「ミステリ読むこと書くこと〜講師:北村薫×杉江松恋」〜講演の感想

小松左京首都消失』(下)、産経新聞文化部・編『ファンタジーの宝石箱 第一集 人魚の鱗』読了。


3/18に池袋コミュニティ・カレッジで行われた講演の感想を、やっとまとめることが出来た。
講演の内容について2006/3/19の日記で詳述したので(これにやたらと時間がかかったので、感想を載せるのも遅くなった)、便宜上、その日記に追加する形で残しておく。

それと、『SFJapan(SFJ) 2006 SPRING』の、飛浩隆『象られた力』日本SF大賞受賞の「受賞の言葉」、神林長平笠井潔小谷真理といった選考委員の選評、横道仁志「天使と人間の弁証法 飛浩隆人間学小論」を読んだ。
選評では、小川一水『老ヴォールの惑星』VS飛浩隆『象られた力』という軸での話(中でも小川一水の長編------特に『導きの星』か------における魅力を評価する声の多さ)や、瀬名秀明デカルトの密室』についての神林長平笠井潔両御大の熱い文章が興味深い。
横道仁志という人の評論は-------申し訳ないけれど、ひどくツマラナイ。作品と乖離し過ぎる一方、それによって生じるべき独自の躍動感も無い。勿論、私の方にこうした評論の良さを感じ取る力量がないだけかもしれないけれど。
飛浩隆『星窓 remixed version』は、この作家のほかの作品を読み終えた後に改めて向き合うことにして、大事に積んでおくことにする。