2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

アニメ『響け!ユーフォニアム』3期感想メモ

最終話も来週放送という時期になんだけど、なんとなくまとめてみた……所、3期12話に驚愕、感激。 3期を通じて……どころか1期からずっとずっと積み重ねられてきた原作との差異はここにおいてこう結実するためのものだった。あまりにも見事だった

『夜のクラゲは泳げない(ヨルクラ)』感想まとめ

序盤の悪印象が中盤(6話頃)から変わっていき、最後にはとても好感をもって観ることになった作品。 その変化がごく個人的に面白かったため、最終話放送終了後だけど感想の推移?をまとめてみた。

宮内悠介『国歌を作った男』&『ラウリ・クースクを探して』感想

宮内悠介のノンシリーズ短編集『国歌を作った男』読んだ。 国歌を作った男 作者:宮内悠介 講談社 Amazon とても面白かったもの(「料理魔事件」「国歌を作った男」)、個人的に身につまされずにはいられなかったもの(「夢・を・殺す」「三つの月」)、色々…

『コードギアス 奪還のロゼ』第一幕&第二幕(1-6話)雑感(ネタバレ感想)

目次 1:『奪還のロゼ』全体の感想と、主人公ロゼについて。ルルーシュとロゼの比較について。2:アッシュと『奪還のロゼ』のアクション面における基本構図について3:『亡国のアキト』との比較4:『プリンセス・プリンシパル』との類似?5:上田麗奈を…

『ガールズバンドクライ』のメイキングムービーの話題と、平山理志プロデューサーとCGアニメ表現。アニメ業界のCG関連全般の四方山話等のメモ。

今後、アニメ関連のCG方面の話題を考える時に時折まとめて振り返ることもありそうな話に思えたので以下のまとめから抜粋、独立してもまとめました。

青崎有吾『地雷グリコ』『11文字の檻』感想。関連して相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』『invert 城塚翡翠倒叙集』感想も。

目次 1:青崎有吾『地雷グリコ』感想 2:『地雷グリコ』と相沢沙呼「城塚翡翠シリーズ」の共通点 3:青崎有吾『11文字の檻』感想(表題作のネタバレ含む) 4:相沢沙呼『invert 城塚翡翠倒叙集』感想 5:相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』感想 青崎…

アニメ版『無職転生』2期2クール目感想メモ

アニメ版『無職転生』。2期2クール目は全体に面白い中で。特に17話、22話が素晴らしく色々と印象に残りもしたため、諸々感想をまとめてみた。

読んだ本の感想あれこれ。森バジル『ノウイットオールあなただけが知っている』、道尾秀介『N』。宮澤伊織『裏世界ピクニック』9巻、冲方丁『マルドゥック・アノニマス』9巻。関連で小森健太朗『大相撲殺人事件』殊能将之『黒い仏』、うえお久光『紫色のクオリア』。

最近読んだ本(主に小説)↑の多くがたまたま、 "新たに何か前提や重要情報が加わると、分かっていたと思い込んでいた人物や物事のイメージや解釈は一変してしまう" "ということは、誰についても何についても、本当に「わかって」いるなどということはまず有…

川端裕人『ドードー鳥と孤独鳥』感想&三浦半島・小網代の森を訪ねて

ドードー鳥と孤独鳥 作者:川端裕人 国書刊行会 Amazon 川端裕人『ドードー鳥と孤独鳥』はなんというか、生物学SFの一つの理想形のような作品だと思えた。 語り手・視点人物となる望月環とその親友・佐川景那。それぞれを絶滅した動物、ドードー鳥と孤独鳥に…

『マッドマックス:フュリオサ』のディメンタスというキャラクターと「この狂気の世界では「希望など無い」のか?」という問いについて。

目次 1:ディメンタスというキャラクターの何に惹かれるか。特に考えずには居られなかった作中の二箇所の場面について。2:ディメンタスは「この狂気の世界では「希望など無い」のか?」という問いを突きつけ最終的に「俺に相応しい最期を用意できるか」が…

川野芽生『奇病庭園』感想

川野芽生『奇病庭園』感想 奇病庭園 (文春e-book) 作者:川野 芽生 文藝春秋 Amazon まず、一読した全体の感想として。 これだけ美しさを愛し描き出せる一方で。美や醜を勝手に値踏みされたり価値を測られたり、己の美を誇れ、己の醜を厭えなどと当然のごとく…

V林田『麻雀漫画50年史』感想

V林田『麻雀漫画50年史』感想。 麻雀漫画50年史 作者:V林田 文学通信 Amazon 1:「何が言えるか」と同じか、あるいはきっとそれ以上に力を込めて「◯◯と言っているわけではない」「△△であるとは言い切れない」「××は誤った俗論である。根拠は~」といったこ…

『ガールズバンドクライ』「正論モンスター」井芹仁菜はいかにして生まれたのか」(9話放送時点での本編描写から)

井芹仁菜がぶつけ続ける「正論」の正体は言行一致への強迫観念じみたこだわりと思う。"覚悟をもって口にしたことは、その通りに当然にやってみせろ、そうあるべきだ。なぜそうしない?"という強迫観念。また、その在り方はほぼ間違いなく父親由来で。 例えば…