小川一水『導きの星』『復活の地』〜まずはアシモフファンとして、尽きぬ賛辞を。


導きの星〈3〉災いの空 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ) 導きの星〈4〉出会いの銀河 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)

復活の地 1 (ハヤカワ文庫 JA) 復活の地 2 (ハヤカワ文庫 JA) 復活の地〈3〉 (ハヤカワ文庫JA)

両方とも、凄まじい作品。
まとめるのにはなかなか時間がかかりそうで、かつ、まだ手元に未読の小川作品があるのでまとまった感想は随分先になりそう。まずはとりあえず、中学高校という時期に、アシモフ(ちなみに、正確な発音に近づけて「アジモフ」だ、なんていわれても違和感しかない)の信奉者だった人間の感想として、『導きの星』について少し。


・・・・・・ああ、あの二人は、第一発言者ストー・ジェンディバルとノヴィだ! ああ、あの議論はロボット三原則と第零法則だ! ああ、あの論戦は、ジスカルドの機能停止だ! ああ、あの場面は二つのファウンデーションと《わたし・われわれ・ゲイア》とゴラン・トレヴァイズたちの会談だ! ああ、彼女はR・ダニール・オリヴォーだ! あのものの見方は、大鴉のハリ・セルダンだ!! 
アシモフファンとして、正に感涙ものの作品だった。ファウンデーション&ロボットシリーズの世界に真っ向から挑戦して、しかも凌駕するような物語か!