2006年4月の読了本そのほかのまとめ/雑感

<本>

寺山修司「誰か故郷を想はざる」 4/1

山本弘「幸せをつかみたい! サーラの冒険⑤」 4/1

アルフレッド・ベスター『分解された男』(沼沢洽治・訳) 4/3

ウィリアム・L. デアンドリア 『ホッグ連続殺人』(真崎義博・訳) 4/4

セバスチアン・ジャプリゾ『シンデレラの罠』(望月芳郎・訳) 4/5

小松左京『果てしなき流れの果に』 4/6

九条今日子「ムッシュウ・寺山修司」 4/7

ジョン・ファウルズ『魔術師』(訳・小笠原豊樹)上・下 4/11

関容子『日本の鶯 堀口大學聞書き』 4/12

ソード・ワールドRPGリプレイ・アンソロジー デーモン・アゲイン』 4/13

『バブリーズ・リターン―ソード・ワールド短編集』 4/13

『月光公園』(東逸子・絵、宙野素子・文) 4/14

グレッグ・イーガン万物理論』(山岸真・訳) 4/15

ジョージ・R.R.マーティン『タフの方舟Ⅰ 禍つ星』(酒井昭伸・訳) 4/16

ジョージ・R.R.マーティン『タフの方舟Ⅱ 天の果実』(酒井昭伸・訳) 4/17

萩尾望都『思い出を切りぬくとき』(エッセイ集) 4/19

新城カズマサマー/タイム/トラベラー』(1)(2) 4/20

グレッグ・イーガンディアスポラ』(山岸真・訳) 4/20

関容子『芸づくし忠臣蔵』 4/21

グレッグ・イーガン『宇宙消失』(山岸真・訳) 4/23

ローリー・リンドラモンド『あなたに不利な証拠として』(駒月雅子・訳) 4/24

レイ・ブラッドベリ10月はたそがれの国』(宇野利泰・訳) 4/25

ヒラリー・ウォー『愚か者の祈り』(沢万里子・訳) 4/26

都筑道夫『ちみどろ砂絵―なめくじ長屋捕物さわぎ』 4/28

北村薫他『七つの黒い夢』 4/29

三島由紀夫『青の時代』 4/30



<映画>

『ブロークバック・マウンテン』 4/8

リバティーン』 4/8

ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』 4/10




<DVD/ビデオ/TVなど>

『傷だらけの挽歌』  4/4

『パイレーツ・オブ・カリビアン』 4/7

『晴れて今宵は』 4/24

アルゴ探検隊の大冒険』 4/27




<演劇・落語・歌舞伎など>

「ライフ・イン・ザ・シアター」藤原竜也×市村正親 4/1



歌舞伎座四月公演/六世中村歌右衛門五年祭」夜の部

 「井伊大老吉右衛門魁春富十郎ほか/「口上」/「時雨西行藤十郎梅玉

 「伊勢音頭恋寝刃」仁左衛門福助ほか。 4/2



新国立劇場「カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師」 4/9

コクーン歌舞伎 東海道四谷怪談【南番】 4/15

さん喬を聴く会 4/16



東京ニューシティ管弦楽団第45回定期演奏会「永遠のロメオとジュリエット」

主任指揮者・曽我大介就任記念公演/特別ゲスト:島谷ひとみ 4/18



こんぴら歌舞伎第一部

 「仮名手本忠臣蔵/五段目・六段目」海老蔵/亀治郎ほか

 「月雪花名残文台/「浅妻船」「まかしょ」」三津五郎 4/22



歌舞伎座四月公演/六世中村歌右衛門五年祭」昼の部

 「狐と笛吹き(「今昔物語」より」梅玉福助我當ほか「高尾」雀右衛門

 「「沓手鳥孤城落月」二の丸乱戦の場・城内山里糒庫階上の場」芝翫勘太郎左團次ほか

 「「関八州繋馬」小蜘蛛」魁春時蔵仁左衛門菊五郎吉右衛門ほか。 4/23



池袋演芸場・四月下席(29日)昼/さん光改メ柳家甚語楼真打昇進披露公演 4/29

秘密の花園唐十郎原作・三田佳子主演 4/30




<漫画>

二ノ宮知子のだめカンタービレ キャラクターBOOK』 4/2

宇仁田ゆみ『ゆくゆく』 4/2

おーなり由子『てのひら童話』二巻 4/9

和月伸宏武装錬金』十巻(完結) 4/11

永野護ファイブスター物語ⅩⅡ』 4/13

こなみかなた他『猫本(ねこもと)』 4/18

二ノ宮知子『平成よっぱらい研究所』 4/18

山岸凉子『押し入れ』 4/20

萩尾望都『フラワー・フェスティバル』 4/23

二ノ宮知子『飲みに行こうぜ!』 4/25

萩尾望都『あぶない丘の家』 4/25

山岸凉子舞姫(テレプシコーラ)』1〜8巻 4/30




<その他>

CD『わかつきめぐみの宝船ワールド』 4/11

CD『のだめカンタービレSelection CD Book』 4/11

トークセッション「萩尾望都石飛幸治「人生のことはすべてマンガで教わったの?」 4/14

アニメ『ローゼンメイデン』第1〜4話 4/14

アニメ『ローゼンメイデン』第5〜8話 4/16

アニメ『ローゼンメイデン』第9〜12話 4/17

アニメ『ローゼンメイデン トロイメント』1〜4話 4/20

こんぴら歌舞伎観劇旅行 4/21-4/22

 善通寺/金比羅宮(本宮、奥社、書院(円山応挙の襖絵など)、高橋由一展、宝物殿ほか)/栗林公園 

アニメ『ローゼンメイデン トロイメント』5〜8話 4/23









読了本は、大体三系統に分類可能。

