ガールズバンドクライを8話まで観た時点で改めて観る1話(~7話)の面白さについて。

『ガールズバンドクライ』を8話まで観た上で改めて1話を観ると、例えばアバンからして既に色々と、本当に色々とまるで見え方が違う。
それ以降も……例えば2話のシーリングライトぶん回しが、いかにイジメ事件のトラウマ刺激されての異常行動だったか……きっと井芹仁菜の普段の在り方とはかけ離れたものだったということ等も分かる。

3話で仁菜が出会った瞬間から苦手意識を見せ続けていたことで距離があったすばるとの関係が、どのようにして一気に縮まり、苦手意識も見る影もなく吹き飛ぶことになったのかもよく分かる。

5話で酔いつぶれた桃香が呟いた「ごめんね」「ごめん」のそれぞれの意味も、8話を観ることではじめてはっきり分かるようになる。

 

いろいろな作品について言えることだけど『ガールズバンドクライ』も話数が進み、キャラクターの諸々の背景や伏せられていた人物造形(の重要部分)、(これはSFやファンタジーでよくある話で、ガルクラにはあまりあてはまらないれども)謎めいていた作品の基本設定等が明らかになると、過去話……特に第一話は同じ場面、同じキャラクター、同じ会話や見せ場(例えばライブ場面)等を観ても全く違う印象を受けたり、初見では分かりようがない面白さを見出すことができる。

 

ここでは井芹仁菜と河原木桃香という物語の中心人物の関係が決定的に変化し、これまでの流れに一つの決着が着いた(ように見える)明らかな重要回である8話が放送された後、改めて1話(~7話)を観ることで見えて来るものについて色々と書いている。

 

なお勿論、リアルタイムに毎週放送を追い、各話をそれまでに提示された情報を元に可能な限り楽しんでいくことも、TVアニメを視聴する醍醐味ともいえる。

そうした面白さは各話放送毎に随時更新し続けている、こちらのまとめである程度感じ取ってもらうこともできるのではとは思う。

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