アルフレッド・ベスター『虎よ、虎よ』(中田耕治・訳)〜凄いなぁ、ひたすら凄いなぁ。


ルフレッド・ベスター『虎よ、虎よ』(中田耕治・訳)、冲方丁マルドゥック・スクランブル"-200"』(SFマガジン2004年2月号。飛浩隆「ラギッド・ガール」も掲載されていたもの)読了。


『虎よ、虎よ』かぁ……。
最近、飛浩隆小川一水絡みで続けて読んでいるSFの名作って、とにもかくにも面白いんだけど、凄すぎて真正面からの感想なんてとても書けないのが微妙だなぁ。。。


ただ、作品周辺の記憶や連想が妙なところから湧き出てくるのは、広く知られた名作ならではか。「懐かしいなあ、椎名高志『GS美神極楽大作戦!』のタイガーの元ネタということで、この作品、書名だけはずっと昔から知ってたんだよなぁ」とか、「あの-------色々と複雑な感情を持たずにはいられない-------某スペースオペラの「わが往くは星の大海」というアレも、ここからか」とか、「この訳者って、『ルクレツィア・ボルジア』や『メディチ家の人々』の中田耕治だよなぁ。ああ、中学だか高校の時に読んだよ。今も本棚にあるよ。こっちも懐かしいなぁ。なるほど、そういうのもあってあの熱い解説か」とかなんとか。・・・・ん、あのアルビノの令嬢が《視る》爆撃の風景、どこか既視感があったと思ったら、三島由紀夫『近代能楽集』の「弱法師」のイメージと重なったのか……。

ああ、今度から、こういうおよそまとまりのないネタはMixi、一応まとまった感想はこっち、と棲み分けをはっきりさせようかな……。ちょっと考えておこう。