ミステリ・文学系はほぼすべて北村薫関連本。

北村薫×杉江松恋の臨時講座関連本や、新保博久トークショーTRICK+TRAP初訪問の際に買い込んだものが殆ど。



※2006/3/18「ミステリ読むこと書くこと〜講師:北村薫×杉江松恋」の講演記録・感想

http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20060319



SF関連は、飛浩隆小川一水からの流れに、ジュンク堂での萩尾望都ラララ書店からの購入分が混入。



そんな中に、懐かしくなってちょっと手を出したグループSNE関連が三冊紛れ込んでいるといった具合。



常時それなりの割合を占める北村薫関連本は勿論として、SF関連はまだしばらく読んでいくことになりそう。

ただ、うまく感想をまとめられていない本が増えてきているのはやや問題だ。

少し、再読と整理の期間を置くことを考えてみるべきだろうか。




舞台関連は歌舞伎中心

四月の観劇は歌舞伎が中心になった。

ただ、こんぴら歌舞伎の第二部・南北特集が観れなかったのはともかく残念。

せめて、衛星第二で予定されている録画放映でも観てみようかと思う。



落語がやや少ないのは、三太楼師匠休業の影響が大きい。

今年、一番注目して聴きたい噺家だったのだけれど……。

とにもかくにも、早期の復帰を願わずにはいられない。



オペラやクラシック関連は、のだめカンタービレ飛浩隆「デュオ」その他や、仕事でクラシック着うた(R)の新規携帯公式サイト製作・運営のディレクションをやったことがきっかけ。

これはもう、他の分野に輪をかけて、余りにも基本的な知識や経験が不足しているジャンルなので、《ゴチャゴチャ言わず、まずは黙って聴いたり観たりしたら?》という段階にある。

それでもグダグダ何かしら書いたりしているが、数年後に読み返したりすれば、さぞかし頭を抱えたくなることだろう。

この分野に関しては少し、基本中の基本となるようなことを、段階的に勉強しながら聴くようにした方がいいかもしれない。


漫画

原則、リストアップしているのは購入して手元に置いてもいる作品。

漫画喫茶などで読んだジャンプ、マガジン、サンデー系を中心にした作品を加えると、冊数が倍以上に……。

改めて振り返ってみると、結構数が多いなぁ。




その他

月の半ばに二週間弱、風邪気味で弱っていたので、気楽に楽しめるものを、ということでローゼン・メイデンのアニメ版をまとめて観てみた(その分、モロに煽りを食って、映画DVDの本数が減少)。

第二期(トロイメント)のオープニングアニメーションがいい感じ。




反省と課題



感想の文章がヘタ過ぎる。無駄に長い&語彙が少ない。

特に語彙の貧困さが酷い。



例えば、何かの美点・長所といったプラスの描写になると、

「素晴らしい」「凄い」「鮮やか」「鮮烈」「見事」「いい」「印象的」「面白い」

「楽しい」「愉しい」「《それでも》」「賑やか」「明るい」「存在感が〜」「最高」

「この人にしか出来ない」

といった言葉しか出て来ていない。自分のことながら呆れてしまう。



もっとも、現段階で重視しているのは、作品のテーマ、ポイントとなる工夫、作者自身の別作品や他の作家との関連や対比。そして、出来るならば、その狙いや面白さについての自分なりの仮説を立ててみること。

即ち、「その作品がどういうものか」ということの認識と把握であって、自分の感想の文章そのものを練り上げるのは二の次、三の次ということではある。

まだまだ自分は空間的にも時間的にも狭い視野しか持たず、意味的な面でも修飾的な技法についてもごく浅い洞察しか出来ない段階。そんな現状を基盤にして、そこで文章にだけ凝ったところで、ただアホくさいだけだろう。



まずはある程度以上のレベルでの認識を可能にし、その上で自分なりの視点を明確に持つこと。

個性的な表現だの、文章の技術だのといったことはその後の話。

地盤も固めず柱も立てず、屋根や壁やインテリアだけ揃えた家に住もうというのは単なる馬鹿だ。



印象批評というのは、批評者が対象に見合う何かを賭けることで、初めてまともに成立する。そして、古今東西、どんなギャンブルにも元手がいる。

ここで、この賭けにおいても詐欺まがいの方法で、一時的に賭け金を掻き集める手法もあるにはあるが、それが自分に適した方法だとも思えない。

従って、自分としてはまずはコツコツと自分の中に原資を蓄えていく他は無い。



無論、生まれながらの天才的な観察力や感性でもって、ごく若いうちからいきなり大勝負に挑んでしまえる人もいる。

また、文章とは別のジャンルで何らかの実績や評判を得、それが読み手の興味を惹く大きな材料ともなり、その経験が文章の背景に確かな重みと価値を与えもする人もいる。

しかし、あいにく自分はそういった人種ではない。目指したい賭けに見合った元手が十分に貯まるまでは、何を書いたところで単なる書き殴りの感想文にしかならないだろう。



------まあ、だが、しかし。モノには程度というのがある。

いい加減、文章技術の面でも少しは改善を検討してもいい、むしろするべきかと思う。

(あと、必要最低限の語学習得から逃げ続けているのも、大問題だよなぁ……)