は17話「再会」かと思えるけれど。

この22話の凄みにもまた圧倒された。傑作。

 

 

2021TVアニメOP/ED10選

※楽曲だけでなく映像込みで。

1:「ユメヲカケル!」/『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』OP
2:「木漏れ日のエール」/『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』ED
3:「シナヤカナミライ」/『かげきしょうじょ!!』ED ※杉本紗和×山田彩子版
4:「Shake & Shake」/『美少年探偵団』OP
5:「シンデレラ」/『古見さんは、コミュ症です。』OP
6:「風と行く道」/『無職転生異世界行ったら本気だす~』2期ED
7:「START!! True dreams」/『ラブライブ!スーパースター!!』OP
8:「未来は風のように」/『ラブライブ!スーパースター!!』ED
9:「愛のシュプリーム!」/『小林さんちのメイドラゴンS』OP
10:「Dark seeks light」/『世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する』OP

 

最近は放送開始から概ね早めの時期にOP/EDの(だいたいノンクレジット版の)映像がyoutubeで公式公開されることが多く、大変に嬉しい。
これからも、より広くそうあって欲しい。

例えば個人的に、好きなものだけまとめたものだけれども。

 

ところで2021年、竹下良平さんのお仕事はちょっと凄すぎでは。

 

なお、良くできたOP/EDは作品の性格や展開を見事に織り込んだり、面白い仕掛けがあったりするものだけれど。
例えばこういうの、毎週観るのが楽しみになって良いよねと思う。

 

余談

■1:web配信限定で面白かったアニメ

企画のルール上「TVアニメ」限定で、web配信限定のものは含まれず、それはそういうもので当然なわけなので、余談として書いてみる。

 

ともあれまず、ネットフリックスの『ARCANE(アーケイン)』、色々とすごい。

あと現時点で公開されている9話までの展開も踏まえたネタバレ含みの感想なのでリンク先連投での紹介としますが、ドラマとしては序盤そんなにハマれないという人も、3話終盤からぐっとのめりこんでいけるのでは、と。自分はそうだったので。

 

他にもyoutube配信の『Artiswitch(アーティスウィッチ)』もポップアートやCM等、深夜アニメ等ではあまり見かけない分野の味を前面に出したスタッフを中心にしたユニークな作品で良かった。

 

■2:今年の劇場アニメ

 

個別の感想はここでは書かないけれど、観た作品全部が面白かったというの、ちょっとすごい年だったなと。

以下、題名だけ列挙。

 

閃光のハサウェイ
シン・エヴァンゲリオン
プリンセス・プリンシパルCH一、二章
FGOキャメロット後編

アイの歌声を聴かせて
ジョゼと虎と魚たち

ガールズ&パンツァー 最終章 第3話
映画大好きポンポさん
サイダーのように言葉が湧き上がる
シドニアの騎士あいつむぐほし
劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!

サマーゴースト

劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライト

 

これ書いてる数時間後には『劇場版 呪術廻戦 0』観てくる予定。

 

■3:10選に入れ切れなかった好きな話数・作品

1:『ブルーピリオド』12話

2:『呪術廻戦』17話

3:『SK∞』5話

4:『PUI PUI モルカー』5話

5:『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』6話

6:『ゆるキャン△ SEASON2』

7:『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』

 

 

1:『ブルーピリオド』12話

 

2:『呪術廻戦』17話

『呪術廻戦』のアニメ、どうも原作者の意向でもあるらしい「ナレーションを入れない」という足枷によって映像がダレてしまいがちな欠点と、毎回毎回素晴らしいアクション作画との葛藤がある意味面白くあり続けた作品とも言えて。

その点においても17話のこの場面はとても好き。

 

3:『SK∞』5話

『SK∞』は最初から最後までずっとずっと、実に愉しい作品。

togetter.com

なんといって愛抱夢(アダム)というキャラクターの面白さが際立っていて、ついでランガと暦の……まあ、うん、絆というのがあり、それらの良さが鮮やかなスケートのレース描写で描かれていくのが良かった。

それらが最も見事に炸裂していたのは(3話に続いての)五十嵐卓哉絵コンテの5話だったかな、と。

 

4:『PUI PUI モルカー』5話

モルカーはかわいい、人間は愚か。

意外なところから大きな話題になった素敵な作品だったな、と。

明るさ楽しさに満ちた5話が特に好き。

 

5:『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』6話

6話(と10話)、毎週気楽に楽しめるように全力が尽くされた愛すべき作品の中でも、特に愉しい話数。

どの時期にもこういう作品がぜひとも放送されていて欲しい。

『バビロン』2話絵コンテ・演出で話題になった富井ななせさんが助監督及び2話&10話で絵コンテ・演出も。

 

6:『ゆるキャン△ SEASON2』

なんだろう。どの話数がどう、というより『ゆるキャン△』は『ゆるキャン△』であり、『ゆるキャン△』を観ている間は幸せな気分になる。この作品の放送は確実に見る人の幸せに貢献していると思う。

ラブライブ!スーパースター!!』に次いで、あるいはそれに並んで今年最も終わるのが寂しかった、最終話翌週からこの作品の放送が無いことが悲しくて辛くてたまらなかった作品。

 

7:『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』

主人公二人を始め主要人物の多くが(世界を救う謎の使命感も懐きつつ)なによりまず知的好奇心に導かれて動いていたのがユニークで面白かった作品。

その上で物語の最後に「……え。まさか、これがやりたかったの……???この悪人面ども、揃ってそんな夢のために動いてたの!?」というあの馬鹿らしさ全開のオチが待っていたのが素晴らしいおかしみを湛えていて良かった。さすがは円城塔脚本……ということなんだろうか?各所のインタビュー等では繰り返し他スタッフ、特に監督の意向、関与の大きさを語ってもいたけれども。

ともあれ本編に加えファンブックも併せて、ぜひ。

togetter.com

 

2021年には他にも面白かった作品がたくさん、例えばタイトルを列挙するだけでも

 


王様ランキング
世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する
ヴァニタスの手記
月とライカと吸血姫
スーパーカブ
ワールドトリガー
ホリミヤ
イジらないで、長瀞さん
86-エイティシックス-
精霊幻想記
先輩がうざい後輩の話
シャドーハウス
BEASTARS2期
擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD
NOMAD メガロボクス2
美少年探偵団
MARS RED
聖女の魔力は万能です

迷宮ブラックカンパニー

ジャヒー様はくじけない

不滅のあなたへ
BLUE REFLECTION RAY/澪

 


とりあえず思い浮かぶだけでこれだけあり。

作品全体でなく一部(例えば華麗なアクション場面とか)に限るなら、

 

海賊王女
Takt op.Destiny

 

あたりにも忘れがたい見どころがありもするけれど。

一つ一つ書いていくと冗長すぎるしキリがないので、名前を挙げるだけに留めてこのあたりまでで。

良いお年を。